鋸南の家概略 Close

  2010年10月1日、大阪中心部の繁華街に開店したユニクロ国内初のグローバル旗艦店。ダウンジャケットを思わせる、立体感のある外装が個性を放っている。新築ビルの内外装を藤本壮介建築設計事務所、照明計画をシリウス ライティング オフィスが手がけている。敷地は大きな商店街のアーケード出入口に面し、人通りが多く雑然とした環境にある。そこで採用されたのが、白一色のシンプルな外装だ。ふくらみのある面を形づくる素材は、ETFEフィルム。恒久的な建物外装でのETFEフィルムの採用は、国内初の試みだ。規模は地上4階、地下1階で、上部の約17mは塔屋となっている。通りに面した2面の外壁面が、2.7m角のETFEのグリッド計79マスで覆われている。各グリッドは、表=乳白色、裏=透明の厚さ250ミクロンのフィルムを2枚1組としている。
 
北側から見る。心斎橋筋商店街のアーケード入口という環境に、白いETFEフィルムによる外装が映える。
写真:生田將人    
 
 

AGC ETFEフィルム商品担当者コメント

 
   
AGC化学品カンパニーフッ素化学品事業部 機能フィルム事業グループリーダー
AGC化学品カンパ ニーフッ素化学品事業部 機能フィルム事業グループ  主席
 村山貴之
 冨康晃生

ETFEフィルムは耐候性、光線透過性に優れ、熱、薬品に強いフッ素樹脂フィルムです。その優れた特長から、エレクトロニクス商品の離型フィルム、太陽電池保護シート、農業用グリーンハウスの被覆材など幅広い用途で活用されています。2006年にドイツのアリアンツ・アリーナに採用され、建材としても広く認知されました。建築デザインの幅が広がることに加え、屋外で長期間使用した場合でも変色しにくく、汚れも落としやすいといった特性も高く評価されています。