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侵入犯の手口と心理
ガラスを対象とする侵入手口
ガラス破壊による侵入は、クレセント又はサムターンなどの開口部障子を固定する部材付近のガラスに貫通孔を開け、ロックをはずし、開口部を開放して侵入するのが一般的です。 ガラス破壊の方法はガラスの防犯グレードとも関連付けられ、現在板硝子協会では下記の2方法が定義されています。
こじ破り……ドライバー等の軽工具を用いて、できるだけ静粛に目立たずガラスを破壊し侵入する手口。日本独特の侵入方法と言われ、住宅などへの深夜の空き巣侵入に多く見られる。
打ち破り……バールやハンマーまたはそれ以上の重工具などを用い、発生する音には無頓着に、短時間でガラス破壊から目的を達成しようとする手口。商業施設に対してなど、犯罪目標が明確な場合が多い。
犯罪者の心理
ガラス開口部等に対する侵入犯の心理から、防犯に効果のある開口部が浮かび上がります。それによると、5分以内に侵入できない開口部、破壊時に大きな音が出ること、などが防犯効果を生んでいることがわかります。
防犯開口部設計上のご注意
防犯開口部設計には、ガラス単体だけでなく、サッシ、錠、セキュリティー・システム等を含めた、総合的な検討を行ってください。
防犯ガラスの定義
(財)都市防犯研究センターによる実験結果などを基に、板硝子協会によって防犯ガラスが定義されています。 試験方法は詳細に定められています。予想される破り方に対し防犯性能が期待できるレベルを記号で表します。 ここで、P2A以上かつP2K以上の基準を満たすものを、前記侵入手口に対して防犯性能が期待できるガラス、すなわち「防犯ガラス」と呼びます。
こじ破りを対象にした防犯性能が認められるガラスの仕様基準(板硝子協会)
分類 | 単板ガラス | 複層ガラス |
---|---|---|
P1K | 合わせガラス(FL3+中間膜15mil+FL3)
耐熱強化ガラス6.5ミリ |
フロート板ガラスによる複層ガラス(FL3+中空層+FL3)
アタッチメント付き複層ガラス(FL3+中空層+FL3) |
P2K | 合わせガラス(FL3+中間膜30mil+FL3) | |
P3K | 合わせガラス(FL3+中間膜60mil+FL3) | 合わせ複層ガラス(FL3+中空層+[FL3+中間膜30mil+FL3])
耐熱強化複層ガラス(FL3+中空層+耐熱強化複層ガラス6.5ミリ) 強化複層ガラス(FL3+中空層+強化4ミリ) |
打ち破りを対象にした防犯性能が認められるガラスの仕様基準(板硝子協会)
分類 | ||
---|---|---|
P1A | 合わせガラス FL3+30mil+FL3 FL3+30mil+PW | |
P2A | 合わせガラス FL15+30mil+FL15 | |
P3A | 合わせガラス
FL3+60mil+FL3 FL3+60mil+PW |
|
P4A | ||
合わせガラス FL3+90mil+FL3
FL3+90mil+PW |
合わせガラス
FL5+60mil+FL15 |
|
P5A | 合わせガラス
FL5+90mil+FL5 |
防犯ガラス「セキュレ」へのCPマーク表示について
先般、「官民合同会議の防犯性能の高い建物部品」に設定された防犯ガラス〈セキュレ〉について、右記のとおりCPマークを表示致します。CPマークが表示された弊社商品は防犯性能の高い商品として認定されておりますので、防犯対策をお考えの際は是非ご検討ください。
ただし、官民合同会議では侵入犯の技量や手口の進化などにより、求められる防犯性能は変化して行くものと捉えており、「あらゆる状況において5分以上侵入を防ぐ性能を保証するものではない」と説明しています。また、サッシの種類、施工状況及びクレセント錠、補助錠の条件によっては防犯性能が発揮されない可能性がありますので、窓としての基準を満たすにはガラス施工に関する付帯条件をチェックし、かならず条件を満足する仕様にてお使いください。
CPマークは基準を満足する部品に貼付されるマークです。窓としての防犯性能を保証するものではありません。
CPマークとは…平成14年11月、関係省庁及び建物部品関連の民間団体からなる「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が設置されました。CPマークとはこの官民合同会議にて行われた試験の結果に基づき、「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載されている商品に表示できるマークのことです。
(CP=Crime Prevention)
詳細については官民合同会議ホームページをご覧ください。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/07/070401_.html
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