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file.13 展示空間を作る:空間のレイヤー化 GLASS&ARCHITECTURE Design Files
case3:国立科学博物館新館
[展示パネル] Top
国立科学博物館新館平面図 国立科学博物館新館概略 国立科学博物館新館展示設計者インタビュー
垂直ガラス・パネルの透過・反射を制御する演出  
表面プリント加工によるコンテンツ表現や視線の透過などで多義的な演出を行うことができるガラス。そのようなガラスのパーティションは、空間を階層構造に仕立てるレイヤーの役割を果たす。
 B3F「宇宙を探る/物質を探る」展示コーナー
B3F「宇宙を探る/物質を探る」展示コーナー。 ひとつのガラス・パネルには3つのグラフィック・レイヤーが存在し、表・裏から鑑賞することができる。 パネルはもちろん視線の透過性があり、このコーナーの端から端まで見通すことができる。
 国立科学博物館のB3Fの「宇宙を探る/物質を探る」展示コーナーは、自分の今いる位置からだんだん大きな世界に、 一方でだんだん小さな世界に段階的に移動していることが視覚的に理解されるために、空間がいくつかの階層構造に分けられている。 その空間演出に一役買っているのが、ガラス・パーティションや説明パネルだ。 それぞれのパネルには各スケール毎のコンテンツがグラフィカルに表現されている。 そして何重にも重なるそのパネルは端から端まで視線が通るので、会場全体を見渡すとき、宇宙(あるいは物質)というものはいくつかのレイヤーで成立しているのだと理解できる演出だ。 ガラス面には、フィルム貼りと表裏へのシルクスクリーン・プリントの3つのレイヤーでのグラフィック表現が可能である。 たとえばここでは惑星の軌道をフィルムで表しているが、これは表裏両方から見ることができるリバーシブル仕様。 その上に表裏それぞれ文字情報をシルクスクリーン・プリントしている。 複数のレイヤーでもってひとつの宇宙観を表現したり、あるレイヤーは裏面のグラフィックに使用されたりと、レイヤー処理の工夫が、ガラス・パーティションの特徴を活かす鍵となる。 ガラス・パネルに施される表現は、かつてはカッティングシートのような不透明な、あるいは単色のものであった。 しかし現在、フィルムへのインクジェット・プリントという技術が一般化したことで表現の幅が広がり、紙で行える表現に劣ることはない。
B3F「宇宙を探る」展示パネル
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B3F「宇宙を探る」展示パネル
B2F「人類の進化」ブース B3F「法則を探る」展示ボックス
B2F「人類の進化」ブース。ゲート脇のパーティションにはサバンナの写真がフィルム貼りされている。 B3F「法則を探る」展示ボックス。左右と背後のガラスに、黒色半透明のフィルムを貼り、周辺からの照度を低減している。


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