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千葉県南房総市に建つ木造1階の週末住宅。敷地は3辺が堤防と隣地に囲まれた海岸線に近い平坦地で、建物は、大きな部屋、ダイニング、キッチン、洗面・トイレ・浴室から成るワンルーム形式のシンプルな構成。

施主は海辺の立地を活かした楽しい家を望んだ。そこで設計者は、壁と屋根を一体化して空間を覆い連続させることで貝殻に包み込まれるような空間を想定し、曲面を多角形に分割して海側の部分を切り取り、切断面を壁内のブレースで補強するというシェル構造によるユニークな形態を創り出した。また海と空に面した外部を囲い取る中庭側に透明ペアガラス(5+6mm)使用の幅2480mm高さ2050mmのガラス開口部を5面連続させることで、景観と波の音が楽しめるようにした。

ひだのように構造部材が連続しながら深い陰影をもたらす貝殻状の木造シェル構造と共に、この家を特徴づける大きなガラス開口部とトップライトにより、内部は閉じていながらも開放感が漂う不思議な感覚に満ちている。しかもサイド光・天空光という二つの異なる光の混ざり合いで、室内の情景は一日中変化に富んでいる。

上:中庭を囲い取るようにガラス開口部が連なる南側外観。建物の平面形状を反映したイペ材使用のテラスは開放感を更に高めている。軒の出は1m。砂利部分は雨落とし。
中左:外壁・屋根を赤茶系のガルバリウム鋼板一文字葺きで覆った貝殻状の独特な形状が人目を引き印象深い東側外観。屋根にはやや形状の違う13個のトップライトが並ぶ。
中右:陸に閉じた東側とはまったく異なり、山を背に海へ開いた形態を強調した西側外観。壁面の表情豊かな三角窓形状は構造上必要なブレースによって導かれた。
下:キッチン部分。戸棚背後の右側が玄関。その奥にある浴室・洗面所・トイレなどの水廻りはシェル架構内にボックスとして巧妙に置かれている。

 

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