住宅着工統計によれば、持ち家,分譲住宅,借家等を合計すると、年間120万戸くらいの住宅が造られています。そのうち、個人で造る持ち家は4割前後。それでも大変な数です。
住宅の取得・所有形態は様々です。例えば、アメリカでは戸建てを購入し、ヨーロッパの都市部では共同住宅がほとんどで、個人で造る人は少数です。今日、私たちは家を自分で造ることを当たり前と思っていますが、昔はどうだったのでしょうか?
実は、ほんの60年程前(いわゆる戦前)までは、日本の都市部の住宅の大部分が借家だったといわれています。町屋は基本的に借家ですし、農村部の家は代々住む「何々家の家」です。こうした家々は「結とか講」などという組織の下で、例えば数十年おきに、皆で協力して造っていました。ですから、都市部も農村部も、個人ではほとんど造ってはいなかった事になります。
それが終戦を期に政策が一変したことで、社会や生活スタイルが変わり、家づくりの方法も、また求められる質と形も大きく変わってしまい、結果として、個人の負担が増え、しかも多くの社会問題を生じさせました。
現在、住宅に求められるものの一つに長寿命化があります。これはいろいろな問題を解決してくれます。皆さん「丈夫で長持ちする」住宅をつくりましょう。日本にも少し前までは、100年持つ家がいっぱいあったのですから。