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ファサードのガラスはすべて形状の違う多角形。総数220ヵ所以上。 ガラスとコンクリート躯体は同一面でおさめられている。
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TOD'S表参道の樹形状の構造体の間にできる開口は、長方形ではなく、すべての形状と大きさを違えた多角形である。 異形であるばかりか、さらに躯体とのとりあいをサッシュレスの細い目地で、しかも同一面に仕上げるという意匠上の要求に応える為に様々な工夫を行っている。 たとえば製造時の許容誤差の設定。 辺長にプラス・マイナスの許容誤差を設定するばかりでなく、最小最大許容寸法も設定している。 幾何学の問題だが、多角形の場合すべての辺が誤差以内であっても対角線が許容寸法を超えてしまうことが起こるからだ。 またガラスには製造限界があるので、開口をより小さくしたり、あまりきつい鋭角部分がでないようにするなど躯体形状を変更した部分もあった。
また、異形でありながら、ダブルスキンという条件も設計の難しさを増した。 コンクリート躯体のヴォイドをガラスが象嵌のように埋めるという意匠を実現するためダブルスキンになっているのだが、特にコーナー部の形状を決めることが難しい。 コーナー部分の開口が垂直水平なら問題はないのだが、斜めに切り欠くとなると、外壁、内壁ガラスのラインにずれが生じる。 そのジオメトリカルな組み合わせのルールを決めて解決を図った。 たとえば基本的にはダブルスキンの内部小口にあたるコンクリート面は壁面に対して垂直である。
しかし、コーナーがらみの部分には傾斜がつけて納めている。 このようにコーナー部は、外壁、内壁ガラスの相対的形状がそれぞれの開口で違うため、コーナー1開口毎に施工図を作成した。 また、全部で220箇所あまりの開口部のガラスの形状図面は全部で1000枚以上にも及んだ。
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樹形状のコンクリート構造体の空隙を埋めるようにはめ込まれるガラス外壁。
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開口形状を、エッジの折り返し部分で直線的に連続させるため、開口を切り欠く小口部分の角度を工夫している。
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Photo: Nacasa & Partners inc
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