やや専門的になりますが、現在建てられている木造住宅には、軸組構法、2×4工法、丸太組構法(ログハウス)、木質パネル構法などがあります。軸組構法には在来構法と伝統的構法があります。
私が設計している木造住宅は伝統的構法というやり方です。両者の違いは、全体の架構のつくり方と接合部のつくり方にあります。木造建築には総持ち(そうもち)という考え方があり、接合部一箇所一箇所をきちんと組むことで、全体としての強度と耐久性が確保できます。昔からの継手・仕口(接合部)は、あらかじめ木と木が引き合うようにつくられているので、木が乾燥して収縮しても緩まないようになっています。これが伝統的構法のつくり方です。
在来構法は接合部を金物で止める方法で、木と木を引き合わせるという考え方がありません。在来構法は50年持たせるための技術で、伝統的構法は100年持たせるための技術だと、私は解釈しています。