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【商業施設事例】掲載雑誌:季刊レジャーホテルNo.91 有限会社デコラボ 代表 佐々木 智美

高級感や意外性のあるホテル空間を創出できるなど、非常にイメージの膨らむアイテム

新しい素材を見つけるとデザインのイメージが膨らみます

――レジャーホテルの設計・デザインを手がけるうえで大切にされていることはなんでしょうか。

佐々木  まず、きちんとしたリサーチを行ない地域性やマーケットの状況をしっかりと把握することからはじめます。合わせて施主様と綿密にミーティングを行ない方向性を確認したうえでコンセプトワークに入ります。
その際に気をつけているのは、客室や外観など細部にこだわることも大切ですが、エントランスからロビー、通路から客室、あるいは客室内でもベッドルームからバスルームやトイレなど、シーンごとに変化をつけるといった形で、ストーリー性のあるデザイン・空間演出を心がけています。

――ホテルに入るところから客室までの各シーンに変化をつけることで利用者の高揚感や期待感を高めることができるわけですね。

佐々木  そうです。お客さまの目線をうまく切り替えることでそうした演出が可能になります。照明の明るさや什器・調度品、内装部材の素材感をバランスよく活かすことが大切です。
アートスクール出身ということもあり、デザインする際に多彩な色使いをすることも多く施主様からは「この色を使うの」と驚かれることも多いのですが、実際にできあがった客室に入ってみると「落ち着いた空間に仕上がっている」と納得していただけます。

――照明の当て方や装飾・デザインの見せ方、什器や調度品の選定や配置の仕方などトータルな空間としてのバランスがとても重要だということですね。

佐々木  そうですね。最新のトレンドといった部分は小物やグッズなどをうまく活用することで表現することができます。骨格となる部分についてはコンセプトに基づいて空間全体のクオリティを高めていくことが大切です。

――デザインや設計を行なううえで、その発想の源泉となるのは。

佐々木  レジャーホテルに限らず最新のホテルや歴史ある建築物を見ること、芸術作品にふれることも刺激になります。私の場合、新しいものが好きですから新作のファニチャーや壁紙などの新素材を見つけると、「こう使えばきれいに見える」とか、「これとこれを組み合わせると面白い表現ができるな」といった具合にどんどんイマジネーションが広がってきます。

ガラスの特性をうまく活用することで多彩な表現が可能になります

――「カラーガラス」を実際に手に取られてみていかがですか。

佐々木  ガラスと一言でいいますが用途や機能ごとにこんなにも種類があるとは思いませんでした。素材としての魅力は感じていたものの強度面が心配だったこともあり、これまでガラスを多用することはなかったのですが、特に今回拝見させていただいたカラーガラスは、豊富なカラーバリエーションに加えて、壁に貼り付けて使用するので強度にも問題がなく、他の素材と比較して経年変化に強くメンテナンス性がよいことが魅力ですね。
レジャーホテルに限らず集客施設のデザインを行なう際は、デザイン性が優れているだけでなくスタッフの方の管理やオペレーションを十分に考慮しなくてはいけません。その意味でもレジャーホテルの内装材としては非常に適しているといえます。

――実際にレジャーホテルで使用する場合、どのような使い方が考えられますか。

佐々木  カラーガラスは、ガラスの背面にカラーペイントが施されているのでガラスの厚みの分だけ奥行き感があります。たとえば表面にUVでデザイン柄をプリントし照明を当ててあげれば、柄の影がきれいに浮かびあがるでしょうし、壁材としてだけでなく家具の装飾に使っても面白いのではないでしょうか。

――レジャーホテル業界では2011年1月の政令改正が大きな話題となっています。

佐々木  いわゆる新法ホテルとしての営業を継続する場合、これまであまり重視してこなかったフロントや飲食施設などもアピールポイントとして活用していかなくてはいけません。
カラーガラスはタイルなどのほかの壁材と比較的すると、大きいもので3,210×2,250mmのサイズで使用できるのも魅力ですね。逆に小さなサイズのガラス板の縁を面取り加工し組み合わせて使うのも面白いですね。
ガラスは高級感があるだけなく、照明の当て方や他のマテリアルとの組合せでソリッドなイメージからあたたかみのある表情まで多彩な表現ができますから非常に可能性のある素材といえます。ぜひ使ってみたいですね。

佐々木 智美(ささき ともみ)

Profile

桑沢デザイン研究所卒業。建築造形会社勤務時にアートワーク全般を学び、商業部門のアトリエ長を経て2001年、有限会社デコラボを設立。
レジャーホテル/美容室/店舗等のインテリアデザイン・設計、CI/SI開発からグラフィックデザイン・空間デザイン、ディスプレイ施工を手がける。既製品のみに頼らないオリジナルな空間演出を得意とする。
インテリア スタイリングプロ メンバー。各イベントセミナー講師、TVチャンピオンリフォーム王選手権出場

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