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case5:丸の内パークビルディング・三菱一号館 GLASS&ARCHITECTURE Design Files
file.22 ガラスで光を表現する
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概要 基本図面
ガラスは設計のアイディアや加工・施工の方法により、光を表現する多様性のある素材となる。

−−  緑豊かな広場が評判になっていますが、ここでのガラスの使い方についてお聞かせください。



広場の夜景。暗がりを演出している。

山極  ガラスは単一的な素材ですが、いろんな使い方がありますね。存在感を消すために使うときもあれば、壁のように存在感を表すために使うこともある。平滑なだけでなく、表面を荒らしてアート寄りの使い方もあります。そこに光という要素を入れると、光を表現する道具になる。それから透明なものですから、色をつけていくとまた違う表現になります。施工的な使い方も千差万別で、すごく多様性のある素材だと思います。
このプロジェクトでは、かなり多種のガラスを使っています。オフィス階では機能に徹して使い、広場回りでは逆に、ほかのものを引き立てて見せるとか、光を表現する使い方をメインにしています。

高田  たとえば、道路からオフィスエントランスホールに入ってくると、借景的に広場が見通せます。ここは大開口のピクチャーウィンドウをつくりたい。できるだけ大判のガラスを使って、サッシュを見せずに、広場の景色が見えるようにということで、19ミリのフェイスプレートとスチールフラットバーによるマリオンで大開口を構成しています。ここからはホールに自然光を導き入れるとともに、夜間は広場に向かってスリット状に光が漏れ出すことも意図しています。
またアネックス棟の広場側には、エレベータなどのシャフトを地下から立ち上げる必要がありました。そこは広場からの景色としては重要な部分になるため、乳白フィルムを貼ったガラスをMPG(メタル・ポイント・グレージング)工法で留め、軽やかに周囲に溶け込むようにしています。ガラス端部に照明が設置してあるので、夜になるとライトボックスとして浮かび上がります。その手前にある2階キャノピーも、同様のガラスをDPG(ドット・ポイント・グレージング)工法により片持ちのフレームから浮かして留めました。

−−  広場自体のライティングも話題となっているようですね。

山極  なるべく光源を隠して、許容できる範囲で暗がりをつくっていきました。人工光では照明器具自体を見せたくないことが多くて、間接光を使いますが、その中間の媒体となるのはガラスなんですね。ガラスの種類によって、光の見え方が全然違ってきます。またそれ自体に光を当てたときの反射の仕方も、ガラスの種類によってまったく変わる。ここでは一号館に合わせてガス灯も使いましたが、その照明を囲んでいるのもやはりガラスなんです。

 
オフィスエントランス、中庭側開口部立面図
オフィスエントランスホールから
広場を見通すピクチャーウィンドウ
     


中庭のガス灯。
古い写真に残された街路灯の姿を元に製作された。
 

広場から見たアネックス棟のシャフト部分。乳白ガラスをMPG工法で留めた外壁とDPG工法で浮かせたキャノピー。夜間にはライトボックスとなる。
     
   
   
キャノピーの DPG(断面詳細図)
     


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