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ガラスを多用する第二吉本ビルでは地下2階の2箇所に、床にガラスを使用した事例がある。 ひとつはレストランのアプローチ横のアルコーブ。 そこには一面のワインボトルがバックライトに照らし出されて整然と並ぶ風景が広がる。 都市の街路のようなアメニティを求め、内部に光と緑を積極的に取り入れているこの建築にとって、 ワインボトルの海は、街中の水盤のように気持ちを安らげる効果が期待されている。 単純な光り床ではなく床をひとつのディスプレイと見立てて、 交換可能なオブジェクトを設置し見せてゆく方法がとられた。 板ガラスはガスケットで固定されており、メンテナンスは上から行う。 もうひとつのディスプレイ床は地下1階と2階を結ぶ階段吹き抜け部の床で、床に湖が広がっているイメージ。 この建築のインテリア設計では、ショップのファサードに劣らず、 避難階段や柱型などの共用部分のビジュアルコミュニケーションを充実させようと試みられた。 地下2階から6階にいたる商業区画では森、星、岩などの自然風景の写真が共用部分にレイアウトされ、館内の印象を新鮮にしている。 ディスプレイ床の湖のモチーフもその仕掛けのひとつだ。 |
ワインボトル・ディスプレイ床断面詳細図 | 湖面ディスプレイ床断面詳細図 | ||||
ワインボトル・ディスプレイ床のディテール | 階段室底の湖面 |