千葉の宅幼老所
設計:山崎健太郎デザインワークショップ文:中崎隆司(建築ジャーナリスト)

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子供と高齢者が一緒に過ごす空間、小さな生業の場としての宅幼老所プロジェクト。地域全体で助け合い、介護するような環境づくりに建築は何ができるか。
山崎健太郎氏が手掛けているのは宅幼老所だ。
計画地は千葉県にあり、周辺には小学校や幼稚園、団地などがある。計画地は市街化調整区域内にあり、西側は崖条例の規制がかかっている。それをよけたL字型のエリアを使用する。北東側の接道面を駐車場にするとともにメインのアプローチを設ける。崖条例の規制があるエリアは畑とする。
人が集まるパブリックな空間のなかにプライベートな空間、「居場所」をつくる。それは、人との関わり方のきっかけになるような建築空間を考えることだ。
「居場所をつくるような感覚で、様々な人が関われるような状況を建築の計画を通してつくっていきたい」と山崎氏は語る。
中崎 隆司(なかさき たかし)
建築ジャーナリスト・生活環境プロデューサー。1952年福岡県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。生活環境の成熟化をテーマに都市と建築を対象にした取材・執筆、ならびに展覧会、フォーラム、研究会、商品開発などの企画をしている。著書に『建築の幸せ』『ゆるやかにつながる社会-建築家31人にみる新しい空間の様相―』『なぜ無責任な建築と都市をつくる社会が続くのか』『半径一時間以内のまち作事』などがある。
千葉の宅幼老所
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所在地: | 千葉県 |
用途: | 宅幼老所 (小規模多機能型居宅介護施設) |
設計: | 山﨑健太郎デザインワークショップ |
建築面積: | 464.75㎡ |
延床面積: | 282.22㎡ |
階数: | 平屋 |
主体構造: | 木造 |
工事予定期間: | 2017年6月~2018年2月 |

山﨑 健太郎 (やまざき けんたろう)
1976年千葉県生まれ。
2002年工学院大学大学院建築学専攻修了、株式会社入江三宅設計事務所を経て、2008年山﨑健太郎デザインワークショップ設立。2014年工学院大学非常勤講師。2015年日本建築学会作品選集新人賞受賞。2015年AR Emerging Architecture Awards(ロンドン)。2015年グッドデザイン賞ベスト100 +未来づくりデザイン賞。