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| 今から二十数年前、ベージュ色をした可愛い子猫を二匹、知り合いから貰ってきました。兄弟猫なのでグゥリーとムーと名付け、去勢手術をしてもらって、内猫としてマンションで飼うことにしました。 |
| 内猫で飼う時は内装材に気を配ろう |
動物は人より五感が優れています。グゥリーとムーもまた然り、14〜15m先の歩道橋から我が家にやって来る人を察知します。他人に接することが少ない為、インターホンが鳴って知らない人が訪ねて来ると、驚き大慌てでベッドの下に潜り込みます。カーペット敷きだとベッドの下はどうしても埃溜りとなり、そんなことを続けるうちにムーはダストアレルギーになって、くしゃみと鼻水が止まらなくなってしまいました。それにカーペットは恰好の爪研ぎ場となり、瞬く間に見るも無残な姿になってしまいました。梅雨時には、猫に発生した蚤のすみかにもなり大騒ぎとなりました。
シナ合板の内壁やパイプ構造の籐椅子も同じ運命を辿って、二匹のロッククライミング場となり廃虚と化していきました。人に優しく猫にも強い内装材を選ぶのは大変です。 |
| 猫のトイレをどうするか |
| 猫のトイレは市販の砂や豆粒大の合成石を使ってもよいのですが、用を足した後、後ろ足でババをして周辺に散らかしますので、我が家ではプラスチック製の食器水切りカゴを利用し、水分吸収シートを敷いた上で細長く切った新聞紙を入れるようにしました。こうすれば周辺が汚れず取り替えも簡単にできます。場所はマンションのトイレの中に、便器と並べて置きました。二匹いると、それぞれ専用のトイレを設けないとダメだということもわかりました。 |
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| 猫のための中庭を持つ家 |
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| 猫と住むワンルームのアトリエの提案 |
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| 猫のストレス発散には・・・ |
| 二匹で飼っているので、部屋中を駆け回ったり取っ組合いのケンカをしますが、部屋内で飼うには一匹でいるより、よほどストレス発散になるようです。たまに南面のバルコニーに出してやると、気持ち良く横になってゴロゴロ背中を擦り付けたりしています。猫もガラス越しではなく、直射日光に当ててあげる方が骨の成長には良いようです。 |
| 上から猫が降ってくる |
| 20坪程のマンションなので広く使えるよう間仕切り壁を設けず、家具で仕切るワンルームスタイルにしました。これは失敗でした。夜中に猫達は間仕切り家具に飛び乗り、勢い良くベッドの上に飛び下りてくるのです。こちらの都合もおかまいなしに侵入してくる輩は防ぎようがありません。たまらず片開き扉を付けたのですが、これもレバーハンドルにした為ぶら下がって開けられてしまい、サムターンまで付ける羽目になってしまいました。何年かして寝室を移し、二枚組のハンガードアにしたのですが、この時も合わせ目から手でこじ開け入ってきてしまいました。 |
| 百歳を過ぎた猫は・・・ |
今はグゥリーが亡くなって、23年目(人の年で106歳位)のムーが一匹で居ます。猫もアルツハイマーになることがわかりました。以前はやたら食べまくっていましたが、食べたことを忘れてまた食べだしたり、夢遊病者のように夜中もやたらと徘徊しだしました。
本来、暗闇では微かな光でも視力が利くのですが、高齢で白内障になった為ほとんど何も見えない状態で、自分のヒゲだけを頼りにゴツンゴツンぶつかりながら歩き回る様は、鬼気迫るものがあります。TVの裏に行ったかと思うと、ロールブラインドの紐に首を絡めてもがいていたり、ベッドの掛布団の上で仰向けにひっくり返って起きあがれず、バタバタしていたりします。最近は部屋の隅や物陰で粗相をすることが目立ちだしましたので、猫用オムツの着用と相成りました。
老猫介護の中、いろいろな体験が「猫と共に住む家」の設計につながっていければと思っています。 |
住まいの話題[61]執筆者
■嶋澤 道雄(しまざわ みちお)/ スペースデュオ建築研究所 |