ローライフカフェ
設計:ツバメアーキテクツ文:中崎隆司(建築ジャーナリスト)
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衣・食・住(建築)に健康と快適性を求める現代人。ツバメアーキテクツの新作は、新しい食生活の体験と伝達のためのスペース。
衣・食・住(建築)は人々が生活するために必要なものであり、時代によって求めるものは変化していく。現代の人々は衣・食・住(建築)に健康と快適性を求めているようであり、この2つの視点から生活を見直すきっかけも求めている。
時間帯によって人の集まり方が異なる様々な活動に対して、建具や家具の配置による空間的な変化で対応する。コンセプトは「可変は構築である」。
今回、ツバメアーキテクツが掲げた空間デザインのテーマは可変性であり、可変は構築であるというのがコンセプトだ。具体的には料理教室やカフェなどの活動の流れをひとつの場所でデザインすることを試みており、重要視しているのは時間と構成の関係だ。活動の流れから時間帯によって人の集まり方は変化する。その変化に対して建具や家具の配置による空間的な変化で対応する。同じシナリオでありながら使い方で変わる空間を構築している。
中崎 隆司(なかさき たかし)
建築ジャーナリスト・生活環境プロデューサー。1952年福岡県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。生活環境の成熟化をテーマに都市と建築を対象にした取材・執筆、ならびに展覧会、フォーラム、研究会、商品開発などの企画をしている。著書に『建築の幸せ』『ゆるやかにつながる社会-建築家31人にみる新しい空間の様相―』『なぜ無責任な建築と都市をつくる社会が続くのか』『半径一時間以内のまち作事』などがある。
設計: | ツバメアーキテクツ |
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施工: | TANK |
用途: | 飲食店oお料理教室 |
所在地: | 中央区銀座 |
面積: | 95㎡ |
工事予定期間: | 2015年3月~4月 |
ツバメアーキテクツ
山道拓人、千葉元生、西川日満里、澤田航、西川博美による建築ユニット。東京工業大学の塚本由晴研究室を卒業し、チリのアレハンドロ・アラヴェナに師事した山道、同大学の坂本一成研究室と塚本由晴研究室、及びスイス連邦工科大学で建築を学んだ千葉、横浜国立大学大学院などで建築を学びCAtで勤務した西川日満里が2013年10月に設立。澤田はロンドン芸術大学、AAスクールで建築を学び、能作文徳建築設計事務所で勤務したのち2014年に参画。以上4人は86年生まれ。西川博美は90年生まれで横浜国立大学大学院修了後、2015年から参画。空間設計のほか研究開発やまちづくりを行う。
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