遮熱低放射複層ガラス JIS R 3209 複層ガラス

サンバランス®
高性能Low-Eペアガラス高遮熱断熱タイプ

■ 複層ガラスの標準納まりAGC_syohin_1001_02.gif

複層ガラスの封着部が高温多湿、紫外線照射などの条件にさらされると、封着材の劣化によって中空層内結露が発生する恐れがあります。できるだけ止水・排水性の高い納まりをご採用ください。また、封着部への紫外線アタックを防止するために、所定のかかりしろを確保してください。〈 図3 参照〉
(1)弾性シーリング材構法
止水・排水性に優れた弾性シーリング材構法は、複層ガラスに最も適した納まりです。サッシはJIS A 4706に適合する、水抜き機構を備えたサッシをご使用ください。セッティングブロックは、硬度90°程度のEPDM-S(エチレンプロピレンゴム)やCR(クロロプレンゴム)を下辺に2個使用してください。CRには複層ガラスの接着部に影響を及ぼすものがあります。影響を与えない材質の選定やボンドブレーカーを貼るなどして複層ガラスの接着部と直接接触しないような処理をお願いします。
セッティングブロックの長さなどの寸法は次の数値としてください。
セッティングブロックの長さω(cm)*1
ω≧2.5A
ここで A:ガラス面積(m2
セッティングブロック断面の幅a
ガラスの呼び厚さ以上で、セッティングブロック断面の高さ以上としてください。

セッティングブロック断面の高さb
下辺エッジクリアランスおよびかかりしろとの関係から求めてください。
バックアップ材は、ポリエチレンフォーム、発泡ゴム、中空ソリッドゴムなどをご使用ください。シーリング材は、JIS A 5758に規定する耐久性区分9030に適合するシリコーン系、またはポリサルファイド系の良質のものをご使用ください。ただし、酢酸系シリコーンシーリング材は封着材へ悪影響を及ぼす場合がありますので使用しないでください。
各種クリアランス、かかりしろの寸法については、▶P166「板ガラスの納まり寸法標準」をご参照ください。
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図3

*1 セッティングブロックの長さの算出は、建築工事標準仕様書・同解説ガラス工事(JASS17)における計算式に基づき、簡易式にしています。
*2  ビル用サッシなどでは、8φ以上の水抜き孔を推奨します。
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ペアガラスの基本納まり図
(2)グレイジングチャンネル構法
止水・排水性に劣るグレイジングチャンネル構法は、複層ガラスの納まりとしては、好ましくありません。呼び厚さ6.8ミリ以下の素板で構成される複層ガラスを、住宅や簡易な集合住宅などで使用する場合で、かつ、孔明きグレイジングチャンネル等水抜きに配慮した特別なグレイジングチャンネルを用いる場合に限って、グレイジングチャンネル構法による施工ができます。サッシはJIS A 4706に適合する、水抜き機構を備えたサッシをご使用ください。
グレイジングチャンネルは、JIS A 5756に適合する良質のもので、水抜きに配慮したタイプのものを必ずご使用ください。
〈 図5 図6 図7 参照〉各種クリアランス、かかりしろの寸法については、▶P166「板ガラスの納まり寸法標準」をご参照ください。
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図5
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図6
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図7
(3)グレイジングビード構法
呼び厚さ6.8ミリ以下の素板で構成される複層ガラスを、簡易な建築物で使用する場合はグレイジングビード構法による施工ができます。
サッシはJIS A 4706に適合する、水抜き機構を備えたサッシをご使用ください。
グレイジングビードは、JIS A 5756に適合する良質のものをご使用ください。
グレイジングビード構法では、下辺にセッティングブロックの敷き込みが必要です。
各種クリアランス、かかりしろの寸法については、▶P166「板ガラスの納まり寸法標準」をご参照ください。
(4)小口の露出
小口を露出したり、突き合わせなど、複層ガラスのエッジ部がサッシに呑み込まれない納まりは、封着部の劣化の原因になりますので、お避けください。

板ガラスの納まり寸法標準

日本建築学会では、建築工事標準仕様書・同解説 ガラス工事(JASS17)のなかで、不定形シーリング材構法、グレイジングガスケット構法について、耐震性などの性能について特記されていない場合における納まりの寸法標準を示しています。ここでは、JASS17を基本にして、弊社の関連製品をご使用いただく際の各種クリアランス・かかり代の寸法をご提案するものです。表内の数値を標準として、ガラスの製品精度・サッシの製作精度・施工誤差等を考慮し、なるべく余裕をもってご設計ください。

(1)不定形シーリング材構法の納まり寸法標準
最も標準的な三方押縁で、中桟のない建具の場合の標準を示しています(四方押縁はこれに準じます)。一方押縁・二方押縁の場合は、施工時に板ガラスのやり返しが必要となりますので、作業性を考慮して別途寸法を考慮してください。
材   種 弾性シーリング材
形   態 標準的なカーテンウォール サッシ固定部 サッシ可動部
上 部 縦 断 面 図 1.jpg 2.jpg 3.jpg
左 右 部 断 面 図 4.jpg 5.jpg 6.jpg
下 部 縦 断 面 図 7.jpg 8.jpg 9.jpg
寸 法 表 現 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c
種 類 商品名 呼び厚さ*1
(ミリ)
b1 b2 b3 b1 b2 b3 b1 b2 b3
透明複層
ガラス
熱線反射複層ガラス
熱線吸収複層ガラス
熱線吸収熱線反射複層
ガラス
高遮蔽性能熱線反射複層
ガラス
高断熱複層
ガラス
高遮熱断熱複層ガラス
ペアガラス
(網入・線入
素板以外)
サンバランス
(同)
3+A+3
4+A+4
5+A+5
6+A+6
8+A+8
10+A+10
12+A+12
5
5
5
5
7
7
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6
6
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5
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6
6
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6
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7
7
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5
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3
3
3
3
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3
3
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4
4
4
7
7
7
7
7
7
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網入・線入複層ガラス ペアガラス
(網入・線入
素板)
サンバランス
(同)
6.8+A+5
6.8+A+6
6.8+A+8
10+A+8
10+A+10
10+A+12
5
5
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19
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6
6
6
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7
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19
19
21
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3
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3
3
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4
4
7
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7
7
7
7
15
15
15
19
19
21
*1 商品によっては、呼び厚さに示す板厚がないものもありますので、製造の可否は各商品ページのラインナップにてご確認ください。
注1)熱線反射ガラス(サンカットΣ、サンルックス)において、映像調整を要求される場合の面クリアランスaは、上記表の値に2mm加算してください。
注2)各寸法の設定根拠は次のとおりです。
*標準寸法 板の辺長比は、実施工で多いと考えられる2:3のものを標準形とした。厚さ別では、3~6ミリ:1500×1000mm  8~10ミリ:2000×1350mm  12~19ミリ:3000×2000mm
*b1、b2にかかわる層間変位角などの考え方
1.標準的なカーテンウォールは、S造に取り付けるケースが多いと考え、層間変形角は中地震等の1/200を想定している。補正係数αは2.0を取っている。
2.サッシ固定部は、壁の多いSRC造およびRC造に取り付けるケースが多いと考え、層間変形角は中地震時の1/500を想定している。補正係数αは2.0を取っている。
3.サッシ可動部は、枠と障子の間のクリアランスを考慮し、エッジクリアランスb1、b2については、サッシ固定部の値から2mm減じることとしている。

(2)グレイジングガスケット材構法納まり寸法標準
材   種 グレイジングチャンネル グレイジングビード その他のガスケット
形   態 サッシ可動部 サッシ可動部 サッシ固定部
上 部 縦 断 面 図 1.jpg 2.jpg 10.jpg
左 右 部 断 面 図 4.jpg 5.jpg 6.jpg
下 部 縦 断 面 図 7.jpg 8.jpg 9.jpg
寸 法 表 現 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c
種 類 商品名 呼び厚さ*1
(ミリ)
b1 b2 b3 b1 b2 b3 b1 b2 b3
透明複層
ガラス
熱線反射複層ガラス
熱線吸収複層ガラス
熱線吸収熱線反射複層
ガラス
高遮蔽性能熱線反射複層
ガラス
高断熱複層
ガラス
高遮蔽断熱
複層ガラス
ペアガラス
(網入・網入
素板以外)
サンバランス
(同)
3+A+3
4+A+4
5+A+5
6+A+6
8+A+8
10+A+10
12+A+12
2
2
2
2

-
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-
3
3
3
3

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3
3
3
3

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5
5
5
5

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13
13
13
13

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2
2
2
2

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3
3
3
3

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5
5
5
5

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5
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5
5

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13
13
13
13

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5
5
5
5
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6
6
6
6
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5
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5
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7
7
7
7
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15
15
15
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網入・線入複層ガラス ペアガラス
(網入・線入
素板)
サンバランス
(同)
6.8+A+5
6.8+A+6
6.8+A+8
10+A+8
10+A+10
10+A+12
12+A+12
2
2

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3
3

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3
3

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5
5

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13
13

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2
2

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3
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5
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7
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*1 商品によっては、呼び厚さに示す板厚がないものもありますので、製造の可否は各商品ページのラインナップにてご確認ください。
注1) 
強化ガラス・倍強度ガラス・熱処理ガラスをご使用になる場合は、破損時に破片が落下しにくい不定形シーリング構法、またはグレイジングチャンネル構法をお薦めします。
注2) 
複層ガラスをグレイジングビード構法、グレイジングチャンネル構法で使用する際の納まり寸法標準については、「複層ガラスとサッシの取合に関する仕様基準と解説」(平成16年7月板硝子協会、(社)日本サッシ協会)によります。 複層ガラスにグレイジングチャンネル構法を用いる場合は、排水に有効な孔明きグレイジングチャンネルを必ずご使用ください。

注3)各寸法の設定根拠は次の通りです。

*標準寸法

1 グレイジングチャンネル サッシ可動部 標準寸法は考えていない。
2 グレイジングビード サッシ可動部 標準寸法は考えていない。
3 その他のガスケット サッシ固定部 不定形シーリング材構法「サッシ固定部」と同じ。

*b1、b2にかかわる層間変位角などの考え方

1 グレイジングチャンネル サッシ可動部 層間変位追従性能は考慮しない。
2 グレイジングビード サッシ可動部 層間変位追従性能は考慮しない。
3 その他のガスケット サッシ固定部 不定形シーリング材構法「サッシ固定部」と同じ。

*b3にかかわる止水排水性能の考え方

1 グレイジングチャンネル サッシ可動部 溝内の排水性を考慮しない。
2 グレイジングビード サッシ可動部 溝内の排水性を考慮しない。
3 その他のガスケット サッシ固定部 溝内の水の滞留を許容しない。 許容するものについては、b3を規定しない。

製品の種類と寸法一覧表

ガラスの品種・寸法などは予告なく改廃することがあります。

■複層ガラス
 
一般名 品種(商品名) 呼び厚さの
合計(ミリ)
構成素板*1*4
ガラスの種類
最大寸法
(mm)*3
  最小寸法
(mm)
掲載ページ
制約面積
(m2
高遮熱断熱
Low-E
複層ガラス

(遮熱低放射
複層ガラス)
サンバランス フロート板
ガラス
12 ③+A6+3 2205×1500 2.32 200×70 024
18 ③+A12+3 2205×1500 2.32
16 ⑤+A6+5 3400×2200 4.0
22 ⑤+A12+5 3400×2200 4.08
18 ⑥+A6+6 3400×2200 4.0 200×70
24 ⑥+A12+6 3400×2200 6.0
22 ⑧+A6+8 3400×2200 6.0
28 ⑧+A12+8 3400×2200 7.7
26 ⑩+A6+10 3400×2200 7.0
32 ⑩+A12+10 3400×2200 7.7
30 ⑫+A6+12 3400×2200 7.0
36 ⑫+A12+12 3400×2200 7.7
型板ガラス 13 ③+A6+型板(霞)4 2205×1500 2.32 200×70
19 ③+A12+型板(霞)4
15 ⑤+A6+型板(霞)4
21 ⑤+A12+型板(霞)4
●複層ガラスの注意事項
*1 表中のAは、中空層です。また、Wは網入・線入磨き板ガラスを示し、透明網入、透明線入が標準です。

*3 製品の最大寸法は、中空層によって制約を受ける場合があり、上記にて制約面積がある製品の最大寸法は最大寸法内かつ制約面積内である必要がありますのでご注意願います。又、使用する素板によって寸法上制約を受けることがあります。詳しくはご相談ください。

*4 ○印はLow-E膜コートのガラス

注)3枚以上の多層ペアガラス、および表記以外のガラスの組み合わせやサイズについては、お問い合わせください。

■複層ガラス
一般名 品種(商品名) 呼び厚さの
合計(ミリ)
構成素板ガラスの種類
(ミリ)*5
最大寸法
(mm)*1
最小寸法
(mm)
掲載ページ
制約面積
(m²)
高遮熱断熱
Low-E
複層ガラス
(遮熱低放射
複層ガラス)
サンバランス 網入磨き板ガラス*2 15.8 ③+A6+6.8W 2205×1500 2.32 200×70 024
21.8 ③+A12+6.8W 2205×1500 2.32
17.8 ⑤+A6+6.8W 3400×2200 4.0
23.8 ⑤+A12+6.8W 3400×2200 4.0 200×70
18.8 ⑥+A6+6.8W 3400×2200 4.0
24.8 ⑥+A12+6.8W 3400×2200 6.0
20.8 ⑧+A6+6.8W 3400×2200 6.0
26.8 ⑧+A12+6.8W 3400×2200 7.7
26 ⑩+A6+10W 3400×2200 7.0
32 ⑩+A12+10W 3400×2200 7.7
28 ⑫+A6+10W 3400×2200 7.0
34 ⑫+A12+10W 3400×2200 7.7
●複層ガラスの注意事項
*1 製品の最大寸法は、中空層によって制約を受ける場合があり、上記にて制約面積がある製品の最大寸法は最大寸法内かつ制約面積内である必要がありますのでご注意願います。又、使用する素板によって寸法上制約を受けることがあります。詳しくはご相談ください。
*2 網入型板ガラスの場合は最大寸法2400×1800mm制約面積4.0m²となります。
*5 表中のAは、中空層です。また、Wは網入・線入磨き板ガラスを示し、透明網入、透明線入が標準です。
注1) ○印はLow-E膜コートのガラス。
注2) 製品の最小寸法は使用する素板によって寸法上制約を受けることがあります。強化のLow-E品(原寸スパッタ品)は600×900mmが最小寸法となります。
注3) 3枚以上の多層ペアガラス、および表記以外のガラスの組み合わせやサイズについては、お問い合わせください。