Javascript is disabled.


東京都練馬区の閑静な住宅地に建つ木造平屋のリノベーション住宅。敷地は東西に長いほぼ矩形の平坦な角地。建物は築10年20坪の母屋の外周にコの字型で10坪の下屋を新たに取付けたもので、改修箇所は玄関の位置変更と母屋の浴室・洗面所のリニューアル。下屋部分は新規の玄関と広間、そしてコリドー(長い廊下)と坪庭で構成される。
施主が望んだのは光で満ちた明るく快適な和風調の家。設計に際してはこれらの希望に叶うよう、既存家屋と増築部分がそれぞれ独自の表情を持ちながらも違和感なく溶け込み空間が一つのかたまりとなるような、言ってみれば「卵の黄身が母屋で白身が下屋」という状態を創り出している。
低い天井を取り除き小屋組を露出させて鉛直方向にボリュームを増やした母屋とは異なり、下屋は格子状に接合した板構造のラメラ梁を用いて開口部やガラス壁を大胆に設け水平方向の広がりを持たせている。特にコリドーの長さ10.5m高さ1.8mのガラス壁(網入り型ガラス6.8+6+5ミリのペアガラス使用)と広間の長さ約5m高さ2.4mのガラス開口部(4+6+3ミリのペアガラス使用)は圧巻で、この家を最も特徴づけている。

下屋のこうした巧妙なガラス壁処理と方形平面の母屋の頂部近くに配されたトップライトにより、室内へは常に豊かな自然光が射し込み、結果として内部は「陽光と共に目覚め、明るい柔らかな日中光の下で新しい発見と出会え、日々楽しみが尽きない健康的で安らぎのある空間」となっている。

上:和小屋組が露出した母屋の食堂とは好対照に、45度に振られたラメラ梁天井が連続する増築部分の広間とコリドー。 下:既存の母屋を取囲むかたちでコの字型に配された増築部分の南西側外観。コリドー部分の長く延びたガラス壁とガルバリウム鋼板壁が周囲の建物とは一味違う趣を呈し印象的である。
 

ページTOPへ