“風”や“水”なんて書くから違和感をもつ方々も多いと思いますが、要は“風水”のことです。今や空前の風水ブーム。それも少しは落ち着きましたが、いろんな本や雑誌がこぞって風水、風水と騒ぎたてました。それこそ猫もしゃくしも・・・。
その風水、建築家としてこれは少しかじりでもしなきゃあと思い、勉強しました。ところが、これがなかなか難しい。元々、中国の教えであるこの風水は、自然に対してもっとも合理的な配置をしなさいよ、という教えのようです。
雨をしのぐには屋根を。その屋根には勾配をつけて雨を地面に流す。室内には光が入る窓を設け、風が通るように窓の位置を配置する。風通しを特に必要とする部屋はその位置に気を遣い、陽当りが最も望まれる部屋ではその配置に気を遣う。
便所は虫が湧きやすいから北東の角の風通しが悪い所は避ける。居間は一日中暮らす場所だから南側がいい。台所は朝早くからの仕事場だから東側がいい。寝室は寝る前少しでも暖かい部屋になる様に西側に設ける。つまり、そんな事柄に配慮することが風水なのです。
ところが、現代の住居事情としては、設備がかなり整い、便所は水洗だし、お風呂には換気扇があり、照明で照度は確保でき、乾燥機もついている。風水なんて、何百年も昔の考えであって、今は当時の住居と事情が全く違います。
されど風水。現代の住居にも十分当てはめて考えることはとても大事です。マンションなどの場合、便所の位置やお風呂の位置などは限定され、窓がとりにくいのが現状です。でも、出来れば水場には窓を設けたいものです。