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埼玉県越谷市の住宅地に建つ木造2層の和風モダンの家。建物は南北に長い敷地の中央にある庭を取り囲むかたちで、平屋の居間棟とDK(食堂・台所)棟、2階建ての寝室棟がコの字型に配された3棟構成。

施主の希望は「おばあちゃんちの楽しかった土間のある家」。この要望は設計のメインテーマである「家の端から端まで走り抜ける広くて長い土間」となって実現された。各棟に設けられた土間は床面積の4割を占め、人の動線を集約した通り抜け可能な“廊下・作業・通路”空間として機能する。

しかも土間に面した外周には、この家を特徴づける厚さ5ミリ+3ミリの複層ガラス入り木製建具が全面的に使用され、棟から棟へ(部屋から部屋へ)の見通しが十分に得られるようになっている。特に家の中心であるDK棟では、複層ガラス使用のガラス屋根と相まって、居間や子供室への視線が庭を介してドラマチックに通り、家族間のコミュニケーション促進に大きな効果をあげている。

外周に限らず内部でもガラス厚さ5ミリの木製建具が間仕切り代わりとして使われ、吹き抜けが多いこともあって、家自体は開放感に溢れる。しかも内と外が巧妙に浸透し合う不思議な空間の連続により、家族の触れ合いが様々な機会を通して得られる。
上:東側からの透視図。左から瓦葺きの居間棟、植栽の施された屋上庭園があるDK棟、鉄板瓦棒葺きの寝室棟。外壁はセメント成形中空板無塗装仕上。
右上:駐車場から中庭を介して各棟を見る。庭に面してガラス建具が建物全体に張り巡らされ開放感に満ちた外観を呈する。
右中・下左:床全面がタイル張りの土間になっている家の中心DK棟の内観。台所は「ここにいると居間や寝室や子供室へ視線が抜けるので家族の気配を感じるし、中庭を見ながらの料理も楽しい」と施主の奥さんが最も気に入っている場所の一つ。
右下:寝室棟の夫婦室縁側部分。雨水利用の池を配した室内と上部吹き抜けからの淡い光でが射し込むため、旅館の「離れ」風の粋な雰囲気が漂う空間となっている。
 

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