住まいの外部空間というと庭やオープンスペースをイメージしますが、私はもっと広く建物の外壁から敷地境界線までの範囲を外部空間ととらえています。
いい雰囲気の外観をもった住まい、これを否定する人はあまりいないでしょう。でも「いい雰囲気」とは何でしょうか。3通りのパターンを考えてみました。
(1)住宅地全体が景観としての雰囲気をもっているもの。
(2)建物単体が雰囲気のあるデザインでつくられたもの。
(3)人のけはいがまちの雰囲気をつくっているもの。
(1)は、行政や自治体等がつくりコントロールされる部分が大きいものです。道路沿いの生垣や緑地、外壁の色や建物の高さ、といった制限を住み手が受け入れ、それらが外観に現れることで、共通の価値観を表出させる、いわば「景観」がつくられるものです。
(2)は、つくり手の趣味や個性が外観に現れるものです。プロバンス風? 数寄屋造り? 建築家による斬新なデザイン?等のように、建物の外見を「景色」として見せるものです。
(3)では、住まい手のけはいや住まい方が何となく伝わってくるものです。通常、形には表れませんが、様々な要素が折り重なって「風景」として醸し出されるものと考えます。下町の露地などはわかりやすい例で、実際に足を踏み入れてみると雰囲気で感じ取ることができます。