Bicycle Parking @ Commune
設計:山路哲生建築設計事務所文:中崎隆司(建築ジャーナリスト)

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遊休地を利用して、イベントスペースと自転車関連の商業施設を融合した自転車文化の発信地をつくる。目指したのは「仮設以上建築未満」。
山路哲生氏が手掛けているのはサイクル・パークだ。敷地は東京・表参道の交差点に近い。隣接地に屋台やカフェなどで構成された「コミューン246」がある。
敷地の前面道路は青山通りだが、旗竿形状のため開発が進まない遊休地であり、現在は東京都港区が運営する有料の駐輪場として使用されている。その他に自転車関連ショップや自転車の修理工房、カフェ、駐輪スペースを配置している。
流通材、リユース材やコンテナを利用し、構造は簡易にするなどして、仮設性とローコストかつ短期間で建設という要件をクリア。
「間口が狭いのでひとつの建築としてつくろうとすると敷地割が難しい。コンテナは建築を減らすために使用している」(山路氏)。
またデッキは足場材を利用する。使用したデッキ材をビンテージとして回収し、リユースをする会社があり、その会社からデッキ材は無償で借りる予定だ。
中崎 隆司(なかさき たかし)
建築ジャーナリスト・生活環境プロデューサー。1952年福岡県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。生活環境の成熟化をテーマに都市と建築を対象にした取材・執筆、ならびに展覧会、フォーラム、研究会、商品開発などの企画をしている。著書に『建築の幸せ』『ゆるやかにつながる社会-建築家31人にみる新しい空間の様相―』『なぜ無責任な建築と都市をつくる社会が続くのか』『半径一時間以内のまち作事』などがある。
Bicycle Parking @ Commune
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所在地: | 東京都港区 |
用途: | 駐輪場兼商業施設 |
構造: | 木造 |
設計: | 山路哲生建築設計事務所 |
建築面積: | 224.71㎡ |
述床面積: | 312.91㎡ |
竣工予定: | 2017年 |

山路 哲生 (やまじ てつお)
1980年香川県生まれ。
2003年芝浦工業大学建築工学科卒業。
2005年Architect Christian Kerez。
2006年横浜国立大学大学院建築学コース修了。
2006-2008年SAKO 建築設計工社。
2010-2015年隈研吾建築都市設計事務所主任。
2015年山路哲生建築設計事務所主催。
2015年芝浦工業大学非常勤講師。