■住まいの話題[64]:「自分で自分の家を作る」ということ
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自分で自分の家を作るとは?
自分の家を自分で作るということはどういうことでしょうか? この言葉から普通は、自分の身体を使って家の骨組みを作ったり、壁を貼ったり、ペンキを塗ったりすることを思い浮かべると思います。でもここで言う家作りとはそのような作業もありますが、それ以上に、自分の家を深く理解し、計画し、練り上げるということです。
自分の家を理解するとは?

自分の家の性能と価格を知るということです。まず性能については、地震や台風などで簡単に壊れない家なのか、どういう構造でできているのか、断熱はどういうものでできているのか、気密はどういうかたちで確保されているのか、仕上げは身体に悪いものを含んでいないのか、窓の断熱性はどうなっているのか、などを充分に理解し、適した構造や性能を選択するということです。

次に価格ですが、家を作る時は部材(材料)が必要です。使用する部材にはそれぞれ価格があり、各部材の値段と取り付け作業代の合計が家の価格となります。しかし、現状ではハウスメーカーや工務店が提示する価格を信じるしかありません。でもそれでは家の適正価格を施主も設計者も理解したとは言えないでしょう。

自分の家を計画するとは?

自分の家を理解した上で、どんな家にするかというはっきりとしたテーマなりを見つけ出すことです。単に部屋の間取りを考えるということだけではありません。空気の流れや冷暖房をどうするかなど、最適な室内環境を得るための計画なども念頭に置く必要があります。

この種の計画では専門的な知識が欠かせないので、われわれ設計者が参加することの意味も生じてきます。設計者が加わることによって、これまで気づかなかった自分の家のテーマや問題点が分かり、その整理も可能になってくるのです。

ビーハウス部材の組立
ビーハウス部材の接合金物
新しい家作り手法はあるのか?
このような過程を経ながら、家について理解し選択し計画して練り上げていくことが、つまるところ自分の家を作ることにつながっていきます。そこで私は、自分の家を自分で作るという至極当たり前のことを、一般の方でも無理なくできる最善の方法として、ビーハウス(Be-h@us)を提案したいと思います。
ビーハウス(Be-h@us)とは?

ビーハウスとは、コンピュータのインターネット上で、レゴブロックを用いて家を作るように、自分で設計したり見積りができる家作りのことです。詳しくはビーハウスのホームページをご覧になると分かりますが、自分の家を自分で作ることに関して、今公開されている家作り手法の中では、最も使いやすい方法であると考えています。

この方法を使って設計者と一緒に家作りをしてみませんか。その結果として、誰かが設計した形だけの家でもなく、どこかのモデルハウスにあるような陳腐な家でもない、自分で作ったと誇れる家が手に入るのではないでしょうか。

自分の家を自分で作ることの意味は、自分で作るという「自由」を獲得することです。工務店やハウスメーカーやいわゆる建築家といわれる人たちから、家は自分で作るという自由を手にすることなのです。ただ、この自由はそう簡単に手に入るものではありません。自分の家について勉強し理解し選択して、はじめて得られるものです。

その手助けをするのがわれわれ設計者の仕事です。どうです、皆さんも「自分で自分の家を作る」ことに挑戦してみませんか。そうすれば、納得のいく自分の家を手に入れることができるでしょう。

住まいの話題[64]執筆者
■佐賀井 尚(さかい たかし)/ (有)尚建築工房

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