アトッチ®

安心の理由 施工方法

施工方法

1.アトッチの複層ガラス構造について|2.現場でペアリング(複層ガラス化)するときの問題点|3.空気の力を使った施工方法

アトッチを施工する際には、”空気の力”を使って施工します。
この工夫こそが、アトッチの”あんしん”の施工方法の最重要ポイントになります。上記の内容を理解して頂くために、左図の順番で説明していきます。

1.アトッチ(複層ガラス)の構造

アトッチ(複層ガラス)の構造について、簡単に説明します。

図:アトッチ(複層ガラス)の構造

アトッチ(複層ガラス)は、主にガラス2枚、スペーサー、ポリイソブチレン、シリコーンで作られます。

  1. 1.ガラスとガラスの間に、スペーサー(空間をつくるガラスの端部についてる金属製の部品)があります。スペーサーは、ポリイソブチレンによってガラスと接着されています。
  2. 2.スペーサーをポリイソブチレンで接着する理由は、空気層に水分が侵入しないようにするためです。
    • ※シリコーンは、吸湿性があり水分を取り入れてしまいます。よって、ポリイソブチレンで水分の侵入を防ぐ必要があります。
  3. 3.その後、より強固に固定するために、スペーサーとガラスの間にできた空間にシリコーンを封入し、固定します。
  4. 4.スペーサーの中には、乾燥材が入っており、密閉された空気層の水分を吸湿します。よって、空気層には水分が殆どない状態(乾燥空気)になります。

ポイント

ポリイソブチレンで、完全に密閉できていない状態の複層ガラスでは、後々に水分が侵入し、空気層内が結露する『複層ガラスの内部結露現象』が発生してしまいます。

  • ※アトッチの場合、Low-Eガラスを使用

2.現場でペアリング(複層ガラス化)する時の問題点

ペアガラスを製造する際に、もっとも気をつけないといけない点は「ポリイソブチレンの密封性」を確認することです

工場で製造する場合

図:工場で製造する場合

機械で圧力をかけるので、均一に密封されたペアガラスが製造可能となります。

現場でペアリングする場合

図:現場でペアリングする場合

現場ペアリングの問題点

  1. 1.作業員によって押す力にバラつきがでる。
  2. 2.目視での確認が難しい。
  3. 3.特に、室外側のポリイソブチレンの密封を目視で確認できない。

3.空気の力を使った施工方法

上記の問題点を解決するためにアトッチでは、“空気の力”を使って、現場でペアリングを行います。
密封されているはずのペアガラス(アトッチ)の中の空気を減圧してガラスとガラスの密封度合いを数値的に管理します。

図:空気の力を使って現場でペアリングを実施します。

図:密封された空気を減らすと

密封された空気を減らすと・・

ガラスとガラスは近づいていき四周のスペーサーも均等に押されることになる

AGCでは、多くの実験によりこの減圧状態と密閉度合いの相関性をデータ化しました。
この工夫があるので、アトッチは“あんしん”の施工と言えるのです。

アトッチクラブ

アイコン アトッチクラブ

ATTOCH CLUBとは、AGCのアトッチの施工教育を受け認定された施工のプロ集団です。
これまで説明した“空気の力を使った”施工方法によって“あんしん”な施工を実施していきます。