時には大胆な発想やアイデアの数々を提案していくことは、建築という文化の担い手の端くれとして当然の義務だと思っています。ただそれだけではなく、ボクは昔から作るという行為に畏敬の念を感じています。建築の設計は小さな住宅でも数ヶ月の期間を要し、いくつかのフェーズを持っていますが、その間に幾度となく「本当にこれで良いのか」と自問自答するのです。施主や施工者よりも自分自身を納得させるのが一番難しいと思っています。先人の積み上げた石ころの山にどんなに小さくともひとつ小石を積み重ねること、これがボクの人生の目標です。 |