Javascript is disabled.


東京都中野区の緩傾斜した住宅地に建つ鉄骨造(一部RC造)4層の住宅。敷地は東側に墓地が広がる旗竿地。建物は地階が子供室・書斎、1階がLDK、2階が浴室・脱衣室・寝室、3階が夫婦寝室で、各階ともワンルーム形式で構成。

この家は景観と採光が充分に得られる敷地環境と施主が抱くインテリアイメージを見事に合体させている。建物の存在を薄めインテリアを全面に打ち出すという設計者の意図は、地上階の二方向を全面ガラス開口部にすると同時に各階の室内を異なった色に塗り分けることで表現された。

東と南に張り巡らされた面積約93㎡の大きなガラス開口(東側は厚さ12ミリの強化ガラス、南側の木製サッシ部分は6ミリ+6ミリ+4ミリの複層ガラスを使用)は矩形の平面にもかかわらず外に向かって開く雰囲気が濃厚な外観を最も特徴づけ、しかも都市の変化に富む景色を十二分に楽しませてくれる。
主役でもあるインテリアは施主が望んだ趣のある古風なカフェの暗色系と南国リゾートホテルの雰囲気を漂わせる明色系で構成され、地階から順にグレー、黒、白、ベージュ系を用いる。4色のインテリア表現は外観上2・3階が浮遊する印象を与え、内観では各階の生活空間に強い個性を発揮させている。

開放的な南と東とは好対照に、北と西側はトイレ、冷蔵庫、設備関係機器、カーテン、小物類などの壁面収納を配置し閉鎖的な扱いをしている。
上:眺望が得られる南と東の二方向が全面ガラス開口に処理され、異なった色の各階インテリアを外に向け強烈にアッピールする南東側外観。暗色の1階上に明色の2・3階が軽やかに載る姿は浮遊感に溢れ印象深い。
下:南側外観。3.2m突出させ軒先を薄くして視界を広げる処理をしたテラスと天井高いっぱいの長さ5mのガラス壁が建物の存在を意識させない。右下の白い部分は玄関に至るアプローチ道の覆い。
 

ページTOPへ