この「衣食住」の3要素、よく考えるとなかなか味わい深い組み合わせです。
衣も食もまず素材が重要です。季節のもの/通年のもの、土地のもの/遠方のもの、健康にいいもの/悪いもの、天然自然のもの/工場でつくられたもの、速く出来るもの/時間をかけたもの。また触感(食感)や色、匂い、重量感といった要素は何より重要でしょう。
そしてそれらが組み合わされます。彩りや味・かたちのバランス、好み、大きさ(量)、そして値段が考慮されます。また何をつくるかは機能と目的次第です。急いで昼ご飯を食べたいときに懐石料理を作り始める人はあまりいないでしょう。結婚式に着ていくためにサッカーのレプリカジャージを買ってくる人もちょっと変ですね。
これらについてはすべて住宅においても同じことが言えるのです。建築もまず材料から始まります。土地で採れるものをヴァナキューラーな材料と言ったり、質感のことをテクスチャーと言ったり、天然のものに似せて作った工業製品をフェイクと言ったりと少し特有な言い方をする場合がありますが、ものを作るための要素や順番は実に「衣食住」すべて似ているのです。