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千葉県安房郡鋸南町の山間部に建つ2層の住宅。敷地は南北に細長い平坦地で、建物は1階が土間、オープンスペース、キッチン、洋室、トイレ・洗面・浴室、坪庭、2階が寝室と納戸という構成。

施主は定年後の住居として水田と山並みが広がる温暖な地を選んだ。四季折々に豊かな表情を見せる自然環境抜群の敷地に対し、設計者はその立地を活かすため床面を田んぼと同じ約1mの高さにし、南側に広がる風景を長さ約5mのガラス大開口で切り取るという大胆な空間構成を呈示した。大開口を構成するペアガラス(8+A6+6mm)使用の5連引き木製サッシ全てを戸袋に収納すると、出の大きい庇の向こうに庭先・土手・田んぼ・山並みの美しい景色が室内から堪能できる。

華麗な風景を切り取るオープンスペースの大ガラス開口に限らず、深い陰影を創り出し夏季の日射調整も行う大きな庇、風景に馴染む水平に広がる大屋根、風の通り道を考慮した大地に這うような形態、そして設備面での太陽光発電・雨水利用タンクなど、ここで見られる設計上の幾つかの工夫は日本家屋特有の明暗を生み出すと共に、自然のもたらす快適さを巧妙に取り込んでいる。
上・下中:夕暮れ時と昼間の正面外観。幅約10m平均高さ約2.3m奥行き約1.6mの大きなデッキに縁取られ、ガラス開口越しに浮かび上がる内部空間は強烈な印象を与える。
下左:北側2階部分を2730mm跳ね出し緩やかに傾斜する屋根が独特な形態を示す南側外観。白く見える屋根部分は外部吹抜。屋根頂部には太陽光発電パネルが載る。
下右上:ガルバリウム鋼鈑瓦棒葺き屋根と焼杉羽目板張外壁と白色系塗装デッキが見事に調和し周囲の自然環境に溶け込んだ感のある東側外観。
下右下:建物の床レベル構成・風の通り道などの環境配慮視点を示す南北断面図。
 

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