まちなかのホテル
設計:尾崎建築事務所文:中崎隆司(建築ジャーナリスト)

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収益性を考慮した近隣商業地域のスケルトンインフィル多目的ビル。単品を作るというよりもまちの変化を見ていけるような建築のあり方を模索する。
尾崎泰永氏が手掛けているのは多様な用途を想定した建築計画だ。
敷地の形状に合わせた三角形の4階建てビルは、3方向に抜けのある「風通りの良い」スケルトン。角はエントランスやテラスにして開放的に。
「1階は外部の舗装がそのまま入ってくる。北側は隣接する集合住宅の廊下が面しており、集合住宅の住民がドアを開けた時に目線が合わないように壁を配置する。ただ集合住宅との間には植栽帯があり、通りから視界が抜けて借景になることも配慮している。また三角形の建物の角を閉じるとまわりを圧迫するため、角はエントランスやテラスにして開放的にする」(尾崎氏)。
中崎 隆司(なかさき たかし)
建築ジャーナリスト・生活環境プロデューサー。1952年福岡県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。生活環境の成熟化をテーマに都市と建築を対象にした取材・執筆、ならびに展覧会、フォーラム、研究会、商品開発などの企画をしている。著書に『建築の幸せ』『ゆるやかにつながる社会-建築家31人にみる新しい空間の様相―』『なぜ無責任な建築と都市をつくる社会が続くのか』『半径一時間以内のまち作事』などがある。
まちなかのホテル
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所在地: | 東京都中野区 |
用途: | 住宅、ホテル(ゲストハウス)、飲食店、 オフィス |
設計: | 尾崎建築事務所 |
構造: | MIDAS IT JAPAN |
建築面積: | 84.78㎡ |
延床面積: | 284.91㎡ |
階数: | 4階建 |
構造: | S造 |
施工: | 2019年以降 |

尾崎泰永(おざきやすのり)
1981年徳島県生まれ。
2008年千葉大学大学院自然科学研究科(建築系)博士前期課程修了。 古市徹雄都市建築研究所、宮本忠長建築設計事務所(長野)勤務を経て、2014年〜尾崎建築事務所。 2016-2017年千葉大学キャンパス整備企画室室員。