ある日、「雑誌を見て電話しました。家を建てようと思っているのですが。」という電話で始まった。それではとにかく一度お会いしましょう、と約束をし、メールでいただいた住所へ出かけた。お話をうかがうと、現在お住まいのマンションを売却し、御両親がお住まいの土地に2世帯住宅を建てたいとのこと。家族構成、年齢や新しい家について考えることなど、ざっと伺う。
工事に入るといろいろある。敷地が測量図と違うこともある。その都度変更を余儀なくさせられる。ただ変更は悪いことでないと思っている。上記のような物理的な理由からだけでなく、より良いものを求める変更はやるべきである。 長く住む住宅だから住み手といろいろ話して最善のものを作っていきたい。それには時間も必要で「実施設計に入っているので変えられません」ということはしたくない。限度はあるが、出来上がるまで最善のものを求めてきた1年半であった。