住まいは建物単体だけで成り立っているわけではありません。敷地の形状や近隣との関係も考慮に入れて、初めて成り立つものです。ましてや、日本の住宅事情を考えると、敷地環境によって住まいが決まってくるといっても、言い過ぎではないでしょう。 狭い敷地と広い敷地、整形の敷地と不整形の敷地、横長の敷地と縦長の敷地、南向きの敷地と北向きの敷地など、敷地の状態を考えただけでも多種多様です。さらに周辺環境を考慮していけば、数え切れないほどの敷地環境となることでしょう。
敷地が狭いから、環境が悪いから、と悲観する必要はありません。そこにはその敷地環境にしか存在しえない家を創ることができる可能性があるからです。幼少から育ってきたあなたにとっては大切な敷地かもしれないし、あなたの購入できる中での最高の敷地かもしれません。その敷地環境の特性を理解し、「長所」は「長所」として伸ばし、「短所」は個性としてとらえて「長所」に変換して設計すれば、どんな敷地環境でも最高の住宅となることでしょう。その敷地環境での最大の潜在能力を引き出せば、きっと、その敷地環境だけにゆるされた、あなただけの快適な生活が実現するはずです。