板・機能ガラス

板ガラスの基本製品 JIS R 3202 フロート板ガラス

フロート板ガラス すり板ガラス

※視線制御はすり板ガラスのみ

フロート板ガラスは、各種製造されている板ガラスの中で最も一般的な透明板ガラスです。すり板ガラスは、フロート板ガラスの片面に摺り加工を施した半透明(translucent)ガラスです。
光拡散効果
視線制御

富士ソフトABC東京ビル・東京都墨田区 設計/大林組
主な用途
戸建住宅・集合住宅・オフィスビル・店舗・商業施設

img_12_1_1 すり板ガラス

バリエーション

ラインナップ

品 種(商品名) 呼び厚さ(ミリ)
フロート板ガラス 2、3、4、5、6、8、
10、12、15、19
すり板ガラス 2、3、5

注) フロート板ガラスには、呼び厚さ22ミリ、25ミリの受注生産品があります。ご採用の場合には、お問い合わせください。

施工例

物件名
キリンビール本社ビル
所在地
東京都
設計
高松伸建築設計事務所、大林組
施工
キリンビール新本社ビル建設JV

見積り例

参考価格

フロート板ガラス3ミリ→ ¥3,800/㎡
フロート板ガラス5ミリ→ ¥5,800/㎡
※参考材料価格(税抜)

■ フロート板ガラスの標準納まりAGC_syohin_1001_02.gif

(1)弾性シーリング材構法
弾性シーリング材構法は、フロート板ガラスに最も適した納まりです。セッティングブロックは、硬度90°程度のEPDM-S(エチレンプロピレンゴム)やCR(クロロプレンゴム)を下辺に2個使用してください。住宅用などに用いる呼び厚さ6ミリ程度以下の比較的軽量な板ガラスにはPVC(塩化ビニル)製のものも使用できます。セッティングブロックの長さなどの寸法は次の数値としてください。
セッティングブロックの長さω(cm)*1

 ω≧2.5A(EPDM-S、CRの場合) 

 ω≧4.2A(PVCの場合) 

 ここで A:ガラス面積(㎡)

セッティングブロック断面の幅a

ガラスの呼び厚さ以上で、セッティングブロック断面の高さ以上としてください。

セッティングブロック断面の高さb

下辺エッジクリアランスおよびかかりしろとの関係から求めてください。

バックアップ材は、ポリエチレンフォーム、発泡ゴム、中空ソリッドゴムなどをご使用ください。シーリング材は、JIS A 5758に適合する、シリコーン系またはポリサルファイド系の良質のものをご使用ください。
各種クリアランス、かかりしろの寸法については、▶P166「板ガラスの納まり寸法標準」をご参照ください。
(2)グレイジングチャンネル構法
住宅や簡易な集合住宅などでは、呼び厚さ6ミリ以下のフロート板ガラスに限り、グレイジングチャンネル構法による施工ができます。グレイジングチャンネルは、JIS A 5756に適合する良質のものをご使用ください。

各種クリアランス、かかりしろの寸法については、▶P166「板ガラスの納まり寸法標準」をご参照ください。
(3)グレイジングビード構法
簡易な建築物では、呼び厚さ6ミリ以下のフロート板ガラスに限り、グレイジングビード構法による施工ができます。グレイジングビードは、JISA 5756に適合する良質のものをご使用ください。グレイジングビード構法では、下辺にセッティングブロックの敷き込みが必要です。

各種クリアランス、かかりしろの寸法については、▶P166「板ガラスの納まり寸法標準」をご参照ください。

板ガラスの納まり寸法標準

日本建築学会では、建築工事標準仕様書・同解説 ガラス工事(JASS17)のなかで、不定形シーリング材構法、グレイジングガスケット構法について、耐震性などの性能について特記されていない場合における納まりの寸法標準を示しています。ここでは、JASS17を基本にして、AGCの関連製品をご使用いただく際の各種クリアランス・かかり代の寸法をご提案するものです。表内の数値を標準として、ガラスの製品精度・サッシの製作精度・施工誤差等を考慮し、なるべく余裕をもってご設計ください。

(1)不定形シーリング材構法の納まり寸法標準
最も標準的な三方押縁で、中桟のない建具の場合の標準を示しています(四方押縁はこれに準じます)。一方押縁・二方押縁の場合は、施工時に板ガラスのやり返しが必要となりますので、作業性を考慮して別途寸法を考慮してください。
材   種 弾性シーリング材
形   態 標準的なカーテンウォール サッシ固定部 サッシ可動部
上 部 縦 断 面 図 1.jpg 2.jpg 3.jpg
左 右 部 断 面 図 4.jpg 5.jpg 6.jpg
下 部 縦 断 面 図 7.jpg 8.jpg 9.jpg
寸 法 表 現 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c
種 類 商品名 呼び厚さ*1
(ミリ)
b1 b2 b3 b1 b2 b3 b1 b2 b3
透明板ガラス
型板ガラス
熱線反射ガラス
フロート板
ガラス
すり板ガラス
型板ガラス
サンカットΣクリア
クリアサイトⅡ
3、4、5
6
8
10
12
15
19
5
5
5
5
6
6
6
6
6
8
10
12
15
19
6
6
9
10
12
15
19
7
7
8
8
10
10
12
10
10
10
12
14
18
22
5
5
5
5
6
6
6
5
6
8
10
12
15
19
5
6
8
10
12
15
19
7
7
8
8
10
10
12
10
10
10
12
14
18
22
5
5
5
5
6
-
-
3
4
6
8
10
-
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3
4
6
8
10
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7
7
8
8
10
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10
10
10
12
14
-
-
*1 商品によっては、呼び厚さに示す板厚がないものもありますので、製造の可否は各商品ページのラインナップにてご確認ください。
注1)熱線反射ガラス(サンカットΣ、サンルックス)において、映像調整を要求される場合の面クリアランスaは、上記表の値に2mm加算してください。
注2)各寸法の設定根拠は次のとおりです。
*標準寸法 板の辺長比は、実施工で多いと考えられる2:3のものを標準形とした。厚さ別では、3〜6ミリ:1500×1000mm  8〜10ミリ:2000×1350mm  12〜19ミリ:3000×2000mm
*b1、b2にかかわる層間変位角などの考え方
1.標準的なカーテンウォールは、S造に取り付けるケースが多いと考え、層間変形角は中地震等の1/200を想定している。補正係数αは2.0を取っている。
2.サッシ固定部は、壁の多いSRC造およびRC造に取り付けるケースが多いと考え、層間変形角は中地震時の1/500を想定している。補正係数αは2.0を取っている。
3.サッシ可動部は、枠と障子の間のクリアランスを考慮し、エッジクリアランスb1、b2については、サッシ固定部の値から2mm減じることとしている。

(2)グレイジングガスケット材構法納まり寸法標準
 
 
材   種 グレイジングチャンネル グレイジングビード その他のガスケット
形   態 サッシ可動部 サッシ可動部 サッシ固定部
上 部 縦 断 面 図 1.jpg 2.jpg 3.jpg
左 右 部 断 面 図 4.jpg 5.jpg 6.jpg
下 部 縦 断 面 図 7.jpg 8.jpg 9.jpg
寸 法 表 現 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c 面クリアランスa エッジクリアランスb かかり代c
種 類 商品名 呼び厚さ*1
(ミリ)
b1 b2 b3 b1 b2 b3 b1 b2 b3
透明板ガラス
熱線反射
ガラス
フロート板ガラス
すり板ガラス
サンカットΣクリア
クリアサイト
3、4、5
6
8
10
12
15
19
2
2
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-
-
-
3
3
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3
3
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3
3
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4
6
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-
2
2
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-
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3
3
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-
-
-
-
3
3
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3
3
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4
6
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-
-
-
5
5
5
5
6
6
6
5
6
8
10
12
15
19
5
6
8
10
12
15
19
7
7
8
18
10
10
12
10
10
10
12
14
18
22
*1 商品によっては、呼び厚さに示す板厚がないものもありますので、製造の可否は各商品ページのラインナップにてご確認ください。
注1) 
強化ガラス・倍強度ガラス・熱処理ガラスをご使用になる場合は、破損時に破片が落下しにくい不定形シーリング構法、またはグレイジングチャンネル構法をお薦めします。
 
注2) 
複層ガラスをグレイジングビード構法、グレイジングチャンネル構法で使用する際の納まり寸法標準については、「複層ガラスとサッシの取合に関する仕様基準と解説」(平成16年7月板硝子協会、(社)日本サッシ協会)によります。 複層ガラスにグレイジングチャンネル構法を用いる場合は、排水に有効な孔明きグレイジングチャンネルを必ずご使用ください。
 

注3)各寸法の設定根拠は次の通りです。

*標準寸法

1 グレイジングチャンネル サッシ可動部 標準寸法は考えていない。
2 グレイジングビード サッシ可動部 標準寸法は考えていない。
3 その他のガスケット サッシ固定部 不定形シーリング材構法「サッシ固定部」と同じ。

*b1、b2にかかわる層間変位角などの考え方

1 グレイジングチャンネル サッシ可動部 層間変位追従性能は考慮しない。
2 グレイジングビード サッシ可動部 層間変位追従性能は考慮しない。
3 その他のガスケット サッシ固定部 不定形シーリング材構法「サッシ固定部」と同じ。

*b3にかかわる止水排水性能の考え方

1 グレイジングチャンネル サッシ可動部 溝内の排水性を考慮しない。
2 グレイジングビード サッシ可動部 溝内の排水性を考慮しない。
3 その他のガスケット サッシ固定部 溝内の水の滞留を許容しない。 許容するものについては、b3を規定しない。

製品の種類と寸法一覧表

ガラスの品種・寸法などは予告なく改廃することがあります。

■単板ガラス

一般名 品種(商品名) 呼び厚さ(ミリ) 略号 最大寸法(mm) 製造可能特注寸法(mm)*1 掲載ページ
透明板ガラス フロート板ガラス 2 FL2 914×813・1219×610 - 113
3 FL3 2438×1829
4 FL4 2438×1829
5 FL5 3590×2490
6 FL6 6000×2980
8 FL8 6000×2960 7570×2490
10 FL10 5990×2940 7570×2490
12 FL12 5950×2900 7570×2490
15 FL15 5930×2880 10566×2438
19 FL19 5890×2860 10566×2438
すり板ガラス 2 G2 914×813 - 113
3 G3 1829×1219
5 G5 1829×1219
●単板ガラスの注意事項

*1 製造可能特注寸法欄に記載されている寸法は、製作は可能な最大寸法ですが、運搬上の制約を受け、また受注生産になる場合がございます。 納期、仕様等などにつきましては、事前にAGC代理店あるいはAGC営業担当者までご確認をお願い致します。

紫外線カット率

板ガラスの熱・光学性能値

本章に関してのご注意

・ 表中の値は実測値に基づく計算値を代表的な数値として示したもので、各商品の性能を保証するものではありません。また予告なく変更することがありますのでご了承ください。
・ 各性能値の試験方法および算出方法は、技術資料編3-9をご覧ください。
 
●表中のガラス品種記号
FL :透明フロート板ガラス SKFC :熱線反射ガラス(サンカットΣクリア)
FR :耐熱強化ガラス(マイボーカ) SHKFC :熱線反射ガラス(サンカットΣブルー)
W :網入・線入磨き板ガラス SGEKFC :熱線反射ガラス(サンカットΣユーログレー)
GEFL :熱線吸収板ガラス(サンユーログレー) SBRKFC :熱線反射ガラス(サンカットΣユーロブロンズ)
BRFL :熱線吸収板ガラス(サンユーロブロンズ) SMKFC :熱線反射ガラス(サンカットΣグリーン)
SVFL :熱線吸収板ガラス(サングリーン) ARFD :低反射ガラス(クリアサイト)
 
型板ガラス、すり板ガラス、フロストグラス等の拡散透過性を有するガラス、及びマイボーカの熱・光学性能については、同厚のフロート板ガラスと同等とお考えください。
複層ガラスおよび合わせガラスの品種・構成での記号記述は、外側ガラス、内側ガラスの順となっています。
 

単板ガラス(透明板ガラス・耐熱強化ガラス・熱線吸収板ガラス)
 
一般名 品 種(商品名) 呼び厚さ
(ミリ)
光学的性能 熱的性能
可視光(%) 日射(%) 紫外線
透過率
(%)
遮蔽係数
(SC値)
日射熱取得率
(η値)
熱貫流率(U値)
W/(m²・K){kcal/m²h℃}
反射率 透過率 反射率 透過率 吸収率
透明板ガラス フロート板ガラス(FL) 2 8.2 90.9 7.8 88.6 3.6 79.0 1.02 0.90 6.0 5.2
3 8.1 90.4 7.7 86.7 5.7 74.3 1.01 0.89 6.0 5.1
4 8.1 89.9 7.5 84.5 8.0 70.0 0.99 0.87 5.9 5.1
5 8.0 89.5 7.4 82.9 9.7 66.4 0.98 0.86 5.9 5.1
6 7.9 89.4 7.2 81.5 11.3 64.2 0.97 0.85 5.9 5.0
8 7.8 89.0 6.9 79.1 14.0 62.1 0.95 0.84 5.8 5.0
10 7.7 88.3 6.7 76.2 17.0 58.7 0.93 0.82 5.7 4.9
12 7.5 87.1 6.4 72.0 21.6 54.3 0.90 0.79 5.7 4.9
15 7.4 86.2 6.3 69.1 24.6 51.2 0.88 0.78 5.6 4.8
19 6.9 84.9 5.7 64.7 29.6 47.2 0.85 0.75 5.4 4.7
網入・線入 6.8 8.3 82.1 7.5 73.2 19.3 54.3 0.91 0.80 5.8 5.0
10 7.8 80.2 6.6 66.1 27.3 48.2 0.86 0.75 5.7 4.9

設計・施工上のご注意、使用上のご注意

それぞれのブランドの商品仕様、付帯サービスなどの内容を十分ご確認の上、商品を選定してください。お引渡後の変更はできません。
AGCでは曲げ加工を受注しておりません。各商品の曲げ加工につきましてはガラス工事店にご相談ください。

一般名 品種
(商品名)
ご注意 掲載
ページ
フロト板ガラスほか フロト板ガラス/すり板ガラス/フロストグラス ■ 設計・施工上のご注意
・すり板ガラスの摺り加工をした表面や、〈フロストグラス〉のフロスト加工をした表面は、付着した汚れが除去しにくいため、汚れが付着しないようご注意ください。
・すり板ガラスは、摺り加工の影響でフロート板ガラスよりも強度が低くなります。耐風圧設計にあたっては、型板ガラスの強度係数を用いてください。
・〈フロストグラス〉は、フロスト加工の影響でフロート板ガラスよりも強度が低くなります。耐風圧設計にあたっては、型板ガラスの強度係数を用いてください。
・弾性シーリング材構法は、フロート板ガラス、すり板ガラスに最も適した納まりです。シーリング材は、JIS A 5758に適合する良質な、シリコーン系またはポリサルファイド系のものをご使用ください。バックアップ材は、ポリエチレンフォーム、発泡ゴム、ソリッドゴムなどをご使用ください。セッティングブロックは、硬度90゜程度のクロロプレンゴム等を下辺に2個使用してください。住宅用などに用いる呼び厚さ5ミリ程度以下の比較的軽量な板ガラスには塩化ビニル製のものも使用できます。
・住宅や簡易な集合住宅などでは、呼び厚さ6ミリ以下のフロート板ガラスに限り、グレイジングチャンネル構法による施工ができます。
・グレイジングチャンネルは、JIS A 5756に適合する良質のものをご使用ください。
・簡易な建築物では、呼び厚さ6ミリ以下のフロート板ガラスに限り、グレイジングビード構法による施工ができます。
・グレイジングビードは、JIS A 5756に適合する良質のものをご使用ください。
・グレイジングビート構法では、下辺にセッティングブロックの敷き込みが必要です。
■ 使用上のご注意
・すり板ガラスの摺り加工面、〈フロストグラス〉のフロスト加工面は、室内側に向けてご使用ください。
・すり板ガラスの摺り加工をした表面や、〈フロストグラス〉のフロスト加工をした表面は、付着した汚れが除去しにくいため、汚れが付着しないようご注意ください。
・すり板ガラスの摺り加工をした表面や、〈フロストグラス〉のフロスト加工をした表面に、水や汚れなどが付着すると透けて見える場合があります。
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