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川崎市高津区の高台にある自宅兼事務所の併用住宅。不整形な敷地に建つ4層の建物で、1階は事務所、2階はエントランス・寝室・水回り、3階はLDK、4階は書斎兼ゲストルーム。

この建物の大きな特徴は、厚さ15mmの透明板ガラスを用いた、形状もサイズも異なる3つの窓だ。一つは2階北側に階高いっぱいで設けられた矩形の窓。二つは3階北側壁面全体に配された横長の巨大な出窓。三つは4階南西側壁長の約3/4を占める横長の出窓。なぜ変化に富む窓なのか。

多摩川にほど近い丘の上に位置する敷地の北側には雑木林があり、その向こうに新宿の高層ビル群と秩父の山並みが広がる。北東角には高さ10mの大きな樫の木が繁り、南西側には既存住宅の屋根越しに眺望が得られる。設計に際して施主である設計者が最初に考えたことは、「緑に満ちた周辺環境と遠望できる風景をいかに取り込むか」であった。結果として、「緑をタテに抜く窓」「木々をヨコに切り取る窓」となって表現されたのである。

内部の壁と天井ははほとんどが白色塗装のため、室内は映り込んだ豊富な緑によって、まるで樹海の中に居る雰囲気を漂わせる。
右上:ガラスの帯が巻かれた雰囲気をもつ3階の全長10mに及ぶ長大な出窓と、2階の2.2×2.5mの矩形窓が印象的なガルバリウム鋼板張りの北側外観夜景。左端に見えるのは樫の木。
下左:4階に配された長さ5mの出窓が頂部を押さえ、3階の出窓が隅部をえぐった様を呈する西側外観。鉄板庇下は一文字張りの外装と一体になった玄関扉。1階左奥が事務所の入口。
下右:緑の映える白い壁と天井が洞窟の雰囲気を醸し出している視線の抜けるエントランス。ここは頭上に広がる木々の枝が優しく包み込むような癒しの場ともなる。階段は鉄骨に木の踏板を付けただけのシンプルな造り。床はフレンチパイン貼り。
上:4階の書斎兼ゲストルーム。南側の出窓からの光は階段室を通して3階へ導かれる。
 

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