ラコベル®&マテラック®

注意事項・品質保証等

ガラスを安全に末永くお使いいただくために

ガラスを安全に末永くお使いいただくために、板ガラス製品全般に関係する注意事項をまとめました。

カタログをご利用になる際、是非ご確認ください。

また、各商品グループ・商品に特有の注意事項に関しては、各製品の「設計・施工上のご注意」でも詳細にご説明しています。

併せてご確認をお願いいたします。

ガラスが破損しますと、ガラスの破片で人が重傷を負ったり、時には死亡したりする場合があります。 ガラス周辺の設計に際しては、破損事故の危険性を最小限にするため、「ガラスを安全に末永くお使いいただくために」をご確認ください。

警告マーク

警告マークを付した項目は、ガラス破損などによる事故防止のために、特に重要な事項が説明されています。必ずご一読いただきますようお願いいたします。

注意マーク

注意マークを付した項目は、商品の劣化などを防止するための品質保持に関する事項が説明されています。

ガラスの品種・呼び厚さ・納まりのご設計にあたっては、下記事項をご考慮ください。

  • 商品仕様を十分ご確認の上、商品を選択してください。
  • 省エネ・安全・防火・意匠など、求められる機能からガラスの「品種」をお選びください。
  • ガラスの使用部位・寸法などの条件から、必要な技術検討を実施いただき「呼び厚さ」をお選びください。
  • 呼び厚さ・最大寸法などの品揃えは、ガラスの品種ごとに異なりますので、商品の「ラインナップ」「バリエーション」欄および「製品の種類と寸法一覧表」の最大・最小、規格寸法を今一度ご確認ください。
  • ガラスを安全に末永くお使いいただくため、「納まり」などガラス周辺のご検討も合わせてお願いいたします。
  • 商品の仕様によって、その商品独自のご注意のみならず、商品を構成するガラス素板それぞれのご注意にも併せて配慮いただく必要があります。

設計上のご注意

ガラスの強度検討
警告マーク

外力によるガラスの破損を防止するために、必要に応じて次の(1).(5)の強度検討を実施の上、ガラスの品種・呼び厚さをご選定ください。

  1. (1)風圧に対する強度検討

    例えば、窓や外部ドアなど、風圧を受ける部位にガラスを使用される場合は、強風によるガラスの破損を防止するため、耐風圧強度をご検討の上、ガラスの品種・呼び厚さをご選定ください。〈技術資料編4- 1参照〉

  2. (2)衝撃に対する強度検討

    例えば、住宅のテラス窓・学校の窓・公共施設の玄関ホールなど、人体または飛来物による衝撃が予想される部位にガラスを使用される場合は、ガラス破損による事故を防止するために、「所定の衝突力に対して割れないガラス」または「割れても安全なガラス(合わせガラス、強化ガラス)」をご選定ください。〈技術資料編4- 3・4- 4・4- 5参照〉

  3. (3)傾斜面でガラスを使用する際の強度検討

    例えば、トップライトや傾斜面の窓など、垂直以外の角度でガラスを使用される場合は、風圧・積雪荷重・ガラス自重の組み合わせによるガラスの破損を防止するため、特別な強度検討を実施の上、ガラスの品種・呼び厚さをご選定ください。また、万一破損した場合のガラス破片落下による事故を防止するため、合わせガラスの使用・飛散防止フィルム貼付・網入板ガラスの使用など、落下防止措置を必ず講じてください。〈技術資料編4- 2参照〉

  4. (4)特殊な荷重を受ける場合の強度検討

    例えば、棚板や床など、特殊な集中荷重を受ける部位にガラスを使用される場合は、特殊支持条件のもとでの強度検討を実施の上、ガラスの品種・呼び厚さをご選定ください。また、床材としてガラスを使用される場合は、ガラス破損時の人体落下事故を防止するため、必ず強化合わせガラスをご選定いただき、万一、ガラスが1枚破損した場合でも、非破壊のガラスで設計荷重に耐えられるようにご設計ください。〈技術資料編4- 2参照〉

  5. (5)水圧に対する強度検討

    例えば、水槽やプールののぞき窓のように、長期にわたって水圧を受ける部位にガラスを使用される場合には、万一のガラス破損時でも二次的損害を防止できるように特別な考え方に基づく強度検討を必ず実施の上、ガラスの品種・呼び厚さをご選定ください。〈技術資料編4- 8参照〉

熱割れを防止するための検討
注意マーク

例えば、熱線吸収板ガラス・熱線反射ガラスなどの日射吸収率の高いガラス、網入板ガラス・呼び厚さの厚いガラスなどのエッジ強度の比較的小さいガラスを使用される場合、網入板ガラスを用いた複層ガラスなどを使用される場合は、日射によるガラスの熱応力破壊(熱割れ)を防止するため、熱割れ強度をご検討の上、ガラスの品種・呼び厚さ・窓枠の種類・窓枠への納まり・カーテンやブラインドの種類などをご選定ください。
また飛散防止や遮熱・遮光などの機能を持ったフィルムなどを貼る場合は、必ずフィルムメーカーにて熱割れ計算を行ってください。

    • 熱線反射ガラスと網入板ガラスを用いた合わせガラス・複層ガラス
    • Low-Eガラスと網入板ガラスからなるサンバランス
    • フロート板ガラスと網入板ガラスからなる複層ガラス〈技術資料編4-6参照〉

地震時のガラス破損を防止するための納まり検討
警告マーク

地震時の建物の変形(層間変位)によって窓枠が変形する場合、はめ込み枠とガラスとのエッジクリアランスによって変形を吸収して、ガラスの破損を防ぎます。窓枠の変形量に対して十分なエッジクリアランスを確保してください。〈技術資料編4- 7参照〉

日本建築学会ではエッジクリアランスなどの標準的な寸法について、「建築工事標準仕様書17番ガラス工事(JASS17)」に基準を定めています。〈総合カタログ商品編第15章「板ガラスの納まり寸法標準」参照〉

また、硬化性パテを用いたグレイジングでは、はめ込み枠とガラスとの変形を拘束して破損の原因となります。弾性シーリング材、またはグレイジングガスケットによるグレイジングをご採用ください。

雨水などによるガラスの品質低下を防止するための納まり検討
注意マーク

網入・線入板ガラス、複層ガラス、合わせガラスを使用される場合には、雨水などによる下記の品質低下を防止するため、止水性・排水性が確保できる納まりとしてください。特に、ガラス小口を露出するような納まりや、水抜き孔のないサッシ、ビード、ガスケットの使用は避けてください。〈「板ガラスの納まり」および各商品の「設計・施工上のご注意」参照〉

  1. (1)網入・線入板ガラス→線材が錆びてエッジ強度を低下させ、錆割れや熱割れの原因となります。
  2. (2)複層ガラス→封着材が劣化して中空層内結露の原因となります。
  3. (3)合わせガラス→特殊フィルムが劣化して白濁(白っぽく変色する)や膜剥離の原因となります。

ガラスの加工に関するご注意
警告マーク

  1. (1)切り欠き加工、孔明け加工

    切り欠き・孔明け加工をすると、切り欠きの入り隅部・孔部の強度が著しく低下する場合があります。外力のかかる部位にはご使用にならないでください。やむを得ずご使用になる場合は、強化ガラス・強化合わせガラスなどをご使用ください。

  2. (2)フロスト加工
    警告マーク

    フロート板ガラスの表面をフロスト加工すると曲げ強度は型板ガラスと同程度の水準に低下します。耐風圧設計にあたっては、型板ガラスの強度係数を用いてください。

  3. (3)強化加工、倍強度加工、合わせ加工、複層加工

    ガラスの品種によって、加工できないものがあります。
    〈テンパライト〉(強化)〈HSライト〉(倍強度)〈ラミセーフ〉(合わせ)〈ペアガラス〉(複層)の各商品ページをご覧ください。

その他のご注意
注意マーク

  1. (1)水掛かり部分にガラスをご使用になる場合

    噴水、浴室、冷却塔周辺など、ガラス表面で水分の濡れと乾燥が繰り返されるような部位に使用しますと、ガラスからの溶出成分と空気中の炭酸ガスが反応固着するなどして、ガラス表面を白濁させてしまいます。固着物を取り除くためには、表面を機械的に研磨するしか方法はなく、状態によっては取れなくなる場合もあります。

  2. (2)ガラスを傾斜面でご使用になる場合

    トップライトなどでガラスを傾斜面で使用する場合、夏場日中など太陽高度の高い時間帯の日射が、水平に近い角度で反射した場合、周囲の人の目に入り眩しさを感じさせる可能性があります。太陽の反射光が周囲の建物などに影響を与える場合、設計段階からメーカー、施工業者とも相談の上、周辺の迷惑にならないよう、ご検討いただくようお願いいたします。なお、AGCアメニテック(株)では、反射光軌跡シミュレーションを有料でお受けしております。〈技術資料編9- 1参照〉

  3. (3)その他の特殊なご使用方法については、その都度安全性をご確認ください。

施工上のご注意
警告マーク

納まりの確認
注意マーク

施工されるガラス品種・呼び厚さに適した納まりになっているかどうか、下記事項に関してご確認をお願いします。〈「板ガラスの納まり」、各商品の「設計・施工上のご注意」、「板ガラスの納まり寸法標準」参照〉

  1. (1)ガラス品種に応じた構法となっているかどうか。
  2. (2)所定のかかりしろ、クリアランスが確保できているかどうか。
  3. (3)セッティングブロック、バックアップ材、シーリング材、グレイジングガスケットなどが適切に選定されているか。

採寸・ご発注

次のガラスは現場切断が不可能または困難なため、正確な寸法で原寸発注をお願いします。

強化ガラス、倍強度ガラス、複層ガラス、合わせガラス、呼び厚さの厚いガラス(8ミリ以上)

切断、面取りなどをされる場合

  1. (1)ガラスは、できるだけきれいに切断(クリーンカット)してください。
  2. (2)糸面取りや切り口修正などでサンダーを使用する場合は、#120以上のできるだけ細かい番手のものをご使用ください。また、グラサード用ガラス、熱線反射ガラス、二辺支持のガラスなど、エッジ強度を確保するために特別な面取り加工を施してある製品の小口を損傷してしまった場合の修正は、当該面取り加工と同等の加工が必要となります。

はめ込み溝の確認
警告マーク

はめ込み溝内部に、地震時にガラスエッジに接触するビスなどの突起物がないかどうか、また、水抜き孔が塞がっていないかどうかをご確認ください。

養生
注意マーク

  1. (1)ガラスに「ガラス注意」などの貼り紙を貼る場合には、マスキングテープなどをご使用ください。でんぷん質系の糊は、ガラス表面剥離の原因になりますのでご使用にならないでください。
  2. (2)ガラスのはめ込み後、吹き付け材などの汚れが付くおそれのある場合には、塩ビシートなどをガラス面に張り付けて養生してください。
  3. (3)ガラスのはめ込み後、溶接火花がかかるおそれのある場合は、薄鋼板または合板などで必ず養生をしてください。溶接火花による傷は補修できません。

使用・メンテナンス上のご注意

ひび(クラック)の生じたガラスは放置しないでください。
警告マーク

ガラスに生じたクラックは、それが小さいものであっても強度を著しく低下させます。

クラックの生じたガラスは、手で軽く押したり、比較的弱い風が吹いただけで破損することがありますので、放置せずにできるだけ早い時期にガラスをお取り替えになることをお薦めいたします。また、ガラステーブル天板・強化ガラスドアの周辺部などの特殊な面取り加工を施したものを除いて、一般にガラスのエッジ部分は非常に鋭利で危険です。ガラスのお取り替えにあたっては、専門の工事業者様へご用命ください。

トップライトなどのガラスの上には、絶対に乗らないでください。
警告マーク

トップライトなどに使用されているガラスは、通常、人体による集中荷重に対する強度検討は実施されていません。例えば、トップライトガラスを清掃する際など、ガラスには絶対に乗らないでください。

網入板ガラスや合わせガラスを使用している場合でも絶対に乗らないでください。

ガラスの熱割れにご注意ください。
注意マーク

次のような行為は、ガラスの温度上昇や温度の不均一な部分が生じるため、「熱割れ」の原因となります。

  • 飛散防止や遮熱・遮光などの機能をもったフィルムを貼ること
  • ガラス面に密接して物を置いたり、立て掛けたり、衣類、クッション類を干したりすること
  • 段ボール箱などを室内ガラス面に近づけて置くこと(一時的な仮置きも含む)
  • ロッカーやパーティション、家具などをガラス面に近づけて設置すること
  • カーテンやブラインドなどをガラスの全面もしくは一部に密接させること(束ねたときも)
  • 冷暖房の吹き出し空気や熱を直接ガラス面に当てたり、強い照明を当てること
  • 窓ガラスに紙などを貼ったり、ペンキなどをぬること
  • 窓ガラスに特殊な影を落とすこと(設計段階で考慮されたものを除く)
イラスト:熱割れの原因となる行為のイメージ

熱線反射ガラスの傷
注意マーク

熱線反射ガラスなどのコート面を、硬いものでこすると傷がつきます。一度ついた傷は補修ができませんのでご注意ください。

ガラス防煙壁の落下にご注意ください
警告マーク

ガラス防煙壁は、法令が定める定期的な点検において、き裂、破損、変形等がないことを確認することが求められています。地震等による大きな外力を受けた場合には、吊り棒が破断する可能性もありますので、定期的な点検の際には、ガラスの割れ・ヒビ等の外観異常だけではなく、ガラス列の傾きや化粧材の変形、シーリング材及びガスケット等の経年劣化についても、目視による点検を実施してください。

点検により異常が発見された場合には、速やかに補修、交換をお願いします。

点検内容については、総合カタログ商品編<第15章「設計・施工上のご注意・使用上のご注意」>をご参照ください。

次のガラスをご使用になる場合は、特にご注意ください。詳しくは各商品の「ご注意」欄を参照ください。

強化ガラス
警告マーク

強化ガラス(耐熱強化ガラスを含む)は、一部に破損が起こると応力のバランスがくずれて瞬間に全面破砕します。これにより、ガラスが脱落して開口部が開放状態となることがあります。また、ガラス表面の傷やガラス中の引張り応力層に残存する不純物の体積変化に起因し、外力が加わっていない状態で不意に破損することがあります。強化ガラス(耐熱強化ガラスを含む)の性質を十分ご理解の上、使用部位をご決定ください。また、必要に応じ、合わせガラス加工・飛散防止フィルム貼付などの飛散防止処理を講じてご使用ください。
〈「強化ガラスを安全にお使いいただくために」参照〉

倍強度ガラス
注意マーク

倍強度ガラスは、ガラス表面の傷やガラス中の引張り応力層に残存する不純物の体積変化に起因し、外力が加わっていない状態で不意に破損する可能性があります。
倍強度ガラスの性質を十分に理解の上、使用部位をご決定ください。

網入・線入板ガラス
注意マーク

網入・線入板ガラスをご使用になる場合、例えば、エッジを露出して使用したり、排水機構が機能しないなどの理由によって、雨水などがガラスエッジ部に滞留すると、エッジ部分の線材を錆びさせ、その体積膨張によってガラスエッジ付近に微小なクラック(ひび割れ)を生じさせることがあります。このクラックは、熱割れの原因になります。網入・線入板ガラスのご使用にあたっては、サッシの排水機構など納まりについて十分ご検討ください。また、グレイジングチャンネルなど、排水が難しい納まりでのご使用は、なるべくお避けください。AGCは、網入・線入板ガラス製品エッジ部全周に防錆処理を施しています。お客様がこれらの製品を切断されてご使用になる場合、切断した全てのガラスエッジ部に防錆処理を必ず施してください。

複層ガラス、合わせガラス
注意マーク

複層ガラス、合わせガラスを使用される場合には、雨水などによる下記の品質低下を防止するため、はめ込み枠下辺に水抜き孔を設けたり、弾性シーリング材によるグレイジングを行うなどして止水性・排水性を確保してください。また、ガラス小口を露出するような納まりは避けてください。

複層ガラス→封着材が劣化して中空層内結露の原因となります。夏の暑い時期には、Low-Eガラスの表面温度が上昇し、熱くなることがあります。

合わせガラス→特殊フィルムが劣化して白濁(白っぽく変色する)や膜剥離の原因となります。

ミラー・壁装ガラス・装飾ガラス
注意マーク

ミラー・壁装ガラス・装飾ガラスの一部などは、内装専用となっています。外装使用した場合、日射によって変退色・剥離・熱割れなどの品質低下を生じることがあります。また、内装に使用する場合でも、直射日光が当たる部分にはなるべくご使用にならないでください。
〈「設計・施工上のご注意」欄参照〉

ガラス施工店、販売店の皆様へ
警告マーク

  1. (1)強化ガラスおよび倍強度ガラスの注意すべき性質について、お客様に十分ご説明をお願いいたします。
  2. (2)使用予定部位をご確認いただき、必要に応じて飛散防止処理をお客様にお薦めしていただくようお願いいたします。

設計・施工上の注意

【デザインガラス共通】

  • 外装には使用できない内装専用の商品があります。確認のうえご使用ください。
  • 内装に使用する場合でも、直射日光の当たる場所や高温多湿の場所へのご使用はお避けください。
  • ガラス壁材の納まり・施工」を併せてご覧ください。
  • 棚板やパーティションなど、ガラスエッジが露出する納まりの場合エッジへの衝撃で破損リスクが高まります。飛散防止フィルムを貼るなどガラス側での安全対策をおすすめします。
  • キッチンのワークトップ周辺の壁面への使用は、熱と防湿及び調理器具の接触に対する安全性をご確認ください。
  • 曲げ加工はできません。

【ラコベル&マテラック】

  • カタログ「AGC Color glass Lacobel & Matelac」をご確認ください。
  • 内装専用の商品です。外装では使用できません。
  • 屋内使用でも直射日光が長時間当る場所への使用は避けてください。
  • 浴室など多湿環境でのご使用はお避けください。
  • 下地はガラスの重量を支える強度を持つ、十分乾燥した平面な条件で施工してください。
  • 下地の不陸は±5㎜以内に納まるようにしてください。仕上げをきれいに納めるには、±3㎜以内が理想的です。±5㎜以上になると、不陸の影響で下地の修正が必要となってきます。
  • 目地部のシーリング剤は、無酢酸タイプのシリコーンシーラントまたは<POSシールマルチ> をお使いください。
  • ロット違いにより若干の色違いが発生する場合があります。色合せの必要がある場合は全面を同ロットでの施工としてください。特にホワイト、淡色系につきましては、事前に施工店様へのご確認をお願いします。
  • その他、現物の色が同じでも以下の要因によって色が異なって見える場合があります。

■色が異なって見える要因

  1. (1)現物の色が異なる
  2. (2)光源が異なる
  3. (3)見る方向や照明の位置が異なる
  4. (4)サイズが異なる
  5. (5)背景が異なる
  6. (6)観察者が異なる
  • *カラーバリエーションによっては、製造上避けることのできない若干の色ムラが発生する場合があります。ご採用の際は、カラーサンプルにて、予め、ご確認ください。
  • 曲げ加工はできません。
  • 接着剤のご使用にあたっては鏡・壁装材1m2当り、接着面積500㎝2以上としてください。この時、鏡・壁装材を貼り付けする際に3~5㎜厚に均等に潰れるよう、接着剤の打設は厚め(10㎜程度)にしてください。
  • 白色系の下地はミラーマットやボンドの影が映る可能性がありますので避けてください。
  • ミラーマットはグレー色タイプでの施工をおすすめします。
  • 棚板やテーブルトップなど、特殊な荷重・支持方法などでご使用の場合は強度検討を実施の上、ガラス厚さなど選定ください。
  • 壁材用接着剤として<POSシールマルチ>ライトグレー色、<POSシールスピード> ライトグレー色を指定しています。
  • 特に、ストーブやコンロなどでガラスが加熱される場合「熱割れ」、「加工材料の劣化」の原因になりますので、加熱される場所への使用はできません。
  • 「シルバーブロンズ」」「シルバーグレー」は、基板がミラーのため、エッジカバー処理が必要です。

【マテラック】

  • 目地部のシーリング剤は無酢酸タイプのシリコーンシーラントまたは<POSシールマルチ>をご使用ください。ただし、<マテラック>は、シール材成分がブリージングしてガラス表面の凹凸に浸透すると、油染みのように見える可能性があるので、ブリージングする可能性の低いシーリング剤のご使用をお薦めします。

【参考】当社評価試験でブリージングする可能性の低い結果となったのは以下のシーリング剤です。

シャーピーNB-LM(シャープ化学)、POSシールLM(セメダイン)、EXEL 1(セメダイン)、TAG-1コーク(コニシ)

上記はあくまでも弊社社内試験によるものであり、お客様固有の設置環境及びご使用状態に対して同じ結果を保証するものではありません。

シリコーンシーラントはブリージングする可能性が高いため<マテラック>でのご使用はお避け下さい。

使用上の注意

【デザインガラス共通】

  • 特殊樹脂加工面を鋭利な金属などで傷つけないように注意してください。特殊樹脂加工面は補修ができません。
  • 清掃する時は、傷がつかないように、きれいな水やぬるま湯を浸した、きれいな柔らかい布やスポンジなどで軽く拭いてください。スポンジの硬い部分の使用や強く擦ることは絶対に避けてください。また、窓拭きをすると傷がつく原因となりますので絶対に避けてください。
  • 洗剤を用いる場合は、水やぬるま湯で薄めた、中性洗剤を用い、仕上げ段階でよく拭き取ってください。溶剤(シンナーなど)などの薬品はお使いにならないでください。

【ラコベル&マテラック】

  • カタログ「AGC Color glass Lacobel & Matelac」をご確認ください。
  • 常に表面や目地をできるだけ乾燥した状態に保ってください。
  • 汚れは薄めた中性洗剤を用い、やわらかい布で拭いてください。
  • 洗浄後、乾いた布で拭きあげ、目地や下地に水分が長時間残留しないようご注意ください。
  • 頑固な汚れでもカッターで削り取ったり金属タワシやスチールウール、研磨剤入りのナイロンタワシなどは使用しないでください。表面に傷がつく場合があります。
  • 目地の汚れなどに塩素系のクリーナーは使えません。裏面の塗料に悪影響を及ぼす場合があります。

ガラス壁材の納まり・施工

近年、内装の不燃化がすすめられ、法規制も厳しくなり、ガラスの内装材は、これに適する材料として幅広く活用されるようになってきました。しかし、ガラス壁材の施工法は、一般にガラス業者の専門知識とされがちで、設計される方々に十分理解されていない点が多いというのが現状のようです。トラブルをなくし、さらにお互いのコストダウンを実現する意味から、以下にガラス壁材の施工法を接着構法を中心にご紹介します。

● 事前の打ち合わせ

  1. 取り付け下地

    ガラス壁材の施工後の耐久度、ゆがみの有無などは、下地壁の良否に左右されます。ガラスの重量を支える強度を持つ、十分乾燥した平面が必要な条件です。

    • モルタル、コンクリート下地は、とくに乾燥に注意します。
    • 下地の酸洗いなどは、ガラス取り付け前に作業を完了しておきます。
    • 木部ベニヤ下地は最も一般的な下地ですが、6mm厚以上の厚さが必要です。
    • 壁紙、クロス、レザー下地は、支持力が期待できません。ガラス取り付け部分の壁紙などをはがす必要があります。
    • 石材、金属板、金属性アングル、またはチャンネルなどは表面平滑性に注意します。
    • 下地の種類と工法については、表1をご参照ください。
    • 白色系の下地はミラーマットやボンドの影が映る可能性がありますのでご注意ください。
  2. ガラス面積

    接着構法の場合のガラス面積は、1枚当たり1m2以内にしてください。

  3. ガラス板厚

    一般に壁装に用いるガラスは、呼び厚さ5ミリです。薄ければ軽く扱いやすいですが、下地の不陸を拾うなど問題があり、また厚ければ重すぎて扱いにくく、コストアップにつながる問題が出てきます。ガラスを用いる場合は、この板厚を十分に考慮してください。特に柱巻きの場合、コンセントの孔明け加工、あるいは、梁を避けるための切り欠き加工をするケースが多いので、十分に板厚を検討してください。通常は呼び厚さ5ミリで十分ですが、加工量、加工形状によってはガラス強度が弱くなるので、呼び厚さ6ミリ以上を用いる場合もあります。また大板についても同様です。

  4. 目地について

    眠り目地は破損の原因になるので、連装段積の場合は、必ず目地をとりコーキングします。目地幅は3mm以上です。

表1:下地の種類と工法

● 標準納まり

ガラス壁材は、基本的にはすべて同一構法で行いますが、特にミラーは、映像を反射するため、厳しい面精度を要求されます。

● 特殊施工

天井に鏡を取り付ける場合は、万一の落下の危険に備え、1枚の最大寸法を600×600mm程度にとどめ、かならず受け金具で重量を受けるようにしてください。

● ガラス壁材用接着剤について

ガラス壁材用接着剤は、接着力のほかコーティング材料などとの相性があります。この点から、それぞれのガラス壁材に適合するガラス壁材用接着剤をお使いください。(表2「 ガラス壁材用接着剤」をご参照ください)
なお、デラックスミラーの場合は必ず支持金物を使用してお取り付けください。
接着剤のご使用にあたっては、接着箇所合計で1m2当たり200ml以上かつ1箇所当たり20ml程度とし、十分な接着力を確保してください。( 図1 参照)
施工に際しては、接着剤の打設は厚さ10mm程度としてください。( 図2-1 参照)接着剤打設後のガラス壁材貼り付け時には、接着剤が3.5mm厚に均等に潰れるように押しつけてください。( 図2-2 参照)

● 両面粘着テープ(ミラーマット)

初期粘着性に優れ、同時に長期間にわたり安定したクッション性・接着性を維持します。ご使用にあたっては、ガラス面積の1/10以上を目安としてください。

  • 両面粘着テープ(ミラーマット)はグレー色タイプでの施工をおすすめします。

表2:ガラス壁材用接着剤

  • 白色系の下地はミラーマットやボンドの影が映る可能性がありますのでご注意ください。
  • 両面粘着テープ(ミラーマット)はグレー色タイプでの施工をおすすめします。
図1:接着剤の打設とガラス壁材の張付け、図2-1:接着剤の打設(断面図)、図2-2:ガラス壁材の張付け(断面図)

表2「ガラス壁材用接着剤」をご参照ください。

図:天井納まり例(天井貼り1 天井貼り2)、図:柱巻納まり例(柱巻断面1 柱巻断面2 柱巻、梁部分の方が大きい場合、鏡はつなぎにしたほうが安全。)

表2「ガラス壁材用接着剤」をご参照ください。

図:取付方式例(接着構法(約1平方メートルまで) 接着・金物併用構法)、図:壁面納まり例(壁面連装段積(接着・突付け方式:1枚当たり約1平方メートルまで) 壁面連装段積(接着・隠し金具方法:1枚当たり約3平方メートルまで) 壁面大板(接着・受け金具方式:1枚当たり約5平方メートルまで))

表2「ガラス壁材用接着剤」をご参照ください。