実施設計に入った時点で「Oさん、今度打ち合わせを兼ねて鎌倉へいらして下さい。庭でバーベキューでも如何ですか?」と提案した。O氏の返事は「喜んで」。Y氏夫婦もお誘いしたところ、Y氏は仕事で来れず、奥様だけが参加。当日、小雨が降り外でできるか微妙であった。私は「天気の様子をみながら内の中で始めますか?」と声をかける。
まずはシャンパン、そしてO氏夫婦より頂いた日本酒。バーベキューにと肉・魚介類・野菜を前日に用意。料理担当は私。普段は可能な限り自分で料理を作っている(妻の料理が美味しくないという訳ではない)。ストレス解消にもなっている。とりあえず、特製ドレッシングのサラダと姫サザエの煮物をつまみに。簡単な打ち合わせを済ませて、もう外では無理と判断して料理に取りかかる。肉料理、魚料理・・・。「豊田さん、設計の仕事やめて料理人になったらいかがですか?」とO氏が言う。同じことをたまに妻にも言われ、嬉しいやら嬉しくないやら。
O氏夫婦、Y氏夫人、よほどお腹が空いていたのかそれとも料理が気に入ったのか、相当な量の食材を用意したにもかかわらず、完食。私は大満足であった。結局、飲んだのはシャンパン1本、日本酒1升、ビール、ワイン・・・。妻もいつものように2階で一足お先にお休み。O氏といえば、PS2の昔なつかしのインベーダーに夢中。「もう帰るわよ」と夫人に促され帰途へ。後でお話を聞いたところO氏は途中から記憶がなかったようで。暫くしてメールで伝えてきた「豊田さん、2面クリアしました」。インベーダーは本当に好きなようでした。
これでおもてなしができたのかと疑問に思うところもありますが、工事竣工までそして引き渡し後も、O氏夫婦とのお付き合いが楽しみです。
大学院卒業後、独立9年。都内から鎌倉に移って2年目に入る。これが私流の住宅設計のやり方。ところで、住宅設計の仕事の始まりっていつ? クライアントと会った時? 工事着工時? 実は建物が完成してからが始まりなのでは。