松山市花園町通り整備
設計:設計領域文:中崎隆司(建築ジャーナリスト)

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正岡子規ゆかりの松山市花園町通り整備計画は、街路を地域のコモンスペースとして再生させる試み。課題は公と私の境目を突破していくこと。
設計領域の吉谷崇氏と新堀大祐氏が手掛けているのは愛媛県松山市の花園町通りの整備計画だ。2011年に松山市が実施したプロポーザルで設計者に選ばれた。
沿道住民も通行人も、ともに自然と交流できる、全体として公園のような街路。民間の力を引き出しながら、公共空間を使ってまちを楽しくしていく。
愛媛県は日本でも有数のヒノキの産地であることから、ベンチやルーバーには地元のヒノキの間伐材を使用する。ベンチにフットライトを入れ、植栽と合わせた照明計画にする。
中崎 隆司(なかさき たかし)
建築ジャーナリスト・生活環境プロデューサー。1952年福岡県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。生活環境の成熟化をテーマに都市と建築を対象にした取材・執筆、ならびに展覧会、フォーラム、研究会、商品開発などの企画をしている。著書に『建築の幸せ』『ゆるやかにつながる社会-建築家31人にみる新しい空間の様相―』『なぜ無責任な建築と都市をつくる社会が続くのか』『半径一時間以内のまち作事』などがある。
松山市花園町通り整備
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所在地: | 愛媛県松山市 |
事業主体: | 松山市 |
設計: | 復建調査設計・親和技術コンサルタント・ 設計領域共同企業体 |
規模: | 幅員約40m, 延長約300m |
竣工予定: | 2017年10月 |

吉谷 崇 (よしたに たかし)
1978年生まれ。
2002年東京大学大学院社会基盤工学専攻修了。
小野寺康都市設計事務所勤務を経て、2009年株式会社設計領域設立。
渋谷区景観アドバイザー、早稲田大学理工学部非常勤講師。

新堀 大祐 (しんぼり だいすけ)
1976年生まれ。
2002年東京大学大学院社会基盤工学専攻修了。
ワークヴィジョンズ勤務を経て、2009年株式会社設計領域設立。
青梅市まちづくり・デザイン専門家、日本大学理工学部非常勤講師。
松山市花園町通り(継続中)、長崎駅舎・駅前広場デザイン(継続中)、 富士宮市浅間大社ふれあい広場、修善寺駅北広場、丹生川ダム広場など。