■住まいの話題[105]:デザイナーズマンションに住む人は異人種?
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人気のデザイナーズマンション

ここ数年、デザイナーズマンションという言葉を良く聞きます。それらは高い家賃にもかかわらず、「空室待ちのリストができ、多くの入居希望者が入居を待っている」と言われています。思い浮かぶイメージとしては、コンクリートの打放し空間に有名なデザインの椅子が置いてあったり、ガラス張りの浴室・トイレでしょうか。人気の雑誌で取り上げられている部屋は、どんな人が住んでいるのだろう、と思われるようなマンションがたくさんあります。

快適性よりもカッコ良さ

どんなにカッコ良くても無断熱の建物は寒いだろうなぁ、シャンプーや石鹸で汚れるガラス張りの浴室をきれいにしておくのは大変だろうなぁ、と思ってしまいます。でも、それらを苦にしていては「マスコミが言うデザイナーズマンション」には住めません。快適さよりも、デザインを優先したいというこだわりを持った人たちが、デメリット以上の価値をみつけて納得して住んでいるのです。

人気の理由

これらのマンションが人気を集めている理由として、持ち家を得る場合だけでなく、賃貸住宅に住む場合もこだわりをもって家探しをする人達が増えてきたということがあげられます。また、今まで入居者がこだわりを持っていたとしても、賃貸市場にはその要望に応えられる部屋がなかったということもあげられます。あたり前の間取りのマンションが大方を占め、こだわりを持った人たちの需要に市場がまだまだ追いついていないのが現実です。

オーナーのこだわり:
はやりのデザナーズマンションではないちょっと和風の外観
コンクリート打放しの部屋:
外断熱の採用で結露のない快適な空間
こだわりをもって建てる

しかし、デザイン優先の物件ばかりがデザイナーズマンションではありません。普通では2LDKの間取りがとれる広さをワンルームの空間にしたり、吹き抜けのような天井の高い部屋にしたり、自然素材を重視したりと、空間や素材に関してもデザイナーのこだわりかたはいろいろです。入居者層を絞り、建築家がこだわりをもって作ったマンションがデザイナーズマンションと呼べるのではないでしょうか。ただ、あまりにも斬新なデザインに閉口しているオーナーさんがいるのも事実です。

こだわりに同感してくれた人達と一緒に暮らす

最近、建替えの際賃貸住宅を併用される方のご相談がふえています。

ちょっと広めの敷地であったり、容積率が高い場合、ご自宅のほかに幾部屋か賃貸住宅を組み込むことが可能です。しかし、せっかくこだわりを持って建てた住宅も、安普請のアパート併設では台無しです。こだわりを持った住宅を建てる時、併設される賃貸住宅もこだわりをもって建てたいものです。

そのような時、デザイナーズマンションに住みたい人達と一緒に暮らすのはお勧めです。この種の建物に住む人は、普通の人ではないと思っているオーナーさんもいらっしゃいますが、そんなことはありません。どんな人でも自分の好きな物を大切にするように、「この部屋に住みたい」と思い入居された人たちは、賃貸といえども部屋を大切にし、とてもきれいに住んでくれます。

オーナーさんとしては、同じ屋根の下に暮らす人達には、やはり建物を気に入り大切に住んでくださる方たちと住みたいと思うのではないでしょうか。自分のこだわりに賛成してくださった人たちが、一緒に住んでいると思うことは、楽しいことだと思います。

住まいの話題[105]執筆者
■萩原 幸枝(はぎわら ゆきえ)/ シーン設計工房・一級建築士事務所

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