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| 戸建て住宅の取得方法は? |
一般の人が一戸建て住宅を手に入れるにはどうすればよいでしょうか。いくつかの方法があります。土地を手配して注文住宅を建築する方法、建売住宅を購入する方法などです。戸建て注文住宅の場合は、設計・施工分離で建てるか、それとも設計施工(設計と施工共に同じ業者)で建てるか、の二つに大きく分かれます。
設計・施工分離で建てる場合、建築主は設計事務所と設計監理契約を結びます。設計事務所は要望整理・図面化・見積精査・工事監理など、建築主の代理人として設計から竣工までの定められた業務を行います。
一方、設計施工で建てる場合は工務店や住宅メーカーに任せます。最近の住宅メーカーの家では、間取りや材料を標準化することによって一定の品質が確保されています。ただ、設計施工という点から、工事の監理体制、つまりチェック機能が曖昧になりやすいという側面もあります。 |
| 設計事務所の敷居は高い? |
「建築家に依頼するのはちょっと?」とお考えの建築主もいらっしゃると思いますが、住宅を得意とする設計事務所は小規模なところが多く、誰でも気軽に相談できる雰囲気を持っています。ですから敷居は低いのです。設計料がもったいないという声も聞きますが、設計施工でも設計料はかかります。設計監理料は積上げ方式といって、作業した「人日数+経費」で計算します。規模と複雑さにもよりますが、普通の住宅の場合、一般的な設計監理料は工事費の7〜15%程度です。欠陥住宅を手にして何年も悩みつづけることを考えたら、この料率は価値あるものではないでしょうか。 |
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| 設計分離と設計施工 |
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さて、住宅設計の専門家がどんなタイプかを考えたことはありますか? 建築士には様々な人がいます。建築の設計以外に、行政、教育、現場、構造・設備関係など多くの分野に係わっています。設計監理のできる建築士とは、国家資格に加えその分野の実務経験のある人です。現状では、責任を持って設計監理のできる人は建築士全体の一部にすぎません。
設計事務所はどうでしょうか。住宅を得意としたりマンションなどの大型物件に秀でるなど、こちらも様々なタイプがあります。その中から住宅を得意とする建築士や設計事務所を選ぶのは難しい作業です。私の例でも、建築主との出会いは口コミと住宅雑誌読者からの問合せが大半でした。ですから、良い出会いの場の必要性を強く感じています。 |
| 設計者はどう選ぶの? |
設計者を探すにはどんな手がかりがあるでしょうか。その一つとして、東京建築士会がスタートさせようとしている専攻建築士制度があります。これは建築士の専門業務領域(設計・まちづくり・構造・環境設備・生産・棟梁・法令の7分野)を認定・登録するものです。例えば「設計専攻建築士」とは、設計の実務経験が5年以上あり、各種の研修会などに一定時間以上参加して自己研鑽を積んでいる人を指します(専攻建築士の登録者名簿は来年春に、東京建築士会のホームページに掲載予定です)。
住宅を取り巻く環境は品確法やシックハウス対策などの問題にみられるよう、技術・制度・法律が日々変化しています。設計者はこれら全てに対応すべく努力し続けなくてはなりません。また最近は、欠陥住宅問題がマスコミなどで取り上げられています。これまで住宅紛争処理の一部に係ってきた者の立場からみても、設計事務所が関与していれば起きるはずのない紛争が数多くあります。
その意味で、専攻建築士制度は、建築士が得意とする分野が何であるかを一般の人でも理解できるので、家づくりには大いに参考となります。この制度を上手に活用すれば、これから住宅を建てようとする方や増改築をお考えの方は、きっと、設計事務所をもっと身近に感じることになるでしょう。 |
住まいの話題[109]執筆者
■山中 誠一郎(やまなか せいいちろう)/ (株)都市建築設計事務所デザインタンク |