■住まいの話題[26]:小さくても長持ちする木の家
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24坪の家

ここに紹介するプランは、私が提案する参考プランです。1階と2階合わせて24坪です。

どうですか? 家族4人または5人が生活するには、特別狭くないと考えています。

建物が小さいことは、そこにいろいろなメリットがあります。まずは、環境に負荷を少なくすることが出来ます。使用する材料を少なくすること(産業廃棄物も少なくて済む)、空地を多くすることにより、緑を設けたり、風通し、日当たり、近隣との距離を確保することが出来ます。また、コストや工期面でもメリットが出ます。

長持ちのコツ

最近、耐久性ということが良く言われ、関心が高まっています。でも、何か方向性が違う気がしてなりません。構造材に集成材を使い、金物による補強が多くなっています。耐久性を数値で表しているのが現在の造り方の主流になっているのです。間違いではないのですが、それら構造材が全て仕上げられると、見えなくなってしまうことに問題があると思います。

柱、梁、土台が一部でも見える造り方にすれば、メンテナンスにしても目視が可能なので対応が早く出来ます。それと、大工さんの腕の見せ所となる訳ですから、真剣にならざること間違いなしです。

1階平面図
2階平面図

ところで、木材は風を当てることにより、腐りから守ることが出来ます。古くから残っている木造の建物を見てください。柱・梁が見えているでしょう。隠すことで、耐久性が劣るのを忘れていませんか?

仕上がった家を見て構造が何であるか、私が見ても分からない場合がよくあります。木の家なら、木を見たくありませんか?
そして柱には、家族の背丈のキズを付けてみませんか?

コストはいくら?

それでは上記の家を造ると、果たしていくらのお金で出来ると思いますか? 咋今はデフレの影響なのか、家の値段も安価な広告が目を引きます。

坪単価50万円台だと、やはり構造材を隠してしまうしか手はありません。木の家を実感して頂くには、大工さんや構造材にお金を掛けなければなりません。設備機器はスタンダ−ド品で考えても、坪単価60万円以上を掛けて下さい。それは、築25年で解体される家と50年から持つ家との差です。どうか家づくりの時は、こうした点を一度考えてみて下さい。

身の廻りの物質面、あるいは情報面で、世の中はとても早い速度で進行しているようです。せめて住まいだけでも、ユックリ造り、シンプルに生活し、長く棲み継がれるようにならなければ、と感じています。

住まいの話題[26]執筆者
■利根川 秋雄(とねがわ あきお)/(有)アトリエ・む〜

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