
今回はガラスのヤケについてお話させていただきます。
ガラスのヤケとは
噴水、浴室、冷却塔周辺などガラス表面で水分の濡れと乾燥が繰り返される部位で
ガラスを使用される場合、ガラスから溶け出す成分と空気中の炭酸ガス(CO
2)や
亜硫酸ガス(SOX)などの酸性ガスが反応してガラスの表面を白濁させることがあります。
これを一般的に「ガラスのヤケ」と呼んでいます。
Na2CO3(炭酸ナトリウム)やCaCO3(炭酸カルシウム)って何?
- 炭酸ナトリウムはソーダ灰であり、ガラスの原材料のほか石鹸の材料にもなります。
- 炭酸カルシウムとは石灰石のことです。
身近なところでは貝殻の主な成分であり、チョークなどに古くから利用されていますし、
紙を造る際にも加えられ、紙の白さを向上させる機能があります。
また、紙の性質が酸性から中性になるため、酸性の新聞紙のように
経年変化でボロボロにならずに、長期間保存する紙に適したものになります。
「ガラスのヤケ」の正体の一部である炭酸カルシウムは、
こんな形で世の中に貢献しているんですね。