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| 家庭環境の変化 |
家族の生活スタイルは、年々変化をして収束することがありません。若い家庭は子供の成長とともに生活パターンや考え方なども、年ごとに変わっていきます。自分自身ではその変化に気がつかなくても、数年でがらっと変わってしまっていることもあります。子育てを終えた家庭でも、夫婦二人だけの家ではなく、二世帯住宅への変化や巣立った子供家族の来訪に備えた家づくり志向が出始めています。 |
| ハ−ド面の変化 |
阪神大震災で多くの木造住宅が倒壊したことも契機となり、今まで見過ごされてきた部分にメスが入ってきています。それは、地盤の問題、構造躯体の問題、温熱環境と壁面構造の問題、防虫・防蟻・防腐の問題、定期的な点検が行えしかも設備系配管の取り替えが簡単にできるための処置を最初から考えておく、といったハード面での視点が中心となっています。 |
| プラニングの重要性 |
こうしたさまざまな変化に対応した住宅を設計する時、家族がこれからの暮らしを数十年にわたって、予測するシナリオが必要です。また、生活スタイルの変化に対応したプラニングも必要となります。
家族の中心的な部屋がリビングやダイニングだとすれば、充分に考察・検討をした広さを確保しなければなりませんし、先々の生活スタイルに対応可能な住空間も演出する必要があります。また子供室のように、十数年の後には不要室とまではならないにしても、変化に対応した間仕切壁を考慮しておけば後悔することもありません。こうした状況に陥らないためにも、生活スタイルの変化に対応したプラニングをしっかりと考える必要があります。 |
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| 生活スタイルの変化に対応したプラン例 |
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| 周辺環境と調和した住宅例 |
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| 調和のある住宅設計 |
建築を形成するひとつひとつの要素にも、またそれぞれの集合にも、そして建築空間にも調和が感じられるような住宅を設計したいと思っています。要素の調和はその機能・形態・色・材料などにより、集合の調和は同じもの・同系のもの・対照的なものなどの組合せにより、建築空間としての調和はそれらに光や音や空気などが加わって感じられるものだと思います。
それと、街並みやお隣に対する調和も忘れてはならないことです。周辺環境との調和を考慮することで、普遍的な住宅となり、生活スタイルの変化にも対応した住宅となるのではないでしょうか。 |
| 調和のある予算配分 |
設計の与条件の中で予算は最も重要です。それはクライアントの希望をどこまで実現出来るかを決める直接的な条件だからです。建築・構造・設備の三部門の工事費はほぼ同額といえますから、まず、この三部門の計画が規模と機能にふさわしく、無理のないことが大切です。それを前提として、各部門がそれぞれの予算を守ることです。その後の予算配分は、人を中心に考えていきます。人に近いもの(触れるもの)に比重を重く、人に遠いもの(見るだけのものなど)に軽く、という基準によって微調整すると良いのではないかと思います。
このように、さまざまな条件を考慮することで、バランスの取れた住宅が出来上がります。どこかが無理をした住宅はバランスを崩して、先々の生活スタイルの変化に対応できない建物になってしまいます。そのようにならないためにも、先を予測した生活スタイルのシナリオが必要となってくるのではないでしょうか。 |
住まいの話題[32]執筆者
■高下 法道(たかした のりみち)/タカシタ建築設計アトリエ |