■住まいの話題[62]:ローコスト・ハイセンスのリフォームレシピ
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リフォームのきっかけ

最近は中古マンションを買って引っ越す前に、自分達のスタイルに合ったインテリアにリフォームする若い人達が増えています。「新築マンションの与えられただけの空間では納得しない」「買うより安く済みそう」「自分達も空間造りを楽しみたい」など、理由はさまざまです。

中古マンションのいいところは、価格が安い、駅から近い、敷地がゆったりしている、日当たりが良い、間口が広く窓が多い、余計な設備が無く管理費が安い、などでしょう。古くても大丈夫でしょうかと訊かれますが、鉄筋コンクリートの建物なら構造躯体は60年持つといわれています。ただし、共用部分の設備配管取り替えや、自前による専用部分のメンテナンスが必要です。管理がしっかりしているところを選ぶのも購入時のポイントになるでしょう。

どこに相談するか
リフォームには設計が必要でしょうか? もし自分のイメージする空間がメーカーのカタログから選んで組み合わせるだけで可能だと思えば、近くの工務店やリフォーム屋さんにお願いしてもいいでしょう。漠然としたイメージがあって何とか形に出来ないかと思ったら、設計事務所か設計スタッフのいるリフォーム屋さんに頼んだほうがいいと思います。
どう伝えるか
街にはインテリアのヒントがいっぱいです。カフェやレストラン、インテリアショップやホテルなど。あんな感じがいいこんな感じがいいと興味を持って見てみましょう。雑誌の切り抜きなどもファイルにすると説明できるだけでなく、自分の嗜好もはっきりわかってきます。打合わせではそんな資料を基に好き嫌いをきちんと言ってみましょう。それと現在の住まいを設計者に見てもらうと、言わなくても伝わる部分が多いと思います。
リフォームスケッチ:単身者の住まい
リフォームスケッチ:家族の住まい
最初に全部言う
思っていることは細かい事でも最初に言いましょう。設計者は最初の打合わせで全体のイメージをつくり図面化していきます。たとえ簡単な平面図だけであっても、そこには光や風の具合、空間のバランス、素材や色、設備の納まりなどの検討結果が反映されているのです。例えば、取手の色はシルバーかゴールドかによって、空間全体の質も変わってきます。
図面を描いてもらう
設計者には図面をきちんと描いてもらい、施工業者には図面通りに金額を見積もってもらいます。簡単な図面だけではどの高さにどんな棚が付くのかなど実際のイメージが湧かないし、見積りも金額に余裕をみた大雑把なものになってしまいます。見積書の内容も設計者に査定してもらいます。予算がオーバーしても、仕様調整などで費用を押えることが出来ます。
素材を選ぶ
新築マンションの見た目はスタイリッシュ! 壁・天井はビニールクロス、床はコーティングされたフローリング、キッチンは人造大理石。でもそれって? リフォームで最近多いのは、塗装や珪藻土仕上げの壁・天井、ワックス仕上げのフローリング、タイル貼のキッチンカウンターなど。これらは安価な自然素材で経年変化によって味わいのでる材料です。
変更はなるべくしない
打合わせの度に計画の修正は必要ですが、方向性が変わるような変更はしないようにしましょう。本人は部分的な変更と思っていても、場合によっては全体に影響を及ぼすことがあるからです。
現場を見に行く
工事中は何度も現場に足を運びたいものです。時間をかけて作った計画を職人さん達が一つ一つ形にしていきます。不安と期待でいっぱいかと思います。でもそこには買物では出来ない、造る楽しみと託す喜びがあるのではないでしょうか。
住まいの話題[62]執筆者
■倉田 充(くらた みつる)/ アトリエ71

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