スペシャルインタビュー

開発者インタビュー Vol.1 ― 世界トップレベルの可視光反射率を実現したクリアサイトⅡ。その「こだわり」を開発担当者に聞きました。(ビルディング・産業ガラスカンパニー アジア事業本部 商品開発グループ 石田 光)

クリアサイトⅡと普通のガラスとの違いは何ですか?
クリアサイトⅡは見た目の反射を抑えた「低反射ガラス」です。たとえば明るい日中、ショーウィンドウの窓を通して、かばんや宝飾品、車などを見る時に、普通のガラスでは鏡のように自分自身が映りこんでしまいますが、クリアサイトⅡは、その映り込みを抑えることのできる「ガラスの向こう側が見やすい」ガラスです。
これは、ガラスの両面に多層コーティングを施し、「光の干渉」により、ヒトの目が感じる様々な波長の光を反射しないように設計しています。
可視光反射率はどの程度ですか?
一般的な建築用低反射ガラスの可視光反射率は約2%程度といわれていますが、クリアサイトⅡは屋内外使用可能な低反射ガラスで可視光反射率1.5%を実現しています。数値よりも、実際に比較サンプルを見ていただくと、一番クリアサイトⅡの低反射性能を理解していただけると思います。実際、建築・設計関係の方々からは、圧倒的な見た目の違いに「まるでガラスがないみたい」「本当にガラスが入ってるの?」と驚きの声をいただいております。
クリアサイトⅡは、京橋(東京都)にあるAGCショールームAGC studioで実際にご覧いただけますので、ぜひ違いを実感いただけたらと思います。

従来の低反射ガラスとの違いは何ですか?
今までも、弊社で低反射ガラスの取り扱いがあったのですが、「室内使用専用」と用途を限定して、ヨーロッパから輸入した製品を販売していました。お客様から「外装使用はできないか?」との声を多数頂戴し、2011 年から開発をスタートしました。 低反射性能に加え、耐薬品性を向上させることに成功し、外装使用可能な低反射ガラスとしてクリアサイトⅡが誕生しました。
また自社の鹿島工場で生産することで従来品よりもコストダウンができ、納期なども柔軟に対応できるようになりました。
おすすめの使用用途はありますか?
従来どおり、美術館や博物館などの内装ガラスとしてはもちろんですが、ビル低層階のショップフロントやショーウィンドウ、自動車のショールーム、ホテルのフロントロビーなど、外装用として新市場をつくっていきたいと思っています。特にガラスケース内の展示物をきれいに「魅せたい」場所に、使用していただきたいですね。
クリアサイトⅡは、合わせガラス仕様も対応できますので、ビルの1階部分等の安全性を考慮する必要のある場所にもご使用いただけますし、大きな開口部にも使用していただけるよう、最大サイズは3,600×2,400 ミリまで対応させていただいております。

今後の展望をおしえてください。
日本では、まだまだ低反射ガラスの認知度が低く、非常に小さい市場だと思っています。しかし、従来の内装使用に限定した低反射ガラスを販売していた時から、外装使用のできるものが欲しいというご要望が多く寄せられていましたし、欧州では毎年数十万平米の需要があるといわれていますので、これから広がる可能性がある製品と思います。
何といっても、一目見ればその映り込みの少なさを実感できる製品ですしね。
しかし、まだまだ実績がないので、お施主様や設計士の方々にクリアサイトⅡが提供できる価値を認識していただき、ご採用いただけるようPRしていきたいと思います。

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