よくあるご質問

Q:強化ガラスの表面は普通のガラス(フロート板ガラス)より表面が弱く、傷つきやすいと聞きました。強化してあるのにおかしくありませんか?
A:強化ガラスは、熱処理によってガラス表面に圧縮応力層が生成された製品です。フロート板ガラスに比べて3倍以上の耐風圧強度がありますが、ガラス表面の硬度を高くしたものではありません。
表面硬度に関しては、むしろフロート板ガラスに比べて若干低いという特性となります。フロート板ガラスと同様の取扱でもキズがつく場合がありますので、クリーニング時は金属製の清掃用具を使用しないようご注意下さい。
なお倍強度ガラス(製品名:HSライト)などの熱処理ガラスも、表面硬度の特性は強化ガラスと同様です。
Q:「テンパライト」と「ホームテンパ/スクールテンパ」の使い分けを教えてください。
A:強化ガラスは一般のガラスと異なり、「ガラスの中に存在する不純物に起因するキズ」による不意の破損など、独特の特性を持っています。
テンパライトは「不意の破損」が生じる可能性を低くするために「ヒートソーク処理」を行っています。
一方、ガラス厚みの薄いホームテンパ/スクールテンパは「不意の破損」の発生する可能性が低いため、ヒートソーク処理を施しておりません。
破損時の落下防止措置の必要性に応じてお使い分けください。
Q:「グラサード構法」を防火設備に使用できますか?延焼の恐れのある部分に使用できますか?
A:防火設備はサッシ4辺枠納めでの認定となっています。「グラサード構法」は4辺を納める施工方法ではなく、防火認定に通りませんので延焼の恐れのある部分には使用できません。
詳しくは管轄の行政機関にお問い合わせ願います。
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Q:強化ガラスの自然破損について教えてください。
A:強化ガラスはガラスの表面のキズが成長して、ガラス内部の引張層に達した場合や、ガラス中に残存する不純物に起因するキズの影響により、外力が加わっていない状態で不意に破損することがあります。
強化ガラスの性質を十分ご理解の上、使用部位をご決定いただきご採用の程お願いいたします。
また必要に応じ飛散防止処理を講じてください。
Q:「強化ガラス自立手摺SS工法」は外部使い可能ですか?
A:建物内部の手摺等のための仕様となっていますので、外部にはご採用いただけません。
Q:ビルのバルコニーに「強化ガラス自立手摺SS工法」を採用する事は可能ですか?
A:建物内部の手摺等のための仕様となっていますので、外部にはご採用いただけません。
Q:ガラス庇に「強化ガラス自立手摺SS工法」は使えますか?
A:ご採用いただけません。水平使いのため、固定部の特殊充填材を用いた施工が出来ません。枠材を使用しない1辺支持の場合には、FEM解析等による強度検討を実施し、強度確認をした上で、穴明けボルト止めとする事をお勧めします。
ガラス品種は強化合わせ(AB膜仕様)となります。破損時の安全性、施工時のレベル調整が出来ないことより4方サッシ枠に納めるのが最良です。
Q:「グラサード構法」を採用する場合、自立工法ではどこまでの高さなら可能ですか?
A:基本的には、ガラス重量・座屈・施工性を考慮し、6M未満をお勧めします。層間変位量20ミリを超える場合、変位を吸収するための耐震2重枠構造の「耐震グラサード構法」が必要となります。
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Q:「グラサード」に強化ガラスは使用できますか?
A:フェイスガラスだけ強化ガラスにする事はできますが、おすすめいたしません。
強化ガラスは熱処理ガラスであるためフロート板ガラスのような平滑性がなく、反りが大きく、目地もきれいに合わないことやシールの接着強度に期待する工法であるがゆえに現場でのシール管理がうまくいきません。
また、強化ガラスは製造上ガラス寸法に制限があり、最大4.5M迄となります。
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Q:「グラサード構法」の場合、リブガラスを金属リブに変更すると何か問題はありますか?
A:「グラサード構法」の場合は、シールの接着強度に期待する工法となります。
よって、リブガラスを金属リブに変更した場合シールの接着強度を期待することができなくなりますので、シール接着による金属リブ辺は支持辺とはみなせなくなります。
耐風圧強度としてはバックマリオン工法と同じとなります。
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Q:バックマリオン工法の場合のガラス強度はどのように考えたらよいですか?
A:設計用風圧力の正圧に関しては4辺支持扱い、負圧に関しては2辺支持及び3辺支持扱いとなります。
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Q:テンパライトSS工法の手摺強度について何か指針のようなものはありますか?
A:手摺の安全性に関しては、国土交通省認可の組合である『日本金属工事業協同組合』より、『手摺の安全に関する自主基準』(2007年12月25日)が提案されております。
この自主基準では、手摺の上部に掛かる荷重の基準値とグレードが定められています。
SS工法のガラス強度計算においては、この基準を参考にして頂き、どのグレードを採用するかは、発注者および設計者等の関係者間により判断していただくこととなります。
Q:強化ガラスへのフロスト加工は可能でしょうか?
A:5ミリ厚以上の強化ガラスにフロスト加工を施すことはできます。
但し、フロスト加工したものは「JIS R 3206 強化ガラス」には該当せず、「熱処理ガラス」の扱いとなりますので、ご注意ください。
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Q:「ガラス瓦」は積雪地や寒冷地でも使用できますか?
A:「ガラス瓦」の曲げ強度は粘土瓦よりも強く、吸水率も0%で凍害などもないので、積雪地や寒冷地にも使えます。
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Q:焼き鳥屋カウンター等に、透明ガラスで間仕切りをしたいのですが、どのようなガラスがお薦めですか?
A:強化ガラスをお薦めします。強化ガラスは、万が一割れても、小さな破片となるので安全なガラスであり、熱に対してもフロートガラスよりも強度があります。
但し、常時高温の環境下(200℃以上)に置かれると、強化ガラスとしての性能が維持出来なくなり、熱衝撃強度が低下することがありますので、ご注意ください。
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Q:床に使えるガラスはありますか?
A:ガラスは構造部材ではありませんので基本的にご使用いただけません。やむを得ない場合に限り、強化合わせガラスの仕様が最低限必要となります。
但し、耐火建築物や準耐火建築物には法的に使用できません。
Q:窓の板ガラス厚みを計算するには?
A:建物では窓などに使用されるガラスが台風などの強風によって生じる風圧力で破壊されないよう、十分な強度を持つようにガラス厚を選定しなければなりません。具体的には使用場所における設計風圧力を求め、板ガラスの品種・板厚・寸法などを決定します。
板ガラスの耐風圧強度検討は、ガラスプラザトップページから「建築設計家向けサイト GLASS PLAZA-PRO」へお入りいただき、オンラインサービスをご利用ください。
(※ご利用には会員登録が必要です。)
Q:台風対策になるガラスとして、強化ガラスと合わせガラスのどちらがお勧めですか?
A:合わせガラスをお勧めします。強化ガラスは一般的な透明ガラスの3倍程度の強度があり、強風や飛来物にも割れにくくなっていますが、万が一割れてしまった場合には、全面粒状になって割れてしまいます。
特に飛来物に対しては注意が必要であり、小石などの飛来物により、瞬時に破壊する事もあり得ます。
その点合わせガラスは、割れやすさは一般的な透明ガラスとあまり変わりがありませんが、割れても飛散しにくく耐貫通性能が高いので、雨風をしのぐ機能は持続します。
Q:ガラスはどの位の強風まで割れませんか?
A:どの位の板厚のガラスを嵌めるかというのは、「ガラスの耐風圧設計」で基準が決められています。2階建て住宅程度の窓ガラスの場合、東京あたりでは、最大風速40〜45M/SEC程度、台風の通り道である四国室戸市あたりでは、50〜55M/SEC程度の強風でも割れないような設計がされています。これらの風速は、過去の台風での強風記録を参考にしたものです。
実際には、風速を風圧力(N/)におきかえて設計しています。このような強風がふいても、ガラスが割れる確率が約1000枚に1枚という安全率をもって設計されます。
例えば、東京の住宅で、窓ガラスの大きさが900×1800ミリ(1.62)の場合、ガラスの板厚は、4〜5ミリが採用されます。この場合、45M/SEC程度の強風が吹いた場合、4ミリ厚ガラスでは約13ミリ、5ミリ厚ガラスでは約9ミリの撓みとなりますが、強風でガラスが割れることは、まずありません。
台風時のガラスの破損原因は、そのほとんどが、飛来物によるものです。
Q:風圧力を風速に換算できますか?
A:建物のガラス面にまともに風が当たる場合、風の流れがせき止められて、ガラスの表面には圧力増加が生じます。この圧力増加分を速度圧(Q)といいます。風速V(M/SEC)と速度圧Q(N/)との関係式は Q=0.56V2 となります。
ガラスの設計風圧力は、この速度圧に風力係数(速度圧がガラスに圧力として伝わる係数のようなもの)を乗じて決定されています。仮に、風圧係数を1.0と考えれば、例えば設計風圧力が1500N/の場合、1500=0.56V2より、V=51.7M/SECとなります。
すなわち、設計風圧力1500N/は風速51.7M/SEC相当ということになります。
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