お知らせ

  • 2024.09.25
  • 資源循環
  • 国内初 セブン-イレブンとAGCが協業し、店舗設備向けガラス部材の資源循環に成功

株式会社セブン‐イレブン・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:永松 文彦、以下「セブン‐イレブン」)とAGC株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員CEO:平井 良典、以下「AGC」)は、セブン‐イレブン店舗の設備老朽化に伴い発生した廃棄棚板ガラス約4トン(約30店舗相当)を回収し、これを原料として生産した板ガラスを、再び新規店舗の部材に使用することで、店舗設備のガラス資源循環に日本で初めて成功しました。本協業では、廃棄棚板ガラスを一部原料とした板ガラスを、店舗の冷蔵販売設備のガラス部材として使用しました。また、板ガラスの生産は2024年5月にAGC鹿島工場にて行われました。

  • ※ AGC調べ
老朽化したセブンイレブン社の店舗設備のガラスからAGC社が板ガラスを生産し、再び新店舗の設備にガラス資源を循環させている本協業のイメージ図

〈本協業のイメージ図〉

店舗由来の廃棄ガラスを活用して再び板ガラスを生成するためには、廃棄ガラスの回収・分類・選別の工程を通じて、高い品質要件を満たす原料カレット(ガラス端材)を精製することが求められます。そこで、次の3つの取り組みを実施しました。

  1. 店舗の廃棄棚板ガラス回収を目的とした物流スキームの構築(セブン-イレブン)
  2. 廃棄棚板ガラスのデータを収集・分析し、板ガラスへリサイクルが可能な組成であることを確認(両社)
  3. 原料カレットの選別工程および品質を評価(AGC)

店舗に限らず、建物由来の廃棄ガラスをリサイクルすることは、年間数十万トンにのぼる産業廃棄物の削減や、珪砂やソーダ灰などバージン原料の節減につながり、サーキュラーエコノミーの促進のほか、ガラス製造における原料の輸入率低減に寄与します。また原料カレットは、バージン原料に比べ少ない燃料で溶解でき、製造工程におけるGHGの排出削減にもつながります。今回の取り組みによって、約4.8tのバージン原料の節減および約2.4tのGHG排出削減に成功しました。

本協業は、両社のサステナビリティ経営の考え方に基づくものです。セブン‐イレブンは「環境」「地域」「健康」「人財」といった社会的価値を「4つのビジョン」として掲げており、そのうちの「環境」では、環境に配慮した循環型社会を実現することを掲げております。AGCは、新中期経営計画AGC plus-2026において、サステナビリティ経営の深化に向けた3つの社会的価値を示しております。その一つである ”Blue planet” では、サプライチェーン全体の環境負荷の低減を進めています。
今後も両社は、ガラス部材の資源循環の拡大を目指してまいります。