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長野県軽井沢町のはずれにある木々の生茂る森が多く残る別荘地に建つ木造3層の週末住宅。敷地は道路から窪んだ谷状の北側傾斜地で、建物は地階に客室と土間、1階にLDK、2階に寝室と浴室、屋上にデッキを配したシンプルな構成。

設計者が意図したのは、敷地条件を活かして様々な高さからあらゆる方向に豊かな森の風景が眺められ、外から見ても何層の建物か一目ではわからない「森に溶け込む家」。複層ガラスの透明壁の輪と集成材の外壁の輪を交互に積み重ねることで実現したガラス面積約120m2の独特な建物形態はこの家を最も特徴づけている。

外壁の輪とガラス壁の輪の高さは最小42cmから最大110cmまで変化に富み、その高さは生活の諸機能に合わせて決められている。床スラブ、キッチンカウンター、薪ストーブ、階段の踊り場、寝室の腰壁などを輪の高さの位置に揃えることで建物のボリューム感をなくしている。
また、ガラスが柱の外側を帯状で一周し平らな面を作っているので、視線がガラスの間から四週へと抜け、室内に居ながらにして森に抱かれた気分を味わえる。

地階の客間で横になったり、リビングの椅子に腰を下ろしたり、階段の踊り場で休んだり、展望風呂に浸かったりと、異なった高さから眺める森はそのつど新鮮な表情を見せてくれ、しかも木々の葉の鮮やかな緑、枝に積もった雪の輝きなど四季を通じて森の魅力を堪能させてくれる。
上:夕暮れ時の森の中に置かれた行灯のように幻想的な雰囲気を与える北側外観。建物は集成材の木造ラーメン構造でブレースや耐震パネル部材が全く無く、柱の外側に巻きつく焼き杉張付の梁と複層ガラス(透明ガラス厚6mm+空気層12 mm +透明ガラス厚6mm)が交互に積層するだけである。建物の右側にある長さ6mの渡り廊下の先が玄関。
下:東側外観。室内を通して見える向こう側の森とガラスに映りこんだ周囲の木々が幾つも重なり軽やかに佇む姿は印象深い。
 

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