バリエーション
BR(ブラウン)
WT(乳白色)
ラインナップ
品 種(商品名) | ガラスの構成 | 呼び厚さ(ミリ) | |
カラーラミセーフBR カラーラミセーフWT |
FL3 | FL3 | 6 |
FL4 | FL4 | 8 | |
FL5 | FL5 | 10 | |
FL6 | FL6 | 12 | |
FL8 | FL8 | 16 | |
FL10 | FL10 | 20 | |
FL12 | FL12 | 24 | |
FL15 | FL15 | 30 |
注1)表中のガラス記号
FL:フロート板ガラス
注2)呼び厚さの合計8ミリ以上は強化ガラス、及び呼び厚さの合計12ミリ~24ミリはHSライトのバリエーションもあります。
組み合わせが可能なガラス
ガラスの種類 | ・フロート板ガラス(3~19ミリ) ・型板ガラス(霞4ミリ、6ミリ) ・強化ガラス(4~19ミリ) ・倍強度ガラス(6~12ミリ) |
使用可能なカラー膜 | ブラウン、乳白色 |
組み合わせ | 構成するガラスは、同一の呼び厚さガラスとします。やむを得ず、異なった呼び厚さのガラスを組み合わせる場合、そのガラスの呼び厚さの差を以下の範囲に抑える必要があります。 ○型板ガラスを用いる場合:2ミリ以内 ○その他の場合:4ミリ以内 |
■ 合わせガラスの標準納まり
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合わせガラスのエッジ部が長時間水に接すると、特殊フィルムが白濁したり剥離したりする恐れがあります。できるだけ止水・排水性の高い納まりをご採用ください。 |
(1)弾性シーリング材構法 |
止水・排水性に優れた弾性シーリング材構法は、合わせガラスに最も適した納まりです。サッシはJIS A 4706に適合する、水抜き機構を備えたサッシをご使用ください。セッティングブロックは、硬度90°程度のEPDM-S(エチレンプロピレンゴム)やCR(クロロプレンゴム)を下辺に2個使用してください。セッティングブロックの長さなどの寸法は次の数値としてください。CRには合わせガラスの接着部に影響を及ぼすものがあります。影響を与えない材質の選定やボンドブレーカーを貼るなどして合わせガラスの接着部と直接接触しないような処理をお願いします。 |
*1 セッティングブロックの長さの算出は、建築工事標準仕様書・同解説ガラス工事(JASS17)における計算式に基づき、簡易式にしています。 |
(2)グレイジングチャンネル構法 |
止水・排水性に劣るグレイジングチャンネル構法は、合わせガラスの納まりとしては、好ましくありません。 呼び厚さの合計が8ミリ未満の合わせガラスを、住宅や簡易な集合住宅などで使用する場合で、かつ、孔明きグレイジングチャンネル等水抜きに配慮した特別なグレイジングチャンネルを用いる場合に限って、グレイジングチャンネル構法による施工ができます。 サッシはJIS A 4706に適合する、水抜き機構を備えたサッシをご使用ください。 グレイジングチャンネルは、JIS A 5756に適合する良質のもので、できるだけ水抜きに配慮したタイプのものをご使用ください。 各種クリアランス、かかりしろの寸法については、▶P166「板ガラスの納まり寸法標準」をご参照ください。 |
(3)グレイジングビード構法 |
呼び厚さの合計が8ミリ未満の合わせガラスを、簡易な建築物で使用する場合はグレイジングビード構法による施工ができます。 サッシはJIS A 4706に適合する、水抜き機構を備えたサッシをご使用ください。グレイジングビードは、JIS A 5756に適合する良質のものをご使用ください。グレイジングビード構法では、下辺にセッティングブロックの敷き込みが必要です。各種クリアランス、かかりしろの寸法については、▶P166「板ガラスの納まり寸法標準」をご参照ください。 |
(4)小口の露出 |
小口を露出する納まりは、特殊フィルムの劣化の原因になりますので、お避けください。 小口をシーリング材等で突き合わせ施工する場合には特殊フィルムの劣化を防ぐために開発された合わせガラスが必要となります。ご採用にあたっては、ご相談ください。 |
製品の種類と寸法一覧表
ガラスの品種・寸法などは予告なく改廃することがあります。 |
■合わせガラス |
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●合わせガラスの注意事項 注1)3枚以上の多重合わせガラスや、最大寸法を超えるものについては、お問い合わせください。 注2)カラーラミセーフは熱線吸収、熱線反射ガラスを使用した構成は製造できません。 注3)熱線吸収ガラスを使用した合わせガラスについては、ご相談ください。 *4 乳白タイプは、膜の種類によっては2500ミリ幅まで製造可能です。 |
板ガラスの熱・光学性能値
本章に関してのご注意 ・ 表中の値は実測値に基づく計算値を代表的な数値として示したもので、各商品の性能を保証するものではありません。また予告なく変更することがありますのでご了承ください。 ・ 各性能値の試験方法および算出方法は、技術資料編3-9をご覧ください。 |
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●表中のガラス品種記号 | ||||||||||||||||||||||||
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型板ガラス、すり板ガラス、フロストグラス等の拡散透過性を有するガラス、及びマイボーカの熱・光学性能については、同厚のフロート板ガラスと同等とお考えください。 | ||||||||||||||||||||||||
複層ガラスおよび合わせガラスの品種・構成での記号記述は、外側ガラス、内側ガラスの順となっています。 | ||||||||||||||||||||||||
合わせガラス(ラミセーフ・カラーラミセーフ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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*1 フロートラミセーフ、網入・線入ラミセーフの特殊フィルムは、PVB30mil( 約0.76ミリ)として性能値を算出しています。 *2 カラーラミセーフの特殊フィルムは、FL3+FL3とFL4+FL4はPVB15mil( 約0.38ミリ)、FL5+FL5はPVB30mil( 約0.76ミリ)として性能値を算出しています。 注)紫外線透過率の表示が0.0%でも、四捨五入の関係上、微少量透過する場合があります。 |
設計・施工上のご注意、使用上のご注意
それぞれのブランドの商品仕様、付帯サービスなどの内容を十分ご確認の上、商品を選定してください。お引渡後の変更はできません。 AGC旭硝子では曲げ加工を受注しておりません。各商品の曲げ加工につきましてはガラス工事店にご相談ください。 |
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ガラスを安全に末永くお使い頂くために、 板ガラス製品全般に関係する注意事項をまとめました。 カタログをご利用になる際、是非ご確認ください。 また、各商品グループ・商品に特有の注意事項に関しては、 第16章の「設計・施工上のご注意」欄でも詳細にご説明しています。 併せてご確認をお願いいたします。 |
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ガラスの品種・呼び厚さ・納まりのご設計にあたっては、下記事項をご考慮ください。
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● 商品仕様を十分ご確認の上、商品を選択してください。 ● 省エネ・安全・防火・意匠など、求められる機能からガラスの「品種」をお選びください。 ● ガラスの使用部位・寸法などの条件から、必要な技術検討を実施頂き「呼び厚さ」をお選びください。 ● 呼び厚さ・最大寸法などの品揃えは、ガラスの品種ごとに異なりますので、商品の「バリエーション」欄および第16章「製品の種類と寸法一覧表」の最大・最小、規格寸法を今一度ご確認ください。 ● ガラスを安全に末永くお使い頂くため、「納まり」などガラス周辺のご検討も合わせてお願いいたします。 ● 商品の仕様によって、その商品独自のご注意のみならず、商品を構成するガラス素板それぞれのご注意にも合わせて配慮いただく必要があります。 |
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設計上のご注意
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ガラスの強度検討
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外力によるガラスの破損を防止するために、必要に応じて次の(1)~(5)の強度検討を実施の上、ガラスの品種・呼び厚さをご選定ください。 | ||||
(1)風圧に対する強度検討 | ||||
例えば、窓や外部ドア等、風圧を受ける部位にガラスを使用される場合は、台風時の強風等によるガラスの破損を防止するため、耐風圧強度をご検討の上、ガラスの品種・呼び厚さをご選定ください。〈技術資料編4- 1参照〉 | ||||
(2)衝撃に対する強度検討 | ||||
例えば、住宅のテラス窓・学校の窓・公共施設の玄関ホール等、人体または飛来物による衝撃が予想される部位にガラスを使用される場合は、ガラス破損による事故を防止するために、「所定の衝突力に対して割れないガラス」または「割れても安全なガラス(合わせガラス、強化ガラス)」をご選定ください。〈技術資料編4- 3・4- 4・4- 5参照〉 | ||||
(3)傾斜面でガラスを使用する際の強度検討 | ||||
例えば、トップライトや傾斜面の窓等、垂直以外の角度でガラスを使用される場合は、風圧・積雪荷重・ガラス自重の組み合わせによるガラスの破損を防止するため、特別な強度検討を実施の上、ガラスの品種・呼び厚さをご選定ください。また、万一破損した場合のガラス破片落下による事故を防止するため、合わせガラスの使用・飛散防止フィルム貼付・網入板ガラスの使用等、落下防止措置を必ず講じてください。〈技術資料編4- 2参照〉 | ||||
(4)特殊な荷重を受ける場合の強度検討 | ||||
例えば、棚板や床等、特殊な集中荷重を受ける部位にガラスを使用される場合は、特殊支持条件のもとでの強度検討を実施の上、ガラスの品種・呼び厚さ等をご選定ください。また、床材としてガラスをご使用になる場合は、ガラス破損時の人体落下事故を防止するため、必ず強化合わせガラスをご使用頂き、万一、ガラスが1枚破損した場合でも、非破壊のガラスで設計荷重に耐えられるようにご設計ください。〈技術資料編4- 2参照〉 | ||||
(5)水圧に対する強度検討 | ||||
例えば、水槽やプールののぞき窓のように、長期にわたって水圧を受ける部位にガラスを使用される場合には、万一のガラス破損時でも二次的損害を防止できるように特別な考え方に基づく強度検討を必ず実施の上、ガラスの品種・呼び厚さ等をご選定ください。〈技術資料編4- 8参照〉 | ||||
熱割れを防止するための検討
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例えば、熱線吸収板ガラス・熱線反射ガラス等の日射吸収率の高いガラス、網入板ガラス・呼び厚さの厚いガラス等のエッジ強度の比較的小さいガラスをご使用になる場合、網入板ガラスを用いた複層ガラス等※をご使用になる場合は、日射によるガラスの熱応力破壊(熱割れ)を防止するため、熱割れ強度をご検討の上、ガラスの品種・呼び厚さ・窓枠の種類・窓枠への納まり・カーテンやブラインドの種類等をご選定ください。また飛散防止や遮熱・遮光等の機能を持ったフィルム等を貼る場合は、必ずフィルムメーカーにて熱割れ計算を行ってください。 | ||||
※・ サンルックス、サンカットΣと網入板ガラスを用いた合わせガラス・複層ガラス ・ Low-Eガラスと網入板ガラスからなるサンバランス ・ フロート板ガラスと網入板ガラスからなるペアガラス〈技術資料編4-6参照〉 | ||||
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地震時のガラス破損を防止するための納まり検討
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地震時の建物の変形(層間変位)によって窓枠が変形する場合、はめ込み枠とガラスとのエッジクリアランスによって変形を吸収して、ガラスの破損を防ぎます。窓枠の変形量に対して十分なエッジクリアランスを確保してください。 〈技術資料編4- 7参照〉 日本建築学会ではエッジクリアランス等の標準的な寸法について、「建築工事標準仕様書17番ガラス工事(JASS17)」に基準を定めています。 〈総合カタログ商品編 第16章「板ガラスの納まり寸法標準」参照〉 また、硬化性パテを用いたグレイジングでは、はめ込み枠とガラスとの変形を拘束して破損の原因となります。弾性シーリング材、またはグレイジングガスケットによるグレイジングをお薦めいたします。 |
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雨水などによるガラスの品質低下を防止するための納まり検討
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網入・線入板ガラス、複層ガラス、合わせガラスを使用される場合には、雨水等による下記の品質低下を防止するため、止水性・排水性が確保できる納まりとしてください。特に、ガラス小口を露出するような納まりや、水抜き孔のないビード、ガスケットの使用は避けてください。 〈第16章「板ガラスの納まり」および各商品の「設計・施工上のご注意」参照〉 | ||||
(1)網入・線入板ガラス→線材が錆びてエッジ強度を低下させ、錆割れや熱割れの原因となります。 (2)複層ガラス→封着材が劣化して中空層内結露の原因となります。 (3)合わせガラス→特殊フィルムが劣化して「シミ」や膜剥離の原因となります。 |
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ガラスの加工に関するご注意
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(1)切り欠き加工、孔明け加工切り欠き・孔明け加工をすると、切り欠きの入り隅部・孔部の強度が著しく低下する場合があります。外力のかかる部位にはご使用にならないでください。やむを得ずご使用になる場合は、強化ガラス・強化合わせガラス等をご使用ください。 (2)フロスト加工 ![]() (3)強化加工、倍強度加工、合わせ加工、複層加工 ガラスの品種によって、加工できないものがあります。 〈テンパライト〉(強化)〈HSライト〉(倍強度)〈ラミセーフ〉(合わせ)〈ペアガラス〉(複層)の各商品ページをご覧ください。 |
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その他のご注意
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(1)水掛かり部分にガラスをご使用になる場合 噴水、浴室、冷却塔周辺など、ガラス表面で水分の濡れと乾燥が繰り返されるような部位に使用しますと、ガラスからの溶出成分と空気中の炭酸ガスが反応固着するなどして、ガラス表面を白濁させてしまいます。固着物を取り除くためには、表面を機械的に研磨するしか方法はなく、状況によっては取れなくなる場合もあります。 (2)ガラスを傾斜面でご使用になる場合 トップライトなどでガラスを傾斜面で使用する場合、夏場日中など太陽高度の高い時間帯の日射が、水平に近い角度で反射した場合、周囲の人の目に入り眩しさを感じさせる可能性があります。太陽の反射光が周囲の建物などに影響を与える場合、設計段階からメーカー、施工業者とも相談の上、周辺の迷惑にならないよう、ご検討いただくようお願いいたします。 なお、AGCアメニテック(株)では、反射光軌跡シミュレーションを有料でお受けいたしております。 〈技術資料編9- 1参照〉 (3)その他の特殊なご使用方法については、その都度安全性をご確認ください。 |
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施工上のご注意
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納まりの確認
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施工されるガラス品種・呼び厚さに適した納まりになっているかどうか、下記事項に関してご確認をお願いします。〈第16章「板ガラスの納まり」、各商品の「設計・施工上のご注意」、「板ガラスの納まり寸法標準」参照〉 (1)ガラス品種に応じた構法となっているかどうか。 (2)所定のかかりしろ、クリアランスが確保できているかどうか。 (3)セッティングブロック、バックアップ材、シーリング材、グレイジングガスケットなどが適切に選定されているか。 |
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採寸・ご発注
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次のガラスは現場切断が困難なため、正確な寸法で原寸発注をお願いします。強化ガラス、倍強度ガラス、複層ガラス、合わせガラス。 | ||||
切断、面取りなどをされる場合
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(1)ガラスは、できるだけきれいに切断(クリーンカット)してください。 (2)糸面取りや切り口修正などでサンダーを使用する場合は、#120以上のできるだけ細かい番手のものをご使用ください。また、グラサード用ガラス、高性能熱線反射ガラス、二辺支持のガラスなど、エッジ強度を確保するために特別な面取り加工を施してある製品の小口を損傷してしまった場合の修正は、当該面取り加工と同等の加工が必要となります。 |
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はめ込み溝の確認
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はめ込み溝内部に、ビスなど地震時にガラスエッジに接触する恐れのある突起物がないかどうか、また、水抜き孔が塞がっていないかどうかをご確認ください。 | ||||
養生
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(1)ガラスに「ガラス注意」などの貼り紙を貼る場合には、マスキングテープなどをご使用ください。でんぷん質系の糊を使用するとガラス表面剥離の原因になりますので避けてください。 (2)ガラスのはめ込み後、吹き付け材などの汚れが付く恐れのある場合には、塩ビシートなどをガラス面に張り付けて養生してください。 (3)ガラスのはめ込み後、溶接火花がかかる恐れのある場合は、薄鋼板または合板などで必ず養生をしてください。溶接火花による傷は補修できません。 |
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使用・メンテナンス上のご注意
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ひび(クラック)の生じたガラスは放置しないでください。
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ガラスに生じたクラックは、それが小さいものであっても強度を著しく低下させます。 クラックの生じたガラスは、手で軽く押したり、比較的弱い風が吹いただけで破損する事がありますので、放置せずにできるだけ早い時期にガラスをお取り替えになることをお薦めいたします。また、ガラステーブル天板・強化ガラスドアの周辺部などの特殊な面取り加工を施したものを除いて、一般にガラスのエッジ部分は非常に鋭利で危険です。ガラスのお取り替えにあたっては、専門の工事業者様へご用命ください。 |
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トップライト等のガラスの上には、絶対に乗らないでください。
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トップライト等に使用されているガラスは、通常、人体による集中荷重に対する強度検討は実施されていません。例えば、トップライトガラスを清掃する際など、ガラスには絶対に乗らないでください。 | ||||
ガラスの熱割れにご注意ください。
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次のようなことをすると、ガラスに熱をこもらせて「熱割れ」の原因となります。 | ||||
・ 飛散防止や遮熱・遮光等の機能をもったフィルム等を貼ること ・ ガラス面に密接して物を置いたり、立て掛けたり、衣類、クッション類を干したりすること ・ 段ボール箱などを室内ガラス面に近づけて置くこと(一時的な仮置きも含む) ・ ロッカーやパーティション、家具などをガラス面に近づけて設置すること ・ カーテンやブラインド等をガラスの全面もしくは一部に密接させること(束ねたときも) ・ 冷暖房の吹き出し空気や熱を直接ガラス面に当てたり、強い照明を当てること ・ 窓ガラスに紙などを貼ったり、ペンキなどをぬること ・ 窓ガラスに特殊な影を落とすこと(設計段階で考慮されたものを除く) |
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熱線反射ガラスの傷
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熱線反射ガラスなどのコート面を、硬いものでこすりますと傷になります。一度ついた傷は補修ができませんのでご注意ください。 | ||||
● ガラスの清掃方法について ガラスの清掃方法については、第16章の「板ガラスの汚れと清掃方法」をご参照ください。 ● おことわり ガラス表面のキズ、泡などを含め製品品質についてはJIS規定の範囲内で生産管理されております。規定の範囲内で許容される出現事象についてはガラスの性能に支障ありませんので安心してお使いください。(建築用以外の特殊な用途についてはこの限りではありません) |
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次のガラスをご使用になる場合は、特にご注意ください。詳しくは各商品の「ご注意」欄を参照ください。
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強化ガラス
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強化ガラス(耐熱強化ガラスを含む)は、一部に破損が起こると応力のバランスがくずれて瞬間に全面破砕します。これにより、ガラスが脱落して開口部が開放状態となることがあります。 また、ガラス表面の傷やガラス中の引張り応力層に残存する不純物の体積変化に起因し、外力が加わっていない状態で不意に破損することがあります。強化ガラス(耐熱強化ガラスを含む)の性質を十分ご理解の上、使用部位をご決定ください。また、必要に応じ、合わせガラス加工・飛散防止フィルム貼付等の飛散防止処理を講じてご使用ください。 〈P213「強化ガラスを安全にお使い頂くために」参照〉 |
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倍強度ガラス
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倍強度ガラスは、ガラス表面の傷やガラス中の引張り応力層に残存する不純物の体積変化に起因し、外力が加わっていない状態で不意に破損する可能性があります。 倍強度ガラスの性質を十分に理解の上、使用部位をご決定ください。 |
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網入・線入板ガラス
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網入・線入板ガラスをご使用になる場合、例えば、エッジを露出して使用したり、排水機構が機能しない等の理由によって、雨水等がガラスエッジ部に滞留すると、エッジ部分の線材を錆びさせ、その体積膨張によってガラスエッジ付近に微少なクラック(ひび割れ)を生じさせることがあります。このクラックは、熱割れの原因になります。網入・線入板ガラスのご使用にあたっては、サッシの排水機構など納まりについて十分ご検討ください。また、グレイジングチャンネルなど、排水が難しい納まりでのご使用は、なるべくお避けください。弊社は、網入・線入板ガラス製品エッジ部全周に防錆処理を施しています。お客様がこれらの製品を切断されてご使用になる場合、切断した全てのガラスエッジ部に防錆処理を必ず施してください。 | ||||
複層ガラス、合わせガラス
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複層ガラス、合わせガラスを使用される場合には、雨水等による下記の品質低下を防止するため、はめ込み枠下辺に水抜き孔を設けたり、弾性シーリング材によるグレイジングを行うなどして止水性・排水性を確保してください。また、ガラス小口を露出するような納まりは避けてください。 複層ガラス→封着材が劣化して中空層内結露の原因となります。 合わせガラス→特殊フィルムが劣化して「シミ」や膜剥離の原因となります。 |
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ミラー・壁装ガラス・装飾ガラス
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ミラー・壁装ガラス・装飾ガラスの一部などは、内装専用となっています。外装使用した場合、日射によって変退色・剥離・熱割れなどの品質低下を生じることがあります。また、内装に使用する場合でも、直射日光が当たる部分にはなるべくご使用にならないでください。 〈第16章「設計・施工上のご注意」欄参照〉 | ||||
ガラス施工店、販売店の皆様へ
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(1) 強化ガラスおよび倍強度ガラスの注意すべき性質について、お客様に十分ご説明をお願いいたします。 (2) 使用予定部位をご確認頂き、必要に応じて飛散防止処理をお客様にお薦めして頂くようお願いいたします。 |
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品質保証について
■ AGCグループの品質への取り組み |
AGCグループでは、「CS、品質の取り組み強化」を推進するために「AGCグループ CSガイドライン」を制定しています。 |
■ 保証ガイドライン |
《板ガラス建材製品に共通の免責事項》 |
保証期間内でも次の場合には保証対象外となります。 |
・使用上の誤り、及び不当な改造や修理等、人為的原因に起因する不具合(ガラス表面に塗料を塗ることや、フィルムを貼ること等を含みます) |
・天災その他不可抗力(例えば、暴風・豪雨・洪水・高潮・地震・地盤沈下・落雷・火災・津波・噴火等)に起因する不具合 |
・保証対象外であることを事前にご了承頂いている場合 |
・ 弊社指定の標準施工方法及び設計上、施工上、使用上、メンテナンス上の注意事項を満足していない場合 |
・引渡し当時実用化された技術では予測困難な現象に起因した不具合 |
・熱割れによるガラスの破損 |
■ 保証期間の考え方 |
製品の保証期間は以下に定める保証期間に限るものとし、不具合により製品を交換された場合でも、交換後製品の保証期間は当初の製造月から保証期間経過時とさせていただきます。 |
■ 補償方法 |
代わりの製品を原則納入・施工した取扱店を通じ無償で出荷致します。補償の範囲の詳細はP225をご参照ください。 |
■ 保証内容 |
製品群ごとの保証性能項目、保証期間を次の通り定めています。 |
【複層ガラス製品保証内容について】 |
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注)1998年4月以降に製造した製品とさせていただきます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(※1)製品に打刻されたマークにより、弊社製品であること、製造年月等の履歴を確認いたします。2007年4月より保証期限の打刻を追加しました。 |
【熱処理ガラス製品保証内容について】 |
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(*1)『自然破損』とは『ガラス中に存在する不純物による、外から力が加わっていない状態での不意の破損』を指します。詳細はP213をご覧ください。 (*2)製品に打刻されたマークにより、弊社製品であること、製造年月等の履歴を確認いたします。 |
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【デザインガラス製品保証内容について】 |
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【コンポーネント製品保証内容について】 |
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(*1)新築の場合は建物引渡し日、既築の場合は製品引渡し日とします。 (*2)取扱説明書は製品に貼り付けして出荷しています。 |
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(*1)新築の場合は建物引渡し日、既築の場合は製品引渡し日とします。 | |||||||||||
【ポリカーボネートシート製品保証内容について】 | ||||||||
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■ 補償範囲 |
保証期間内の製品に、保証性能項目を守れない不具合が生じたときには、代わりの製品を無償で出荷させていただきます。但し、施工費用につきましては「もくまど」「ビューライトFSW」を除き、補償の対象外です。なお、不具合が生じた製品を既に発売中止とさせていただいている場合には、同等品種または近似品種での代替、または販売金額の払戻しで補償させていただくことがございます。 |