まちなかのラーニングスペース
設計:Uo.A文:中崎隆司(建築ジャーナリスト)
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一定の要件を満たせば、誰でも土地を買って家が建てられる「市街地縁辺集落制度」を利用した「ラーニングスペース」併設の兼用住宅プロジェクト。
Uo.Aの魚谷剛紀氏が手掛けているのは「ラーニングスペース」を併設した兼用住宅だ。計画地は静岡県浜松市の郊外にある。当初、30代後半のクライアントの要望は「料理教室とダンス教室を始めたい」という内容だった。しかし広い敷地が見つかり、「住宅も併設したい」ということになった。
人が集まる場所をつくり、その使い方を示すことによって、区域内に影響がより波及するような状況が生まれることを目指す。
敷地の一番奥に兼用住宅を配置している。木造2階建て延べ床面積は約133㎡であり、そのうちの「ラーニングスペース」の部分の面積は約24㎡だ。「ラーニングスペース」は2棟に挟まれる形で中央に配置されており、開放的なつくりになっている。その両サイドに設けた動線ゾーンをバッファーゾーンにしてプライベートなスペースは2階の両端に配置している。
中崎 隆司(なかさき たかし)
建築ジャーナリスト・生活環境プロデューサー。1952年福岡県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。生活環境の成熟化をテーマに都市と建築を対象にした取材・執筆、ならびに展覧会、フォーラム、研究会、商品開発などの企画をしている。著書に『建築の幸せ』『ゆるやかにつながる社会-建築家31人にみる新しい空間の様相―』『なぜ無責任な建築と都市をつくる社会が続くのか』『半径一時間以内のまち作事』などがある。
まちなかのラーニングスペース
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設計: | Uo.A |
構造設計: | 片岡構造 |
建築主: | 個人 |
所在地: | 静岡県浜松市 |
用途: | 教室(集会所)兼用住宅 |
敷地面積: | 330.28㎡ |
建築面積: | 68.28㎡ |
延床面積: | 133.28㎡ |
主体構造: | 木造 |
完成予定時期: | 2016年12月 |
魚谷 剛紀 (うおたに たけのり)
1979年 富山県生まれ
2003年 愛知工業大学大学院修了
2003年 宮本佳明建築設計事務所
2011年 Uo.A設立
2012年~ 摂南大学、大阪工業技術専門学校非常勤講師