強化ガラス

倍強度ガラスJIS R 3222 倍強度ガラス

HSライト

同じ呼び厚さのフロート板ガラスの約2倍の耐風圧強度、熱割れ強度を持つ、高層ビルの外装に適したガラスです。
安全対策

東京国際フォーラム・東京都千代田区  設計/ラファエル ヴィニオリ設計事務所 使用しているガラス/HSライト合わせ8ミリ+8ミリ
主な用途
オフィスビル・店舗・商業施設

●〈フロート板ガラス〉〈熱線吸収板ガラス〉〈サンカットΣ〉〈サンルックス〉で、製造されていない厚い呼び厚さの耐風圧強度を満たす代替品として使用する場合。

● スパンドレル部など、熱割れの可能性が高い部位に使用する場合。

● ビルの高層部と低層部、あるいは一般部と隅角部などで、呼び厚さの同じガラスを使用してガラスの色調を合わせたり、サッシのガラス開口寸法を同一にしたい場合。

● 同じ呼び厚さのガラスの約2倍の耐風圧強度を持つため、板厚が厚くなるビルの高層部や隅角部で板厚を抑えることが可能になります。

●万一破損した場合には、フロート板ガラスに近い割れ方になります。

●倍強度ガラス関係製品のご注意img_cyui
倍強度ガラスは、フロート板ガラスに比べると表面硬度がやや低いため、フロート板ガラスと同様の取り扱いでも傷がつく場合があります。クリーニング時は、金属製の清掃用具を使用しないでください。

● 倍強度ガラスは、「ガラスの中に存在する不純物に起因するキズ」により不意に破損する可能性があります。

●〈HSライト〉と各種板ガラスの熱割れ強度は(P040)をご覧ください。

● 呼び厚さの種類と許容荷重は技術資料編4- 1をご覧ください。

● 生産時の部分的な温度差の影響で、筋状あるいは斑状の模様が見える場合もあります。日射の状態によっては、虹色に見える場合もあります。

● 熱処理の影響により、通常の板ガラスと比較して、反射像のゆがみが大きくなります。また、合わせガラスにすると、透視像がゆがむ場合があります。

バリエーション

ラインナップ

品 種(商品名) 呼び厚さ(ミリ)
フロートHSライト 6、8、10、12
熱線吸収HSライト 6、8
サンカットΣHSライト(クリア) 6、8、10
サンカットΣHSライト
(ユーログレー、ユーロブロンズ、グリーン)
6、8
サンルックスHSライト 6、8

施工例

物件名
幕張テクノガーデン
所在地
千葉県
設計
幕張テクノガーデン設計JV
施工
幕張テクノガーデン設計JV

物件名
東京国際フォーラム
所在地
東京都
設計
ラファエルヴィニオリ設計事務所
施工
大林組JV

見積り例

参考価格

板ガラスの納まり寸法標準

日本建築学会では、建築工事標準仕様書・同解説 ガラス工事(JASS17)のなかで、不定形シーリング材構法、グレイジングガスケット構法について、耐震性などの性能について特記されていない場合における納まりの寸法標準を示しています。ここでは、JASS17を基本にして、AGCの関連製品をご使用いただく際の各種クリアランス・かかり代の寸法をご提案するものです。表内の数値を標準として、ガラスの製品精度・サッシの製作精度・施工誤差等を考慮し、なるべく余裕をもってご設計ください。

(1)不定形シーリング材構法の納まり寸法標準
最も標準的な三方押縁で、中桟のない建具の場合の標準を示しています(四方押縁はこれに準じます)。一方押縁・二方押縁の場合は、施工時に板ガラスのやり返しが必要となりますので、作業性を考慮して別途寸法を考慮してください。
 
 
材   種 弾性シーリング材
形   態 標準的なカーテンウォール サッシ固定部 サッシ可動部
上 部 縦 断 面 図 1.jpg 2.jpg 3.jpg
左 右 部 断 面 図 4.jpg 5.jpg 6.jpg
下 部 縦 断 面 図 7.jpg 8.jpg 9.jpg
寸 法 表 現 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c
種 類 商品名 呼び厚さ*1
(ミリ)
b1 b2 b3 b1 b2 b3 b1 b2 b3
倍強度ガラス
強化ガラス
熱処理ガラス
HSライト
テンパライト
ミストロンエース
ホームテンパ
ホームミストロン
スクールテンパ
スクールミストロン
テンパライトNS
セラプリライト
4
5
6
8
10
12
15
7
7
7
10
10
14
14
6
6
6
8
10
12
15
7
7
7
9
10
12
15
7
7
7
8
8
10
10
10
10
10
10
12
14
18
7
7
7
10
10
14
14
5
5
6
8
10
12
15
5
5
6
8
10
12
15
7
7
7
8
8
10
10
10
10
10
10
12
14
18
7
7
7
10
10
14
-
3
3
4
6
8
10
-
3
3
4
6
8
10
-
7
7
7
8
8
10
-
10
10
10
10
12
14
-
*1 商品によっては、呼び厚さに示す板厚がないものもありますので、製造の可否は各商品ページのラインナップにてご確認ください。
注1)熱線反射ガラス(サンカットΣ、サンルックス)において、映像調整を要求される場合の面クリアランスaは、上記表の値に2mm加算してください。
注2)各寸法の設定根拠は次のとおりです。
*標準寸法 板の辺長比は、実施工で多いと考えられる2:3のものを標準形とした。厚さ別では、3~6ミリ:1500×1000mm  8~10ミリ:2000×1350mm  12~19ミリ:3000×2000mm
*b1、b2にかかわる層間変位角などの考え方
1.標準的なカーテンウォールは、S造に取り付けるケースが多いと考え、層間変形角は中地震等の1/200を想定している。補正係数αは2.0を取っている。
2.サッシ固定部は、壁の多いSRC造およびRC造に取り付けるケースが多いと考え、層間変形角は中地震時の1/500を想定している。補正係数αは2.0を取っている。
3.サッシ可動部は、枠と障子の間のクリアランスを考慮し、エッジクリアランスb1、b2については、サッシ固定部の値から2mm減じることとしている。

(2)グレイジングガスケット材構法納まり寸法標準
 
 
材   種 グレイジングチャンネル グレイジングビード その他のガスケット
形   態 サッシ可動部 サッシ可動部 サッシ固定部
上 部 縦 断 面 図 1.jpg 2.jpg 3.jpg
左 右 部 断 面 図 4.jpg 5.jpg 6.jpg
下 部 縦 断 面 図 7.jpg 8.jpg 9.jpg
寸 法 表 現 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c
種 類 商品名 呼び厚さ*1
(ミリ)
b1 b2 b3 b1 b2 b3 b1 b2 b3
倍強度ガラス
強化ガラス
熱処理ガラス
HSライト
テンパライト
ミストロンエース
ホームテンパ
ホームミストロン
スクールテンパ
スクールミストロン
テンパライトNS
セラプリライト
4
5
6
8
10
12
15
2
2
2
-
-
-
-
3
3
3
-
-
-
-
3
3
3
-
-
-
-
3
3
3
-
-
-
-
6
6
6
-
-
-
-
2
2
2
-
-
-
-
3
3
3
-
-
-
-
3
3
3
-
-
-
-
3
3
3
-
-
-
-
6
6
6
-
-
-
-
7
7
7
10
10
14
14
5
5
6
8
10
12
15
5
5
6
8
10
12
15
7
7
7
8
8
10
10
10
10
10
10
12
14
18
*1 商品によっては、呼び厚さに示す板厚がないものもありますので、製造の可否は各商品ページのラインナップにてご確認ください。
注1) 
強化ガラス・倍強度ガラス・熱処理ガラスをご使用になる場合は、破損時に破片が落下しにくい不定形シーリング構法、またはグレイジングチャンネル構法をお薦めします。
 
注2) 
複層ガラスをグレイジングビード構法、グレイジングチャンネル構法で使用する際の納まり寸法標準については、「複層ガラスとサッシの取合に関する仕様基準と解説」(平成16年7月板硝子協会、(社)日本サッシ協会)によります。 複層ガラスにグレイジングチャンネル構法を用いる場合は、排水に有効な孔明きグレイジングチャンネルを必ずご使用ください。
 

注3)各寸法の設定根拠は次の通りです。

*標準寸法

1 グレイジングチャンネル サッシ可動部 標準寸法は考えていない。
2 グレイジングビード サッシ可動部 標準寸法は考えていない。
3 その他のガスケット サッシ固定部 不定形シーリング材構法「サッシ固定部」と同じ。

*b1、b2にかかわる層間変位角などの考え方

1 グレイジングチャンネル サッシ可動部 層間変位追従性能は考慮しない。
2 グレイジングビード サッシ可動部 層間変位追従性能は考慮しない。
3 その他のガスケット サッシ固定部 不定形シーリング材構法「サッシ固定部」と同じ。

*b3にかかわる止水排水性能の考え方

1 グレイジングチャンネル サッシ可動部 溝内の排水性を考慮しない。
2 グレイジングビード サッシ可動部 溝内の排水性を考慮しない。
3 その他のガスケット サッシ固定部 溝内の水の滞留を許容しない。 許容するものについては、b3を規定しない。

製品の種類と寸法一覧表

ガラスの品種・寸法などは予告なく改廃することがあります。

■強化及び倍強度ガラス

一般名 品種(商品名) 呼び厚さ(ミリ) 最大寸法(mm)*1*2 最小寸法(mm) 掲載ページ
倍強度
ガラス
フロートHSライト 6 3000×2440 250×100 043
8 3600×2440
10
12
熱線吸収HSライト 6 3000×2200
8 3600×2200
サンカットΣHSライト(クリア) 6 3600×2400 900×600
8 3580×2400
10 3540×2400
サンカットΣHSライト
(ユーログレー、ユーロブロンズ、グリーン)
6 3600×2082
8 3580×2082
サンルックスHSライト 6 3600×2400
8 3580×2400
●強化ガラスおよび倍強度ガラスの注意事項
*1 最大寸法を超える場合は、お問い合わせください。
*2 熱線吸収板ガラスを素板として使用する場合は、素板によって寸法上制約を受けることがあります。詳しくはご相談ください。

紫外線カット率

設計・施工上のご注意、使用上のご注意

それぞれのブランドの商品仕様、付帯サービスなどの内容を十分ご確認の上、商品を選定してください。お引渡後の変更はできません。
AGCでは曲げ加工を受注しておりません。各商品の曲げ加工につきましてはガラス工事店にご相談ください。

一般名 品種
(商品名)
ご注意 掲載
ページ
熱処理ガラス 倍強度ガラス HSライトのご注意 ■ 設計・施工上のご注意
・〈HSライト〉は、ガラスの中に存在する不純物に起因するキズにより、不意に破損する可能性があります。〈HSライト〉の破損性状は、強化ガラスのように細かな粒状にはならずにフロート板ガラスに近い割れ方になりますが、確実に破片落下を防ぎたい部位には、合わせガラスでのご採用をお薦めします。
・〈HSライト〉は、熱処理後の切断、面取り加工などはできませんので、正確な使用寸法でご発注ください。
・〈HSライト〉でも、ガラス面やエッジに傷をつけますと強度が低下しますので、一般の板ガラスと同様に取り扱いにご注意ください。
・〈HSライト〉は、熱処理の影響により、一般のフロート板ガラスや熱線反射ガラスと比較して、反射像の歪みは大きくなりますので、ご了承ください。
・生産時の部分的な温度差の影響で、筋状あるいは斑状の模様が見える場合があります。日射の状態によっては、虹色に見える場合もあります。
・シーリング材は、JIS A 5758に規定する良質の弾性シーリング材(シリコーンシーラント、ポリサルファイドなど)をご使用ください。
・バックアップ材は、発泡ポリエチレンフォーム、クロロプレンゴムなどをご使用ください。
・セッティングブロックは、クロロプレンゴム、またはEPDMの硬度90°以上のものを下辺に2ヶ所ご使用ください。
・各種クリアランス・かかり代などの納まり寸法は、「板ガラスの納まり寸法標準」(P166~169)に準じてください。
・網入板ガラス・線入板ガラスの強化ガラスは製造できません。

■ 使用上のご注意
・フロート板ガラスにくらべて表面硬度が若干低いため、クリーニングの際にカッターや金属のスクレーパーは使用せず、また、スクイージ(ガラス清掃用水切り器具)の金属部分がガラスに触れないようご注意をお願いします。

043