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アーキテクトルーム

■住まいの話題[75]:さあ御一緒に家を造りましょう
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「さあ、一緒に家を造りましょう!」と聞いて「?」と思う人がいるかもしれません。いや、多分大勢いると思います。家を造るのは設計者であり施工業者ではないの? と考える人がいると思います。確かに一般の建築物であったらそれが当てはまるかもしれません。ただし、造るものが家となった場合は当てはまりません。家を造ること=ライフスタイルを設計すること、なのです。設計者はクライアントであるあなたなのです。
ベストな家とは?

すべての人にとってベストな家を造るのは不可能なことです。自分にとってベストな家で良いのではないでしょうか? 自分の一日の生活、或いはこれからの生活を頭の中で描いて下さい。もし、これからの生活が描けないのであれば時期尚早です。描けるようになるまでもう少し待ったほうが良いかもしれません。

どんな家だったら気持ちがよく暮らせるのか? もちろん人それぞれ違います。正解というものはないのです。家は人のコミュニュケーションが行われる最小な空間です。そこには下手な飾りなんか必要ありません。シンプルで良いと思います。生活していて足りなければ付け加えればよいし、いらなくなったものは無くせば良いのです。生活スタイルが変われば家も変わって当然です。最初から完全な家はありません。当然なことです。

ちなみに私だったら・・・
都心に近い敷地であれば、なるべく建築の中に自然を内包したいですね。窓を開ければすぐ隣の家ですからあまり外側に窓を付けたくないですね。窓を開けたら隣の家の洗濯物がまる見えなんていやですから。例えば、中庭を設けるなんて方法もありますね。逆に、郊外の大きな敷地であれば南側は広く開いた家が良いですね。朝起きたら、日光が燦々と降り注ぎ、夏は風が通り抜け涼しく、冬はぽかぽか暖かく、シックハウスなんて無縁な家。そんな家の中で家族/子供たちとのコミュニュケーションが取れればと思っています。
クライアントと一緒に設計した家:外観
クライアントと一緒に設計した家:内観
色・形等はあまり気にしません。必然的にその場所に合ったものができると思います。もしかすると、昔の日本家屋なんて理想の住宅なのかもしれませんね(形は別として)。ただし、昔みたいに広い土地というものがそれ程ありません。残っているのは狭く変形した敷地ばかりです。そこに知恵を絞ることが我々の仕事です。
ハウスメーカーはいけないの?
彼らは販売業です。住むための家を造ることが生業ではなく、作った家(商品)を売ることが生業なのです。物が売れるためには何が必要かを考えることが仕事です。根本的に違います。
コストが心配?
確かに今の日本の建築産業構造を考えると、一見、客に対してコストを落とすことは並大抵のことではありません。しかし、不可能なことは無いのです。方法は多数あります。任せて下さい。これも設計者の仕事です。
ライフサイクルコストって?
家は生きています。また、何十年も住み続けなければなりません。安く作れたほうが得なのか? そうではありません。安かろう悪かろうでは、結局、何十年も住むと手がかかり結果的に余計なコストを要します。逆に、100万円あればこれができるのに、といった場合の100万円は利子等を考えると、単なる100万円では済みません。一つ一つコストパフォーマンスを考えながら造っていきましょう。
家に対する夢を語って下さい
家に対しての夢、つまりあなたのライフスタイルを語って下さい。一緒に家を造りましょう。設計者は、そんな家作りをする家族達の、掛け橋となるのです。
住まいの話題[75]執筆者
■二瓶 義治(にへい よしはる)/ (有)二瓶義治建築設計室


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