パッケージングという言葉は、自動車や機械関係の分野では性能・寸法等の成り立ちを示す言葉として比較的古くから使われ、最近はIT関連の分野でも、性能指標的意味合いとして、一般的に使われているようです。
設計においては、基本的な空間構築の作業として「プランニング」という言葉を用います。これは(実際はそうでなくとも)平面的な意味合いが強く、「間取り」作りに近い受け止め方をされるかもしれません。確かに、イメージするものを2次元情報に置き換えようとすると、途端に寸法を与える必要性を感じ、即物的な思考になりがちです。
そこで、住まいというモノをイメージする上で、生活する諸空間の成り立ちを「住まいというパッケージング」と考え、例えば、リビングや寝室や収納やバルコニーがせめぎ合いながら同居している姿を想像すると、それぞれの関係性や重要度が整理され、わかりやすくなるのではないでしょうか。
これは実のところ、設計プロセスにおけるダイヤグラムの構築に近い行為です。ここで大事なのは諸空間の大きさや仕上げといった事よりも、住まい手が空間を単独で、あるいは拡張的にどの様に使いたいかという具体的なイメージを持つ事です。