近鉄結崎駅周辺整備計画事業(仮称)
設計:ICHIBANSEN / nextstations文:中崎隆司(建築ジャーナリスト)
©Yasuyuki KAWANISHI + ICHIBANSEN / nextstations
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子育て世代を増やし、人口減少の下げ止まりをめざす駅前整備計画。まちの顔でもある駅をプレゼンの場にして、その魅力をアピールする。
ICHIBANSEN / nextstationsの川西康之氏が手掛けているのは奈良県川西町にある近鉄橿原線・結崎駅周辺整備計画だ。
駅前広場と駅舎を一体化し、そこにできる大きな屋根の下にキッズカフェ、託児所、ショップなどの機能を入れ、子育て世代の"たまり場"をつくる。
2016年8月から2017年2月まで川西町は結崎駅周辺整備をテーマにしたフューチャーセッションを実施した。子育て世代を対象にした町民の見えないニーズをくみ取るためだ。駅の両側の新しいつなぎかたや駅に加える新しい機能などを議論した。町民からは、橋上駅舎ではなく構内踏切案に賛成する声が多く聞かれた。小さなまち、小さな駅だからこそ、町民の声なき声を反映できる。
中崎 隆司(なかさき たかし)
建築ジャーナリスト・生活環境プロデューサー。1952年福岡県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。生活環境の成熟化をテーマに都市と建築を対象にした取材・執筆、ならびに展覧会、フォーラム、研究会、商品開発などの企画をしている。著書に『建築の幸せ』『ゆるやかにつながる社会-建築家31人にみる新しい空間の様相―』『なぜ無責任な建築と都市をつくる社会が続くのか』『半径一時間以内のまち作事』などがある。
近鉄結崎駅周辺整備計画事業(仮称)
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事業主: | 奈良県川西町 |
所在地: | 奈良県川西町結崎 |
用途: | 鉄道駅ほか |
竣工予定: | 2020年以降 |
川西 康之 (かわにし やすゆき)
1976年(昭和51年)奈良県生まれ。
千葉大学大学院自然科学研究科デザイン科学(建築系)博士前期課程修了。デンマーク王立芸術アカデミー建築学科招待学生。オランダDRFTWD office Amsterdam、SNCF-AREPフランス国有鉄道交通拠点整備研究所(文化庁派遣新進芸術家制度による)、株式会社栗生総合計画事務所、CUT (Chiba University Team) 共同主宰を経て、現在以下を歴任;株式会社イチバンセン ICHIBANSEN / nextstations
代表取締役、国立大学法人 千葉大学工学部建築学科 非常勤講師、設計組織 nextstations 共同主宰、高知県産業振興アドバイザー 静岡県小山町アドバイザー、高知県広報誌「とさぶし」編集委員、日本建築学会、日本全国スギダラケ倶楽部会員。