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アーキテクトルーム

■住まいの話題[629]:キッチンが好きです
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キッチンが好きです。お料理が好きというのもありますが、キッチンそのものも好きなのです。キッチンの設計時に、大切にしていることをお客様のライフスタイル別にお話したいと思います。
子どものいる暮らしのキッチン
家族の健康を考えたときに食生活がまず思い浮かびます。食生活を大切にするなら、キッチンははずせません。主婦のみなさまもかなり忙しいのです。忙しいからこそ、キッチンはライフスタイルに合った機能的で快適な場所であってほしいと考えています。

子どもたちの成長にあわせたコミュニケーションを大切にしたいと思っています。まず出産後、いわゆる乳児とよばれる赤ちゃんが寝ているベビーベットやお布団を横目で見ながら家事をこなします。うつぶせになっていないかな、などと寝ていても起きていても色々と気になるものです。キッチンからも赤ちゃんが見えるようなプランにしたいですね。

だんだん大きくなってくると、ハイハイしたり、つかまり立ちをしたりします。ますます目が離せません。更に好奇心いっぱいの子どもたちはキッチンにも興味津々。危険なものは片付ける、手の届かないところに避難するということも必要です。それも短い期間だけ。成長してゆくことを考えて、フレキシブルにしておきます。

幼稚園、小学校と大きくなってくると、外の世界とのつながりも増え、ますますお家の中のコミュニケーションを大切にしたい時期になります。リビングダイニングとキッチンとの関係がポイントになります。オープンキッチンが苦手だと思われる方の場合は、開閉できるように扉をつけるといいかもしれません。子どもたちにとってキッチンを囲むことが日常のひとこまであれば、コミュニケーションもスムーズになるのではないでしょうか。
家族で囲む広々キッチン LDKや子ども室に接するキッチン
高校生や大学生になると、子どもたちはどんどん自立してゆきます。子どもたちがキッチンに立つ機会があってもいいと思います。最低でも2人が立つことができるように通路を確保しておくと、使いやすいと思います。使いやすいと、一緒にいてもストレスを感じないので、自然にキッチンに立てるようになる可能性があります。

これらが全てではありませんが、コミュニケーションを重視する場合は、オープンキッチンやセミオープンキッチンをおすすめしています。
共働きのご夫婦のキッチン
とにかく忙しく帰宅も遅いという方、自宅でお食事をとられるのは休日だけという方も珍しくありません。その休日は大切な時間ですので、より心地よく楽しく使えるようにしたいというご要望も多いのです。その場合は、掃除しやすいことも重要です。たまのお休みに、せっかくお料理しても、キッチンの掃除で疲れてしまっては、本末転倒ですよね。お掃除しやすい機器や素材を選ぶこと、スペースや収納に余裕をもたせることなどをおすすめしています。少しでも楽にできれば、休日もゆったりとした気分で過ごして頂けます。心身を休めるためにも、キッチンは大切なポイントです。
年配の方のためのキッチン
年配の方がお使いになる場合は、やはり使いやすさと安全性が重要です。歳を重ねてくると、目が見えづらくなるとおっしゃいます。そうであれば、凹凸がないことや、取っ手など手にするものは目立ちやすくするという工夫をして、使いやすくします。そして安全性で一番気になるのは、火です。最近はIHをおすすめしています。IHにすることをきっかけに、お鍋も袖にひっかけることのない短い柄のものに買い替えて頂いたり、ほんの少しのことで、リスクを免れることもあります。安全で快適な暮らしのためにも、細かい配慮が必要です。

このように簡単にライフスタイル別にキッチンについてお話致しました。より快適で楽しい暮らしへの一歩として参考になればと思います。
住まいの話題[629]執筆者
■清水 尚子(しみず なおこ)/ 一級建築士事務所アトリエ創創



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